福島の大事故:東電元役員3名に無罪判決:阿修羅♪ (RFI)

福島の大事故:東電元役員3名に無罪判決:阿修羅♪ (RFI)

http://www.asyura2.com/19/genpatu52/msg/121.html









(Catastrophe de Fukushima: l'acquittement pour 3 anciens dirigeants de Tepco)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20190919-japon-nucleaire-fukushima-catastrophe-naturelle-proces-tepco





日本原子力福島





福島の大事故:東電元役員3名に無罪判決





記者 RFI





発表 2019年9月19日・更新 2019年9月19日09:06








福島第1原発を空から見る、2013年8月(説明写真)。

REUTERS/Kyodo






福島の大事故から8年半、発電所事業者・東電に審判の時が来た。元役員3名が起訴されていた。2011年3月11日の地震津波が発生した後で水門を閉めず、この30年間で最悪の原発事故の1つを引き起こしたとの容疑だ。





報告 RFI日本特約記者、フレデリック・シャルル





福島原発の事故から8年半、発電所事業者・東電の元役員3名は東京の裁判所から無罪判決を受けた。裁判所は大事故の結果について3名に罪を負わせることは出来ないと判断した。検察は去年12月26日、その惨事の際に東電取締役会の会長だった勝俣恒久氏(79)とその副社長だった竹黒一郎氏(73)・武藤栄氏(69)に対し、2011年3月の地震津波によって引き起こされた福島原発事故の責任について、法律に規定された最高刑の禁固5年を求刑していた。



日本の大メディアはこの判決を殆ど扱っていない。集団の生存を優先して役員個人の責任を滅多に問わないこの国では、福島の事故のために有罪判決を受けた者は誰もいない。





訴訟は1件も起こらずに終わるところだった





さらに、訴訟(投稿者による和訳は1件も起こらずに終わるところだった。検察は、東電と国が地震津波の規模を予測するのは不可能だったと考え、訴追を二度にわたり拒否した。しかし、市民による審議会への申し立てにより刑事訴訟に持ち込むことが可能となった。







福島原発の大事故のために起訴されていた武黒一郎・東電副社長(左)は無罪判決を受けた。

Kazuhiro Nogi/AFP






昨年12月、東電元役員3名は5年の禁固刑を求刑された。過失が「死を引き起こした」ためだ。発生当初、原発事故による犠牲者はいなかった。しかし、発電所近くの病院の患者44名が緊急避難の際に死亡した。



東電の役員たちは福島原発事故の4年前、波が発電所の発電装置を水浸しにして原子炉の冷却を止めるかも知れないという危険性を認識していた。波は15mを超える高さだった可能性がある。





財務上の不安





東京電力は別の発電所で発生した事故の後、財務上の不安から福島発電所用地の防護を強化しない決定をした。福島の市民はこの判決に対して控訴するだろう。10年続くかも知れない長い法廷闘争の始まりだ。



「日本の司法制度は、2011年の福島原発の大事故に被災した何万人もの市民の権利を守ることに今回もまた失敗した」と、環境団体・グリーンピースは即座にコミュニケを発表しこれに反応した。





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