安倍首相「新型コロナは中国から世界に拡散」 中国外交部の反応(人民網日本語版)

安倍首相「新型コロナは中国から世界に拡散」 中国外交部の反応(人民網日本語版)









http://j.people.com.cn/n3/2020/0527/c94474-9694883.html





安倍首相「新型コロナは中国から世界に拡散」 中国外交部の反応





人民網日本語版 2020年05月27日11:09











日本の安倍晋三首相が25日の記者会見で「新型コロナウイルスが中国から世界に広がったのは事実だ」と述べたことについて、中国外交部(外務省)の趙立堅報道官は26日の定例記者会見で「ウイルスの発生源の問題を政治問題化し、汚名を着せることに断固として反対する。政治的盲従が科学的判断を凌駕すべきではない」と述べた。



趙報道官は「新型コロナウイルスの発生源は厳粛な科学の問題であり、事実と科学に基づき、科学者と医学専門家によって研究されなければならない。我々はウイルスの発生源の問題を政治問題化し、汚名を着せることに断固として反対する。こうしたやり方は世界保健機関(WHO)及び数多くの研究機関、医学専門家の専門的意見に反し、中日両国を含む共同で感染症と闘う国際社会の努力と期待にも反する。政治的盲従が科学的判断を凌駕すべきではなく、団結と協力こそが人類が感染症に勝利するための最も力強い武器だ」と述べた。(編集NA)





人民網日本語版」2020年5月27日









-参考-





(令和2年5月25日 新型コロナウイルス感染症に関する安倍内閣総理大臣記者会見:首相官邸)[一部抜粋]

http://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2020/0525kaiken.html





[上略]





(内閣広報官)



それでは、次の方。





(記者)



ウォール・ストリート・ジャーナルのランダースと申します。



今、アメリカと中国がウイルスなどをめぐって激しく対立しているわけですけれども、日本はどっち側につくのでしょうか。そして、先ほど特定の国に依存することなく、という表現をされたと思うのですが、これはやはり日本企業に対して、できるだけ速やかに中国による依存度を下げるべきだと、そういうお考えでしょうか。





安倍総理



例えば現在、中国と米国との間で新型コロナウイルス感染症の発生源をめぐって相当激しく議論が行われています。日本の立場でありますが、この新型コロナウイルスについては、中国から世界にこれは広がったというのは事実であるというふうに考えています。



そして、今後の日本の役割としては、今回のようなパンデミックが起こったときに世界がどう対応していくべきかという、その在り方について提示をしていくことなのだろうと思います。こういうときには世界中が協力をしなければいけません。その中で、WHO(世界保健機関)もしっかりとその役割を果たしていただかなければならないというふうに考えています。



ただ、日本の外交、安全保障の基本的な立場としては、米国は日本にとって唯一の同盟国でありますから、日本は同盟国として、また、自由や民主主義や基本的人権、法の支配といった基本的な価値を共有する同盟国として、米国と協力をしながら、様々な国際的な課題に取り組んでいきたいと考えています。



同時に、中国も、これは世界の中において極めて経済的にも重要な国であり、またプレーヤーでもあります。その中で、それにふさわしい責任も果たしていただきたいというふうに考えておりますし、日本と中国においても、これは共有している考えでありますが、正に国際社会が求めているのは、日本、中国、それぞれ国際社会において期待されている、それは正に地域の、また世界の中において、地域の平和と安定、繁栄に責任ある対応を採っていくということなのだろうと、中国がそういう対応を採ってくれることを期待したいと、こう思っております。



例えば、先般のWHOの総会においては、公平で独立した包括的な検証を行うべきであるという決議案をEUや豪州等と協力をして提出をしましたが、米国や、あるいは中国も賛同してコンセンサスを得ることができました。この中国や米国も賛同してコンセンサスを得る上において、日本も重要な役割、責任を果たすことができたと、こう思っています。



今後、今回のような全世界に甚大な影響を与える感染症に対しては、自由、透明、迅速な形で情報や知見が共有されることが重要であるということだと思います。



コロナの時代にあっては、日本が、最初に冒頭申し上げましたように、自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった普遍的な価値を共有する国々と手を携えながら、そして、中国も含めて、国際社会がよって立つべき原則を築き上げていくことなのだろうと思います。その中で、世界の感染症対策をリードしていきたいと思っています。





[以下略]