フクシマの有毒な水を海に放出する日本の計画を原子力監視機関が承認する(Sputnik International)

フクシマの有毒な水を海に放出する日本の計画を原子力監視機関が承認する(Sputnik International)









(Japan's Plan to Release Toxic Fukushima Water Into Sea Approved by Nuclear Watchdog: Sputnik International)

https://sputniknews.com/environment/202002271078422331-japans-plan-to-release-toxic-fukushima-water-into-sea-approved-by-nuclear-watchdog-/





フクシマの有毒な水を海に放出する日本の計画を原子力監視機関が承認する







© REUTERS / ISSEI KATO





環境





2020年2月27日20:14 GMT






木曜日、原子力の平和利用を促進する国際監視機関・国際原子力機関IAEA)は、福島第一原子力発電所から海洋に汚染水を放出する日本政府の計画を承認すると表明した。





AFPによると、日本では発電所敷地のタンクに約100万トンの汚染水が貯蔵されている。



2011年3月、津波が施設の電力供給停止と非常用発電機の故障を引き起こしたため、発電所は損傷した。停電の結果として原子炉3基でメルトダウンが発生し、これにより放射性物質が放出されるとともに水素と空気が混合して爆発を起こし、最終的に発電所は停止した。




このプラントには、毎日大量の汚染水を処理する揚水・濾過システムが装備されているが、水の成分にはトリチウム―この物質はかなり大量に摂取しなければ人体に危険はないと言われている―が、低濃度の他の放射線物質とともに残される。



1月、日本の経済産業省METI)は、損壊した発電所を冷やすために使われた処理済みの放射能汚染水を海に捨てるよう勧告した。しかし、この処分方法は地元の人々、特に、その水を海に放出すると福島県の漁業に悪影響を与える可能性があると主張する漁師たちの抵抗に遭った。



しかし、ラファエル・グロッシIAEA事務局長によれば、汚染水を海洋に放出するという政府の勧告は適切だ。




「もちろん、何をすべきかやいつ行うかを決定するのは日本政府の問題だ…私たちの最終的な分析は未完了だが、確かな方法論と体系的なアプローチに基づいて[委員会]報告をまとめたことはもうお話し出来る」グロッシ氏は語った。



「海洋への放出は他の場所で行われる。新しいことを行うわけ訳でないし、疾しいことがある訳でもない。しかし、有害ではない方法でそれを行うことが重要なので、放出の前・途中・後で全てが良好であることを確認するために、誰かが監視する必要がある」とグロッシ氏は付け加えた。



また、グロッシ氏は処分作業中の利害関係者間の「非常に包括的なコミュニケーション戦略」の重要性を説明した。




「皆さんは最高の技術戦略を持っているかも知れないが、上手にコミュニケーションを取らないと政治的に失敗するだろう」と彼は指摘した。



日本政府は先月、処理済み放射性物質を海洋に投棄した場合に線量が毎年0.052~0.62マイクロシーベルトになることを明らかにした。ブリタニカによればシーベルト放射線吸収についての国際単位(SI)だ。経済産業省によれば、通常の生活環境において人々は毎日2,100マイクロシーベルト放射線に受けていることから、この計画による健康への危険は最小限のものだ。





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