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「イラン司令官殺害:『戦争止めるため』とトランプ氏 『テロに報復を』とイラン」 (BBC・米大統領府・Pars Today)

「イラン司令官殺害:『戦争止めるため』とトランプ氏 『テロに報復を』とイラン」 (BBC米大統領府・Pars Today)











(BBC NEWS JAPAN)

https://www.bbc.com/japanese/50990788





イラン司令官殺害は「戦争止めるため」とトランプ氏 イランは「厳しい復讐」誓う





2020年01月4日







AFP

ソレイマニ司令官の棺を載せた車を大勢が取り囲んだ(4日、バグダッド






イランの国民的英雄とされる精鋭部隊の司令官を米軍が空爆で殺害したことに、イラン政府が「厳しい復讐(ふくしゅう)」を誓うなか、ドナルド・トランプ米大統領は3日、カセム・ソレイマニ将軍(62)の殺害は「戦争を始めるためでなく、止めるため」だったと述べた。



4日未明にはバグダッドで、ソレイマニ司令官や同じ空爆で死亡したイラク人たちの葬列が始まった。イラクの旗を振りながら「アメリカに死を!」と叫ぶ人たちが、棺を載せた車に続いた。







Reuters

ソレイマニ司令官の棺を載せた車がバグダッド市内を進んだ






これに先立ちフロリダ州に自ら所有するリゾートで会見したトランプ氏は、「合衆国の軍は、世界随一のテロリスト、カセム・ソレイマニを殺害した空爆を完璧な精度で実行した」と話した。



トランプ氏はさらに、「ソレイマニはアメリカの外交官や軍関係者に対する邪悪な攻撃を間もなく実施しようとしていた。しかし我々は、現行犯でそれを押さえ、あの男を終了させた」と述べ、「(ソレイマニの)恐怖の支配は終わった」と表明した。



報道によると、イラン革命防衛隊の精鋭部隊「コッズ部隊」のトップだったソレイマニ将軍は3日、イランが支持するイラク民兵組織と共に車両でバグダッド国際空港を出ようとしたところ、貨物ターミナルの近くで米軍のドローン空爆を受けた。司令官はレバノンもしくはシリアから、バグダッドに到着したところだったという。



イラン革命防衛隊によると、複数のミサイルが車両2台の車列を直撃し、計10人が死亡した。



国防総省は、「大統領の指示のもと、米軍はカセム・ソレイマニを殺害することで、在外アメリカ人を守るための断固たる防衛措置をとった」と発表した。



司令官の殺害によって、イランとアメリカの緊張は一気に激化すると懸念されている。米政府関係者によると、米軍は予防措置として兵3000人を中東に増派する方針という。



国務省は、イラク国内のアメリカ人に「ただちに国外に退去するよう」警告した。





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イラク国営テレビによると、ソレイマニ司令官の殺害から24時間後に再び国内で空爆があったという。



イラク軍筋はロイター通信に、現地時間の4日未明にイラク民兵組織の車列が空爆され、6人が死亡したと話した。



米軍報道官は、バグダッド北校の空爆は米軍主導の連合軍によるものではないと表明した。





イランとイラクは反発





トランプ大統領の声明に先立ち、イランの最高指導者アリ・ハメネイ師は、「(ソレイマニ司令官が)神のもとへと旅立っても、彼の道や使命は終わらない。しかし、彼の血、そして彼と共に昨夜殉教した者たちの血で手を汚した犯罪者たちには、厳しい復讐が待ち受けている」と表明した。







イラン司令官殺害 イランとアメリカの関係はなぜここまで悪化した





イラクのアデル・アブドルマハディ首相は、米軍が首都バグダッドでソレイマニ司令官を殺害したことに反発し、「イラクの主権を傲慢に侵害し、国の尊厳をあからさまに攻撃した」と非難した。



イラク国民議会は5日、緊急招集される。



米軍の空爆では、親イランのイスラムシーア派武装組織「カタイブ・ヒズボラ」を指揮していたアブ・マフディ・アル・ムハンディス副司令官も死亡したという。米政府はイラク北部で年末に米民間業者が死亡した迫撃砲攻撃は、テロ組織認定した「カタイブ・ヒズボラ」によるものだと主張していた。







バグダッド国際空港(Baghdad International Airport)と貨物ターミナル(Cargo Terminal)、空爆現場(Air Strike)の位置関係





現地報道によると、イラン人たちの遺体は4日夜に飛行機でイランに戻る。ソレイマニ司令官の遺体は7日、故郷のイラン中部ケルマンに埋葬される予定という。



バグダッドではソレイマニ司令官の遺影などを手に葬列に参加する市民が多数いる一方で、司令官の死を歓迎する人たちもいた。最近では、バグダッドにおける平和的な民主化要求デモを厳しく取り締まる動きがある、その対応を取り仕切ったのがソレイマニ司令官と言われている。





ソレイマニ司令官とは







AFP/Getty

国防総省はソレイマニ司令官の殺害を認めた






ソレイマニ少将はイランで、最高指導者ハメネイ師に次ぐ2番目の実力者とみられ、国民的英雄として扱われていた。



イラン革命防衛隊の中でも国外での秘密作戦を扱う「コッズ部隊」を、1998年以来率いた。コッズ部隊はハメネイ師の直属で、司令官がコッズ部隊を指揮した21年の間に、イランはレバノンヒズボラなど親イラン武装組織を支援し、イラクやシリアでの軍事的影響力を拡大した。



シリア内戦におけるアサド政権の戦略、イラク国内の戦闘や過激派勢力「イスラム国(IS)」との戦いなど、中東における数々の戦線を組み立てているのは、ソレイマニ司令官だと考えられていた。



イラン政府はコッズ部隊が、シリア内戦においてアサド政権に忠誠を誓う部隊の軍事顧問を務めるほか、シリア政府軍と共に戦うシーア派武装勢力に武器を提供したことを認めている。





国営テレビは「栄光の殉教者」に喪章







Iranian TV

国営テレビは黒い喪章を画面に表示し、司令官の死亡を伝えた






イランの報道はソレイマニ司令官の訃報一色で、国営テレビは遺影に喪章をかけて伝えるほか、アメリカに「厳しい復讐」を誓うハメネイ師の映像を繰り返している。



政府系チャンネルはいずれも、「栄光ある殉教者」を称える追悼番組を続けており、特に司令官のイラクやシリアでの役割を戦功として伝えている。



イラク革命防衛隊のラメザン・シャリフ報道官は生中継中に泣き崩れ、司会者に慰められた。







Iranian TV

生中継中に泣き崩れるイラン革命防衛隊のラメザン・シャリフ報道官(右






後にシャリフ報道官は、米軍のドローン攻撃を支援したとしてイスラエルを批判し、「アメリカとシオニストイスラエル)の歓喜は長続きせず、悲嘆に変わる」と警告した。



イスラエルについては、複数のイラン政府関係者が空爆に関与したと非難を強めている。



シャリフ報道官はさらに、革命防衛隊は1人の男の死で足止めされることなく、大勢が司令官の遺志を引継ぐと強調。「簒奪(さんだつ)者のシオニストや犯罪者に復讐する決意はいっそう強まる」と述べた。



ほかにも複数のニュース・チャンネルは、宗教指導者が「最善の死は神への殉教」だと説き、復讐や司令官の仕事を続けることの重要性を強調する様子を繰り返し放送した。



国営の英語ニュースチャンネルPress TV」では、テヘラン大学の教授が繰り返し、アメリカを初めとする欧米の民間人に「直ちに中東を離れるように」と、英語で警告し続けた。



ペルシャ語放送でも英語放送でも、複数のアナリストが同様に、ソレイマニ司令官の殺害は「中東におけるアメリカのプレゼンスの終わりの始まり」になると繰り返し予測している。







Getty Images

ソレイマニ司令官殺害に抗議する人たち(3日、テヘラン






(英語記事 Qasem Soleimani: Strike was to 'stop war', says Trump /Defiant Iranians mourn 'martyr' Soleimani





関連トピックス イラク イラン ドナルド・トランプ アメリカ 中東















(Remarks by President Trump on the Killing of Qasem Soleimani: The White House)

https://www.whitehouse.gov/briefings-statements/remarks-president-trump-killing-qasem-soleimani/





発言

Remarks





セム・ソレイマニ氏殺害についてのドナルド・トランプ氏の発言





国家安全保障・防衛





公表:2020年1月3日





マー・ア・ラゴ

フロリダ州パームビーチ





東部標準時 午後3時13分






大統領:皆さん、こんにちは。どうもありがとう。こんにちは。



私の大統領として最も崇高で最も重要な義務は、私たちの国とその市民を守ることです。



昨夜、米軍は私の指示で完璧な精密照準攻撃を見事に遂行し、全世界でNo.1のテロリスト、カセム・ソレイマニ氏を殺害しました。



ソレイマニ氏はアメリカの外交官や軍人に対する邪悪な攻撃を今にも行おうと企てていましたが、私たちは彼を攻撃に巻き込んで殺すことが出来ました。



私のリーダーシップの下、アメリカの政策は明確です。いかなるアメリカ人をも傷つける、あるいは、傷つけようとするテロリストよ、私たちはお前たちを見つけ出し、そして、排除する。私たちは常に外交官、軍人、全てのアメリカ人、そして同盟国を守ります。



何年もの間、イスラム革命警備隊とその残酷なゴドス軍はソレイマニ氏の指揮の下、数百人の米国の一般市民と軍人を標的にし、負傷させ、殺害しました。



アメリカ人1人を殺害しアメリカの軍人4人に重傷を負わせたロケット攻撃や、バグダッドの大使館に対する暴力的な襲撃を含む、合衆国を標的にしたイラクにおける最近の攻撃は、ソレイマニ氏の指示で実行されました。



ソレイマニ氏は罪のない人々の死に病的な情熱を注ぎ、遥か遠くニューデリーやロンドンにおけるテロの陰謀に加担しました。



今日、私たちはソレイマニ氏による多くの残虐行為の犠牲となった方々を思い出し敬意を表すとともに、彼の恐怖による支配が終わったことを知り安心しています。



ソレイマニ氏は過去20年間、中東を不安定にするためにテロ行為を犯してきました。合衆国が昨日行ったことは、ずっと前に行われるべきでした。そうすれば多くの命が救われていたのです。



つい最近、ソレイマニ氏はイランで抗議者たちの残忍な弾圧を指揮しました。そこでは1000人を超える無実の一般市民が自分の国の政府により拷問され殺されました。



昨夜、私たちが行動を取ったのは戦争を止めるためです。戦争を始めるために行動を取ったのではありません。



私はイランの人々を深く尊敬しています。彼らは素晴らしい人々であり、信じられないような遺産と無限の可能性を持っています。私たちは体制の変化を求めているのではありません。しかし、隣国を不安定にするために代理の戦闘員たちを使うことを含め、イランの政権によるこの地域での侵略は終わらなければならず、それは今終わらなければなりません。



未来は、平和的な共存と協力を求めるイラン国民のものであり、国外で流血を起こす資金を作るために国民から略奪を行うテロリストの将軍たちのものではありません。



米国は世界のどこよりも遥かに優れた軍隊を持っています。私たちは世界で最高の知性を持っています。アメリカ人がどこかで脅迫されている場合、私たちはそれらの目標を全て完全に特定しており、どのような必要な行動でも取る準備が整っています。そしてそれは、特にイランのことです。



私のリーダーシップの下で、私たちはISISの領土のカリフ制を破壊し、そして最近、アメリカ特殊作戦部隊がアル=バグダディ氏の名で知られるテロリストの指導者を殺しました。これらの極悪人のいない方が世界は安全な場所になります。



アメリカは、世界の全ての国と平和・調和・友好を求めながら、善良な人々・偉大な人々・偉大な魂の利益を常に追求します。



ありがとう。神が皆さんを祝福しますように。神が私たちの偉大な軍隊を祝福しますように。そして、神がアメリカ合衆国を祝福しますように。どうもありがとう。ありがとう。





終わり





東部標準時 午後3時18分


















*2020.1.6 訳文を見直しました。











(Pars Today)

https://parstoday.com/ja/news/iran-i57943





イラン革命防衛隊司令官の暗殺



イラン外相、「アメリカはソレイマーニー司令官の殉教で計算を間違えた」





1月 04, 2020 15:17 Asia/Tokyo







ザリーフ外相





イランのザリーフ外相が、アメリカがソレイマーニー司令官を殉教させたことにおいて地域の反動分子トップとの誤った話合いにはまり込んだとして、「アメリカはこの犯罪により計算を間違えた」と述べました。





イルナー通信によりますと、ザリーフ外相は3日金曜夜、テレビで生中継された特別番組の中で、イスラム革命防衛隊ゴッツ部隊のソレイマーニー司令官が米国のテロ・侵略軍の空爆によりイラクで殉教したことについて語り、「米国はある種の罠に踏み込んでこのような状況に関わることになった。計算を誤り、地域から自身の存在を消そうとしている」と述べました。



また、ソレイマーニー司令官が平和を求めてテロや暴力と戦ってきたことを指摘し、「米国の行いは、イラクの主権や領土の保全を侵害するものだ」と続けました。



同外相は、ソレイマーニー司令官を殉教させた出来事は米国による明らかなテロ行為だとして非難、「米国は過去何年も、イラン国民を標的に経済テロや戦争を仕掛けてきた」と述べました。



また、今回米国が行なったテロは単なる軍事侵略にとどまらず、イラクの主権侵害、国際法の侵害、さらには地域の人々の感情を傷つけるという多元性があるとして、「諸国の人々は米国の野蛮なテロ行為に恨みを抱き、必ずその傷跡を示して見せることになるだろう」と警告しました。



さらに、「米国は最も重要なイラン軍人の一人を恥知らずにも殉教させた。イランはいついかなる時も最適と判断すればテロに報復する法的権利を有している」と述べました。



そして、米国がソレイマーニー司令官に敗北を喫していたことを強調し、「米国の『最大限の圧力』政策は敗れ去った。イランの人々は世界最大権力を敗北に追い込むことに成功した。ソレイマーニー司令官へのテロは、この米国の無力さがテロへと向かったことの表れだ」としました。



同外相はまた、米トランプ大統領自身がソレイマーニー司令官に対するテロ実行の指示を出したことに言及し、「トランプ大統領の行為は選挙をにらんでのものだ。自身の選挙、そしてシオニスト政権イスラエルのネタニヤフ首相の選挙、さらに自らが弾劾訴追の圧力から逃れるという意図もあった」と指摘しました。







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