日本の景気回復は楽観的でない(チャイナネット)

日本の景気回復は楽観的でない(チャイナネット)









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日本の景気回復は楽観的でない





タグ:景気回復 経済後退





発信時間:2020-06-08 15:31:07 | チャイナネット |






日本は5月25日に全国の緊急事態宣言を解除し、政府も経済規模の4割に相当する経済刺激策を打ち出したが、日本の景気回復は楽観的ではない。



日本のシンクタンクは、感染症流行により世界経済が後退する中、今年の日本経済の縮小幅は世界を上回り、回復は鈍化すると予想した。



日本総研マクロ経済研究センターが5月末に発表した報告は、世界の新型コロナウイルス感染症の流行が年の半ばにピークに達し、下半期に緩和に向かった場合、第二波と第三波が出現し、抑制可能だが、2020年に世界経済は2.9%縮小し、2021年に5.5%成長すると予想。また、2020年に日本経済は4.6%縮小し、2021年に2.8%成長すると予想した。



消費税切り上げと世界経済の鈍化の影響により、日本経済は昨年第4四半期に年率換算で7.1%の縮小となった。今年に入り、感染症が世界でまん延し、日本の内需と外需は低迷が続き、各経済データも低下した。第1四半期の日本の国内総生産は年率換算で3.4%減となった。



アナリストは、感染症が3月下旬に日本国内で拡散し始め、4月7日に各地が緊急事態に入り、今年第2四半期の日本経済はさらに後退すると予想する。



経済産業省が先日発表した暫定的な統計によると、4月の日本の鉱工業生産指数は前期比で9.1%低下した。経済産業省は、鉱工業生産は2月から下降傾向に入り、その後に下降幅は急速に拡大し、5月の生産も引き続き下降する見通しだと示した。



総務省が5日に公表した調査結果によると、日本の家庭消費は昨年10月の消費税切上げ以降7カ月続けて前年同期比で減少し、今年に入って減少幅は急速に拡大している。3月に前年同期比6%減となったのに続き、4月は11.1%の大幅減となった。日本経済の半分以上を占める個人消費は引き続き低下し、景気回復を妨げている。



財務省が公表したデータによると、日本の輸出は17カ月続けて前年同期比で減少し、4月の輸出額の減少幅は21.9%に拡大した。世界の需要の激減は自動車および自動車部品の輸出減少につながり、日本の輸出の大幅減に拍車をかけた。



日本の観光業界でも感染症の影響が目立つ。日本政府観光局の統計によると、2月と3月の訪日外国人数は前年同期比それぞれ58.3%と93%減少し、4月の減少幅は99.9%に拡大した。日本の「観光立国」戦略は深刻なダメージを受けている。



外国人観光客の激減に伴い、日本国民の旅行も急激に減少し、4月に旅館とホテルに宿泊した日本人は前年同期比71.1%減少した。観光および関連サービス業の売上高は激減し、多くの中小企業が経営難に陥り、倒産する企業も増加している。



ニッセイ基礎研究所は、第2四半期の日本経済の縮小幅は年率換算で20%以上になり、2008年の世界金融危機後の縮小規模を超えると予想する。



国際通貨基金IMF)が4月に発表した『世界経済展望レポート』は、世界の多くの国で感染症流行が今年第2四半期にピークに達し下半期に落ち着いた場合、今年の世界経済は3%縮小し、1930年代の世界恐慌以来もっとも深刻な経済後退となり、日本経済は5.2%縮小すると予想した。





「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月8日