米メディア:中日「マスク外交」に驚きの声(チャイナネット)

米メディア:中日「マスク外交」に驚きの声(チャイナネット)









http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2020-03/11/content_75801163.htm





米メディア:中日「マスク外交」に驚きの声





タグ:ウイルス 医療物資 貿易戦 





発信時間:2020-03-11 15:26:15 | チャイナネット |






新型コロナウイルスの感染対策をみると、自国の利益だけを考え、マスクや医療物資を政治的なゼロサムゲームととらえる国がある一方、無私の心でこれらの物資を最も必要な国に支援し、「マスク外交」を展開する国もある。こうした交流はこれまでにない善意の表れだ。なかでも日中間の気前のいい相互支援は意表をつくものだった。米ブルッキングス研究所のウェブサイトが伝えた。



各国の感染症への対応はかなり対照的だ。中国は米国からのわずかな支援を批判する一方、日本を大規模な支援を模範と称した。医療物資の支援を通じて、日本は断裂した日中の架け橋を再構築した。これに対して中国の民衆と政府も自国が大変な状況にもかかわらず、その好意に報いようとした。両国間のこうした相互支援に多くの驚きの声が上がっている。



日本の積極的な対応は、一連の日中関係改善において最も新しい現象となった。ある意味その根源には日中間の協力関係増進と、東京とワシントンの間に潜む喪失感がある。



米中の貿易戦は日中経済の緊張を最小化する大きな推進要因となっている。安倍政権は日米関係を処理する上で難題に直面しており、方針変更を繰り返すトランプ政権に東京は落胆と不安を募らせている。一方、日中のトップ間は益々堅固な関係になってきている。中国はこれまで隣国で開催される東京五輪を支持してきた。さらに日中関係が和んだ理由には、双方の人的交流が激増していることも関係している。中国に留学する日本人学生は安定的に増えている。2016年の1万3595人から2018年には1万4230人に増加。一方、日本に赴く中国人観光客も2013年の130万人から2019年には960万人に達した。



様々な要因から両国関係は雪解けに向かっているようだが、これが一時的なものなのか、それとも太平洋地域の政治経済と戦略の構図に持続可能な変化が生じている兆候なのか今のところまだ断言できない。いずれにせよ、「マスク外交」は少なくとも日中の何代にもわたる敵意を取り除いたのではないかとの見方もある。日中両国は今の危機を共に乗り越えようとしている。この互恵関係を中断させてもどちらにもメリットはない。



危機をムダにするのは恐ろしいことというが、今回の危機において米国が世界のリーダーとしての役割を放棄したのは明らかだ。20世紀の経験からすると、世界的な災難時に人類共通の信念を訴え、各国と関係を築いた国が常にその後の世界秩序のなかで最大の発言権を持つことになる。





「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月11日