コロナウイルス:いくつもの国でのデリケートな避難作戦 (RFI)

コロナウイルス:いくつもの国でのデリケートな避難作戦 (RFI)









(Coronavirus: opérations d'évacuation délicates pour plusieurs pays: RFI)

http://www.rfi.fr/fr/asie-pacifique/20200128-coronavirus-op%C3%A9ration-%C3%A9vacuation-d%C3%A9licate-ressortissants-japonais-chine





コロナウイルス:いくつもの国でのデリケートな避難作戦





発表 2020年1月28日13:37・更新 2020年1月28日17:19







日本人居留者を帰国させるために借り上げられたチャーター機、2020年1月28日東京の空港にて。KAZUHIRO NOGI / AFP





文:RFI






いくつもの国が、新型コロナウイルスの主な発生源である中国中部の都市・武漢から自国民居留者を避難させる準備をしている。外交の面でデリケートなこれらの作戦、中国政府は帰還作業が全く目立たないように行われることを望んでいる。





日本は、武漢を離れたいと求めた650人の居留者をこの中国の都市から早く帰国させたいが、事はそこに到らない。日本は更に飛行機2機を送る予定だが全ては中国政府の承認次第だろうと、RFI東京特約記者フレデリック・シャルルは報告する。



中国政府は、これらの帰還作業が全く目立たないように行われることを望んでいる。なぜなら、武漢の中国人たちは、外国人は都市を去ることができるのに、なぜ自分たちは隔離状態に置かれるのかを理解するのが難しいからだ。



一部の中国人ネットユーザーは、日本人が帰国して日本を汚染するのを見て喜んでいる。しかし、武漢で自動車生産に携わる日産とホンダの日本人幹部の多くは、市内に留まり中国人社員を支援することにした。





人から人への感染の事例





日本から武漢に向かう最初のチャーター便では、この都市の住民のための医療品と防護服が運ばれる。



日本当局は火曜日、中国で発生した新たなウイルスの症例1件が60歳代の男性に見つかったと発表した。彼はその国に行っていないが、武漢から来た観光客を運ぶバスを運転していた。彼はインフルエンザに近い症状で入院したと、厚生省が明らかにした。列島ではこの他に新たな症例が2件確認されており、症例は合計で6件になった。





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フランス人帰国者は隔離される





今週予定されている最初の帰還作業は、症状がなく、且つ、フランスへの帰国を希望するフランス人を対象にする。そのため、帰国は志願に基づくものになる。武漢には約1,000人のフランス人が生活しているが、どれだけの人が帰国したいかはまだ分かっていない。現地の領事館が出国希望者の調査を行う。



特別にチャーターされた飛行機には医療チームが同乗することになっており、居留民に同行する。フランス帰国後、彼らはこのコロナウイルスの最大潜伏期間と推定される14日間、パリ地域圏の収容施設に隔離され監視を受ける。この隔離の目的は、これらの人々の感染が判明した場合にウイルスの拡散を防ぐことだ。



帰国希望者は中国出国前に武漢空港の医療スタッフの検査を受けるとともに、14日間の隔離措置に従うことを約束する文書に署名する必要がある。症状のある現地のフランス人には別の避難措置が実施され、到着後に治療が施される。他の欧州諸国居留民も同様にこれらのフランスの飛行機で避難できそうなことに留意されたい。





コロナウイルス 中国 日本 健康・医療





-参考-



帰国した武漢の在留日本人5人を搬送。記者会見に批判の声が殺到(MAG2NEWS)[2020.1.29]