ホワイトハウス、議会がコロナウイルス救済支援策に同意する (VOA NEWS)
(White House, Congress Agree on Coronavirus Rescue Aid: VOA NEWS)
https://www.voanews.com/science-health/coronavirus-outbreak/white-house-congress-agree-coronavirus-rescue-aid
ホワイトハウス、議会がコロナウイルス救済支援策に同意する
文 VOA News
2020年3月25日02:42 AM
スティーブン・ムニューシン財務長官(左)が、エリック・ウエランド大統領府法制部長とマーク・メドウズ大統領首席補佐官代行を伴い、記者たちと話しながらミッチ・マコーネル上院多数党院内総務の事務所まで歩いて向かう
水曜日未明、米国の指導者たちは、コロナウイルスの流行に対処する労働者と企業を支援するための2兆ドルの包括的経済救済策で合意に達したと語った。
法案の本文は水曜日の朝、上院の採決前に公表される予定だ。上院が承認した場合、法案は下院に送られる。
チャック・シューマー上院少数党院内総務は、この法案は「完璧とはほど遠い」が、数日間にわたる交渉を経て改善された後に速やかに承認されるはずだと語った。
「私たちは米国史上最大の包括的救済策について超党派で合意している」とシューマー氏は語った。「今は祝う時でない。これが必要な時なのだ。」
「支援は進行中だ」と、ミッチ・マコーネル多数党院内総務は語った。
彼はこの措置について、コロナウイルスの患者の世話をするための資金やマスクなどの保護具を更に必要とする全国の医師や看護師、そして、米国経済に「数兆ドルを注入」する取り組みの一部として小切手を受け取ることになる家族にとって良いニュースだと述べた。
「事実上、これは私たちの国への戦時レベルの投資だ」とマコーネル氏は語った。
2020年3月23日、コロナウイルス救済法案を上院で可決するために、ミッチ・マコーネル多数党院内総務(ケンタッキー州)がワシントン・キャピトルヒルの上院議場に向かう。
ドナルド・トランプ大統領は、多くの州で都市封鎖命令のために労働者が家に足止めされたりレストラン・バー・映画館などが企業が閉まっているので、出来るだけ早く米国経済を再開させたいと語る。
この包括的支援策は、コロナウイルスにより急拡大する切迫した経済的影響を乗り切るために、米国人の90%以上と広範囲の米国企業に直接払いを送付して米国経済を後押しすることが狙いだ。
「現在私たちが直面する経済の困難で厳しい時期を乗り越えるために、経済の強化・現金注入と流動性の提供・金融市場の安定を図るとともに、更には、私は今年後半には経済回復が可能と考えるので、その態勢をつくるためにもこの法律は取り急ぎ必要だ 」と、トランプ氏の最高経済顧問ラリー・クドロー氏は語った。
包括的支援策により米国の4人家族の大部分に3,000ドルの支援が提供され、また、企業・都市・州を対象に5,000億ドルの貸付プログラムが作られ、更に、製品とサービスに対する需要が減少した中小企業の給与支払い支援に3500億ドルが盛り込まれる。
今週の交渉では、民主党は、5000億ドル規模の企業向け貸付プログラムに反対を集中させた。一部の批評家はこれを「裏金」と評した。誰がお金を受け取るかについて財務省が幅広い裁量権を持ち、資金の使途についての説明が殆どなかったためだ。
これにより、政府が企業に配布する資料を検査したり、資金が適切に使われていることを確認するための監視委員会を作ることが法案に盛り込まれた。
米国では、コロナウイルスの確認症例数は約55,000例で、死亡者数は700人を超えている。