ロ日会談後の共同記者発表(在日ロシア連邦大使館)[2019.6.29]:阿修羅♪

ロ日会談後の共同記者発表(在日ロシア連邦大使館)[2019.6.29]:阿修羅♪

http://www.asyura2.com/19/kokusai26/msg/762.html











https://tokyo.mid.ru/web/tokyo-ja/-/---209





ロ日会談後の共同記者発表











ロ日会談後の共同記者発表





V.プーチン大統領尊敬する首相閣下!ご列席の皆さま!



親愛なる晋三さん、何よりも、G20サミットの成功に際し、もう一度君を祝いたい。



この大きな国際的な出来事にあわせての訪日を呼びかけてくれたことに、感謝します。ご存知のように、日本におけるロシア年、ロシアにおける日本年の閉会式に参加してきました。



今後、ロ日間の協力に活発に関与する各省庁のトップも参加しての、拡大メンバーでの対話が控えています。安倍首相とは二国間での議題を非常に詳細に検討することができ、国際的また地域の当面の問題に関する意見交換を行いました。先ほど署名した共同文書は、あらゆる分野での協力拡大を目的としています。



ロシアにとって日本は、善隣関係の原則にたち、互いの利益を考慮しながら、互恵的な関係を構築することを目指す、重要なパートナーです。両国間には緊密な政治的対話が成り立っています。一か月前には、外交と防衛の長による、「2プラス2」フォーマットでの恒例の協議が行われました。安全保障会議のラインでの協議も定期的に行われ、議会間でも関係が保たれています。



相互貿易も段階的に成長しています。昨年の成果として、貿易高は17%上昇しました。今年の1月から4月までの間ではさらに7%伸びています。これは、ロ日間の政府間委員会が効果的に機能していることを示しており、安倍首相が提案された8項目の協力プランおよびロシアの貿易経済協力拡大戦略の枠内で定められたプロジェクトが実現しつつあるからです。



本日、これら二つの重要な文書に基づくわれわれの今後の作業に関する共同宣言を採択しました。たとえば、ロシアの国家プロジェクト実行に、日本の技術や投資を誘致することになっています。日本の実業界は、ロシアとの協力に継続して前向きであると見ています。現在ロシアの市場には、約270の日本企業が進出しています。ロ日投資基金や投資プラットフォームの活動も有効だとわかりました。



日本のビジネスマンや投資家は、先日行われたペテルブルク国際経済フォーラムに、活発に参加しました。安倍首相および日本の同僚の皆さんと、9月にウラジオストクで行われる東方経済フォーラムでもお会いできればうれしく思います。



二国間協力では、エネルギーがその主要な分野となっています。日本企業は「サハリン2」プロジェクトに参加しています。日本のパートナー、三井物産JOGMECが、「アークティックLNG2」の建設に参加するという合意書に署名したばかりですが、これによる投資額はほぼ30億ドルにも上ります。



「ロスアトム」の線では、福島原発の事故処理に関する作業が継続しています。使用済み各燃料の処理、第三国での共同作業の可能性に関する一連のイニシアティブに関する作業も行われています。ハイテク面での二国間の関係も強化されています。日本の企業体「キャノン」がロシアに拠点を建設することでも合意し、これによりわが国で最新の医療診断機器が製造できるようになります。



日本とヨーロッパの間に、ナホトカから新潟をつなぐ海底ケーブルを含め、新しい高速データ伝達チャンネルを作るというプロジェクトも課題となっています。



交通、インフラ分野での協力も発展しています。シベリア鉄道によるコンテナの一連の試験輸送では、このルートがヨーロッパ市場向け日本製品の輸送量を増やすのに、経済的に有効であることが実証されました。



地域の線での接触を拡大するため、2020年にロシアと日本で地域間相互交流年を開催することにし、本日安倍首相と条件を合意しました。



もちろん、安倍首相とは平和条約に関する問題も話し合い、両国の外相が、お互いの国にとって難しく繊細なテーマにつき、具体的な対話をしてきたことを肯定的に評価し、この対話が今後も継続することを確認しました。ロ日関係を質的に新しい段階に引き上げるため、地道な作業をしていくことになります。



この作業での成功こそ、ロシアと日本の国民間での信頼と善隣関係を強化し、最も複雑な問題における、お互いに納得のいく解決にむけた条件を作り上げていくでしょう。



これに関連し、島での共同経済活動の調整で一定の進展があったことは重要です。安倍首相と合意した5つの分野のうち、2つについてビジネスモデルを合意しました。近いうちに、一連の試験的な活動を予定しています。



当面の国際的な問題については、朝鮮半島をめぐる情勢に重点を置きました。安倍首相に対し、4月25日にウラジオストクで行われた朝鮮民主主義人民共和国金正恩国務委員長との会談の結果について、ご説明しました。



半島の核およびミサイルの問題は、平和的に、政治外交手段によってのみ解決されうるという立場に立脚しています。全ての関係国による、建設的で、当事者意識を持った対話が不可欠です。安全を保障し、われわれ共通の北東アジア地域での発展を確保するには、それしかありません。



最後になりますが、首相閣下、そしてすべての日本の同僚および友人の皆さんに、あたたかいおもてなしと充実した会談ができたことを、ふたたび感謝したいと思います。



ご清聴ありがとうございました。





19/06/29