韓国は日本との安保協定を停止する(RFI English):阿修羅♪

韓国は日本との安保協定を停止する(RFI English):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/18/warb22/msg/802.html









(South Korea stops security pact with Japan: RFI English)

http://en.rfi.fr/20190823-south-korea-stops-security-pact-japan-us-military-north-korea/





韓国朝鮮日本金正恩平壌東京





韓国は日本との安保協定を停止する





記者 ヤン・ヴァン・デル・マーデ





発表 2019年8月23日・更新 2019年8月23日16:58








韓国(左)と日本の国旗。

REUTERS/Toru Hanai






韓国は木曜日、日本との軍事情報共有協定を更新しないと発表した。2006年に署名された同協定により、この米国の2同盟国は軍事機密情報を直接共有することが可能だった。





2016年に日本と韓国の間で調印された軍事情報包括保護協定(Gsomia)は、北朝鮮の核・ミサイル能力に関する情報の共有を目的としていた。



韓国政府は、隣国との関係が急速に悪化している中で機密情報の共有を続けるのはもはや国益にそぐわないと述べた。



「これは、韓国が約20か国と締結しているプロフォーマ協定で、取り扱いに注意を要する機密情報を共有するためのプロトコルを提供する」と、ソウル・トロイ大学の国際関係論講師ダニエル・ピンクストン氏は述べる。



北朝鮮のミサイル発射によるレーダー追跡データなどの機密データがある場合は、この協定の下で直接共有することが可能だ。」



これが今や不可能になる。「今後は、将来情報の共有が必要な事態が生じた場合に問題が生じる。彼らはそれを行うことができないためだ。米国を仲介者とする回避策はあるが、それは扱いにくく、非効率的で時間が掛かる場合がある。」



日本政府この動きに「強く」抗議すると述べ、韓国に再考を促した。



ピンクストン氏によると、ソウルの最近の措置は「韓日関係悪化の一部であり、例えるならば、2国間関係が荒れたことの現れだ」。





決して友好的でなかった





日本と韓国の関係は決して友好的ではなかった。1910年から1945年の間、半島は日本の植民地だった。第2次世界大戦中、日本軍は何千人もの韓国人女性を「慰安婦」と遠回しに呼びつつ性奴隷として使用したが、韓国の眼からはこれに対する適切な謝罪は一度もなかった。



未解決の過去をめぐる悪い記憶の他にも、両国が主権を主張する日本海の独島または竹島の島々をめぐる領土紛争によって阻害された関係が続いている。



2015年、1910年から45年にかけての日本による朝鮮半島の占領下で性奴隷となることを強制された韓国人女性をめぐる問題を「最終的かつ不可逆的に」解決するために、日本と韓国は「和解・癒やし財団」を設立した



しかし7月、日本には戦時中の残虐行為に対して心からの謝罪もなければ法的責任を負うこともなかったという被害者・市民団体からの批判を受け、韓国政府は同財団を解散した。



日本は怒りの反応を示し、半導体とディスプレイに使用される特定材料の韓国向け輸出の規制を強化し、この動きの理由を国の安全保障のためと主張した。



「これはサムスンのような大企業のサプライチェーンに影響を与える」とピンクストン氏は述べる。日本政府の話では、「これは韓国のセキュリティ対策欠如が原因であり」、韓国は日本にとって「国の安全保障上のリスク」になっている。 8月2日、「安全保障上の懸念」があるとして韓国の優遇貿易相手国の地位を取り消した。これは8月28日に発効する。「この問題は外交的に解決されなかった。このため文政権は(情報協定更新停止の決定という)答えを出したのだ」と彼は述べる。





雪解け?





一方、北朝鮮はこの動きを歓迎しそうだ。昨年の1年間で、平壌とソウルの間には顕著な雪解けが見られた。これは、ドナルド・トランプ米大統領と北朝鮮指導者・金正恩氏の間の2度の首脳会談、そして、金氏と文在寅・韓国大統領の間の3度の会談によって促進されたものだ。



「それは彼らにとって一種の勝利だ」とピンクストン氏は述べ、条約の停止が南北朝鮮の全体的な関係に大きな変化をもたらすことはないだろうと指摘する。



「和解交渉によって実質的な成果が得られるとは思わない。北朝鮮のイデオロギーに『根本的な変化』が必要となるためだ。全体的な状況に変化はなかった。ある時点で元の緊張状態に戻るだろうと、私は予想する」と、彼は述べる。