新型肺炎、一部国の対策に遅れがあるおそれ(チャイナネット)

新型肺炎、一部国の対策に遅れがあるおそれ(チャイナネット)











新型肺炎、一部国の対策に遅れがあるおそれ





タグ:新型肺炎 韓国 イタリア イラン





発信時間:2020-02-24 14:21:34 | チャイナネット |






新型コロナウイルス肺炎が世界の防疫体制を打ち破り、世界的な流行及び制御不能のリスクが拡大している。中国以外にも世界では、日本、韓国、イラン、イタリアで感染状況が深刻になっている。その人口は中国の1つの省にほぼ相当し、日本がそれをわずかに上回るほどだ。中国の湖北省を除く地域と比べると、各国の感染症の状況は軽いとは言えないほどだ。「環球時報」が伝えた。



各国は現在、感染症の次のリスクへの重視を強め、一部の措置を講じている。例えば韓国は学校の始業を遅らせた。イタリアは感染状況の深刻な町の出入りを制限し、かつサッカー1部リーグ(セリエA)の試合を延期した。イランは全国のすべての映画館及び芸術センターを一時閉鎖した。しかしどの国も、中国の感染状況が中等の地域の予防・抑制水準に達していない。



上述した各国の現在の対策も不十分ではないかと心配されている。中国の状況を見ると、新型コロナウイルスの感染力は極めて強く、公共の場やコミュニティでの拡散が生じやすい。各国の感染経路は当初から不透明であったか、不透明になりつつある。緩やかかつ限定的な対策はこのウイルスの蔓延を防げない可能性が高い。ウイルスはここ数日、私たちの目に見えない形で拡散を続けているかもしれない。



武漢市を見ると、感染症がコントロールを喪失させ、都市の医療体制を崩壊させるまで数週間しかかからなかった。幸いにも中国の医療体制は規模が大きく、速やかに全国の数百の医療チームに動員をかけ、計4万人以上の医療従事者を武漢市と湖北省に派遣することができた。武漢市だけでも速やかに2軒の専門的な病院、十数軒の仮設病院を設置した。各国で第2の武漢が発生した場合、各地からこれほど大規模な援助を行うことはできないだろう。非常に深刻な状況になるはずだ。



また世界各国で新型コロナウイルスのすべての感染状況が確認されているとは限らず、一部の国で一部の患者が重い風邪として処理されている可能性もある。この時期の米国はインフルエンザの感染者と死者が特に多いが、米疾病管理予防センター(CDC)は先ほど、米国の新型コロナウイルスの診断手段に問題が出たと表明した。米国では新型コロナウイルスの患者が現在非常に少ないが、これは正確だろうかという疑問が生まれた。日本のテレビ朝日はさらに、米国のインフルエンザの死者の一部は、実際には新型コロナウイルス肺炎だった可能性があると大胆に推測した。



各国が武漢市の二の舞にならないことを願う。新型コロナウイルス肺炎には潜伏期間があり、惑わされやすい。感染情況がすでに深刻な国はより毅然とした措置を講じ、ウイルスの感染拡大を防止するべきだ。ウイルスが拡散する場所に先回りし、そこを囲い込むべきであり、ウイスルの後を追うべきではない。ウイルスの先に立つことで能動性を手にすることができる。ウイルスの後を追えばより受動的になるばかりだ。



各国が経済・社会の発展の正常な局面を惜しみ、潜在的な大流行のリスクのためこれを乱したくないという気持ちは非常に理解できる。しかし新型コロナウイルスは中国で、我々が想像していた破壊力をはるかに上回った。初期にその拡散を速やかに阻止しなければ、犠牲はさらに倍増することになるだろう。



新型コロナウイルスの世界的な拡散のリスクを前にし、まだ深刻な状況に陥っていない国も警戒を強めるべきだ。感染者の検査を全面的に強化し、直ちにマスクや防護服などの医療物資の生産と備蓄を拡大するべきだ。これらの物資は今後もしばらく供給不足が続く。



中国の感染情況にはまだ根本的な好転が見られないが、我々は最も苦しい時を乗り切った。湖北省以外では、感染対策をしながら操業再開する局面が形成されている。中国は戒めとなる前例、それから貴重な予防・抑制経験を提供した。これは世界各国にとって参考にする価値がある。





「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年2月24日