イランが世界の支援を求めてアジアの同盟国を行脚する (RFI English):阿修羅♪

イランが世界の支援を求めてアジアの同盟国を行脚する (RFI English):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/19/kokusai27/msg/314.html









(Iran lobbies Asian allies in search for global support: RFI English)

http://en.rfi.fr/20190828-iran-lobbies-friends-asia-regain-global-support/





イラン中国日本安倍晋三米国制裁





イランが世界の支援を求めてアジアの同盟国を行脚する





記者 ヤン・ヴァン・デル・マーデ





発表 2019年8月28日・更新 2019年8月28日16:47








安倍晋三・日本首相

REUTERS/Issei Kato






火曜日、イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外相は、アジア歴訪の続きとして日本を訪問した。この歴訪に先立ち、彼はG7サミットにサプライズ訪問を行っている。米国の反イラン的言辞は和らいだようだが、その一方で、ザリーフ氏はアジアの古くからの同盟国との関係強化を目指している。





中国とイランの関係は、ペルシャが中国のシルクロードの重要な中継地だった200年前に遡る。今日、イランは中国の大規模インフラ投資事業・一帯一路構想と連携し、その一方で、中国はイラン産原油の重要な買い手だ。



今日、中国は米国による新たな制裁を余所にイランの支援を続ける数少ない国の1つだ。



2018年9月10日付の新保守主義的な米国のシンクタンク・民主主義防衛財団(FDD)の調査メモによると、中国鉄路工程集団巨大石油企業シノペックなど主要中国企業の少なくとも5社は、米国の苦情を余所にイランとのビジネスの継続を仄めかしている。



同じFDDメモは、日本企業4社がイランとの協力を全て撤回したが、米国による新たな制裁の前に契約を交わした日本貿易振興機構JETRO)など他の企業5社はいかなる計画の変更も表明しなかったと指摘する。



米国を喜ばせるだけのためにイランとの協力を断念する可能性は、中国の方が日本よりもさらに低そうだ。





反米の歴史





イランと中国は共に同じような反米の歴史を持つ。両国ともカリスマ的で救世主的な指導者の率いる革命を経験した。1949年、毛沢東は米国の支援する国家主義政党・国民党を打ち負かし中華人民共和国を建国した。



1979年、アーヤトッラールーホッラー・ホメイニーは、米国の支援を受けたモハンマド・レザー・パフラヴィー国王を退位させ、イラン・イスラム共和国を建国した。



「彼らは、実施中のいかなる制裁も掻い潜って今後も緊密に協力するだろう。さらに、制裁がなければもっと公然とだ」と、ロンドンに本部を置くコンサルティング企業コーナーストーン・グローバル・アソシエイツの創設者ガーナム・ヌセイビー氏は述べる。



一方、日本との関係もイランにとって重要だ。



6月、安倍晋三・日本首相がテヘランを訪問した。日本の首相がテヘランを訪れるのは40年以上ぶりだ。



1979年のイラン革命以来、日本とイランは友好的な関係を大切にしている。



特に福島原発が使用不能となった2011年の地震以来、日本は輸入資源に大きく依存するこの島国への安定したエネルギー供給源である中東の安定を望んでいる。





緊張を和らげる





しかし、米国はイラン産原油の購入を止めるよう日本政府に圧力をかけ、日本に代替品探しを強制した。



「日本は、制裁がイランとの貿易に与える影響を確実に無くすることに戦略的な関心を持っている」とヌセイビー氏は述べる。



「しかし結局のところ、米国とイランの仲介について日本のできることには限界がある。日本の焦点は主に貿易に関連することだ。事態を改善可能にするのは欧州の務めだが、それすらもまだ見えていない」と彼は述べる。



一方、ジャパンタイムズは安倍晋三首相とイランのハサン・ロウハーニー大統領が9月下旬にニューヨークで開かれる国連総会に合わせて会談する計画があると報じた。



イランは2015年イラン核合意をめぐる米国との対立のために中東で「緊張がさらに高まることを望まない」と、ザリーフ氏が述べたのと時を合わせるように、このニュースが届いた。



ザリーフ氏は横浜での安倍首相との会談後の記者会見で、「中東の緊張を和らげようとする日本政府の役割をイランは歓迎する」と述べた。



ザリーフ氏はアジア歴訪の続きとしてマレーシア訪問に向かう。