エリザベス英女王、「私たちはコロナウイルスに屈しません」  復活祭のメッセージ (BBC NEWS JAPAN)

エリザベス英女王、「私たちはコロナウイルスに屈しません」  復活祭のメッセージ (BBC NEWS JAPAN)









https://www.bbc.com/japanese/52259335





エリザベス英女王、「私たちはコロナウイルスに屈しません」  復活祭のメッセージ





2020年04月12日







PA

昨年のイースターの際、ウインザー城の礼拝に参列したエリザベス女王






英王室は11日、イエス・キリストの復活を祝うキリスト教の重要行事、イースターの日曜日を前に、エリザベス女王(93)の復活祭のメッセージを発表した。女王は、全国的ロックダウン(都市封鎖)という異例な状態でイースターの週末を過ごしている国民に対し、「私たちはコロナウイルスに屈しません」と語りかけた。滞在中のウインザー城で録音した音声メッセージだった。女王がイースターのメッセージを発表するのは異例のこと。



エリザベス女王は、多くの人が例年とは違う形でキリストの復活を祝うことになるが、「私たちは今こそイースターが必要です」と述べた。



「多くの宗教には、光が暗闇に打ち勝つことを祝うお祭りがあります。多くの場合、こういう行事ではろうそくをともします。ろうそくの火はあらゆる文化の、あらゆる信仰の、あるいは信仰のない人にも、語りかけてくれるようです」



女王はこう語り始め、12日の復活の日曜日を前に夜を迎えた多くのキリスト教徒は、従来ならば教会でろうそくの火をともし、その火をおたがいに伝え合い、光を広める」ものだと述べた上で、今年は「お互いが離れていることで、お互いの安全を守っている」ため、通常とは違う形でイースターを祝うことになると話した。



その上で女王は、「けれどもイースターは中止ではありません。今こそ私たちはイースターを必要としています。最初の復活祭の日にキリストを発見した信徒たちは、新しい希望と新しい目的を見出しました。私たちもこのことに、心を強くしましょう」と語った。



その上で「私たちはコロナウイルスに屈しません。それをみんな承知しています。死は本当に暗い、特に悲しみで苦しんでいる人にとっては。けれども光と命ははるかに偉大です」と言い、「イースターの生きる火が未来へ向かう確かな指針となりますように」として、「すべての信仰や宗派の人に」向けてイースターを祝った。



イギリスでは11日に917人が病院で死亡し、累計9875人に達した。



BBCのニコラス・ウィッチェル王室担当編集委員によると、エリザベス女王イースターにメッセージを発表するのは初めてのことと思われる。今月5日に新型コロナウイルスに苦しむ国民に異例のメッセージを放送してから、1週間とたっていないだけに、今の状況を女王がいかに深刻に受け止めているかの表れだと、ウィッチェル記者は説明する。



女王はロンドン郊外にあるウィンザー城の客間でメッセージを録音した。録音技師が1人、隣接する部屋で作業をしたという。



英王室は、「イースターを自宅で個人的に祝う人たちに、陛下が協力した」のだと説明している。







「またお会いします」、エリザベス英女王が約束





(英語記事 Coronavirus: 'We need Easter as much as ever,' says the Queen





関連トピックス 英王室 イギリス コロナウイルス 健康 宗教







-参考-



(The Queen's Easter message: The Royal Household)

https://www.royal.uk/queens-easter-message





The Queen's Easter message





Published 11 April 2020



May the living flame of the Easter hope be a steady guide as we face the future.

Her Majesty The Queen




Many religions have festivals which celebrate light overcoming darkness. Such occasions are often accompanied by the lighting of candles. They seem to speak to every culture, and appeal to people of all faiths, and of none. They are lit on birthday cakes and to mark family anniversaries, when we gather happily around a source of light. It unites us.



As darkness falls on the Saturday before Easter Day, many Christians would normally light candles together. In church, one light would pass to another, spreading slowly and then more rapidly as more candles are lit. It's a way of showing how the good news of Christ's resurrection has been passed on from the first Easter by every generation until now.



This year, Easter will be different for many of us, but by keeping apart we keep others safe. But Easter isn't cancelled; indeed, we need Easter as much as ever. The discovery of the risen Christ on the first Easter Day gave his followers new hope and fresh purpose, and we can all take heart from this. We know that Coronavirus will not overcome us. As dark as death can be — particularly for those suffering with grief — light and life are greater. May the living flame of the Easter hope be a steady guide as we face the future.



I wish everyone of all faiths and denominations a blessed Easter.