フクシマの惨劇の被害者たちが教皇に会う (RFI)
(Japon: des victimes de la tragédie de Fukushima rencontrent le pape: RFI)
http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20191125-japon-victimes-tragedie-fukushima-rencontrent-pape
日本|教皇フランシスコ|核|福島
フクシマの惨劇の被害者たちが教皇に会う
記者 RFI
発表 2019年11月25日・更新 2019年11月25日09:49
津波と福島原発の大事故の被害者に会った際の教皇フランシスコ、11月25日東京にて。
Handout / VATICAN MEDIA / AFP
日本旅行3日目の月曜日、教皇フランシスコは原子力エネルギーの使用に対する自身の「懸念」について言及した。そして彼は、2011年3月11日の地震と津波、そして、これに続く福島原発事故の被害者を支援するための活動を強めるよう呼び掛けた。
報告 RFI東京特約記者、フレデリック・シャルル
高さ15メートルの波が福島原発を破壊したとき8歳だった鴨下全生[かもした まつき]氏は教皇の前で、「私たちは避難の後に嫌がらせを受け、避難者たちはペスト患者のように扱われた。 私は苦しさの余り死にたいと思った」と話した。
東京の教皇は彼の話に注意深く耳を傾ける。鴨下全生氏は、私たちの将来のために放射線被曝による脅威を取り除くよう祈って欲しいと彼に求める。
証言の後、フランシスコは彼を抱きしめた。福島から避難した5万の人々はいまなお仮設住宅で生活している。
「将来のエネルギー源」
2016年、日本司教協議会は原子力エネルギー生産の廃止を求めるアピールを発した。今日、教皇フランシスコの駆け引きは更に上手だ。彼は原子力発電所の閉鎖を要求していない。教皇は明言する。私たちが将来どのようなエネルギー源を使用したいかを良く良く考えねばならないと。「天然資源の利用に関して、特に将来のエネルギー源に関して勇気ある重要な決断をすることに加え、無関心と闘うことの出来る文化を目指して努力することが最初の一歩だと私は考える」と教皇は強調した。
続いて、フランシスコは東京の聖マリア大聖堂で若者たちに会った。彼は彼らに鏡を見すぎないよう勧めた。そして笑って、それから話した。「多くのものが発明された。しかし、神のおかげで、魂の自撮りはまだ存在していない。」
―参考―
教皇の日本司牧訪問 教皇の講話 三重災害被災者との集まり ベルサール半蔵門 2019年11月25日、東京(カトリック中央協議会)
教皇の日本司牧訪問 教皇の説教 東京ドーム 2019年11月25日、東京(カトリック中央協議会)
教皇の日本司牧訪問 教皇の講話 青年との集い(東京カテドラル聖マリア大聖堂) 2019年11月25日、東京(カトリック中央協議会)