ルノー日産連合:日本側は資本構成を見直すと脅す (RFI):阿修羅♪

ルノー日産連合:日本側は資本構成を見直すと脅す (RFI):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/19/hasan132/msg/690.html







(Alliance Renault-Nissan: les Japonais menacent de revoir la structure du capital: RFI)

http://www.rfi.fr/economie/20190625-alliance-renault-nissan-japon-france-capital-saikawa-senard





日本フランス産業自動車





ルノー日産連合:日本側は資本構成を見直すと脅す





記者 RFI





発表 2019年6月25日・更新 2019年6月25日11:21








日産No.1の西川廣人氏、昨年12月横浜にて。

REUTERS/Kim Kyung-Hoon/File Photo






日産社長は、同メーカーとルノーの資本構成に見直しが有り得ると警告した。均衡の取れた資本構成でなければ直ぐに「壊れる」可能性があると彼は言う。優先事項は日産の回復であり連合の強化でないと、西川廣人氏は付け加えた。2019年6月25日火曜日、この日本企業の株主総会において気の休まる発表は何もなかったが、混乱は回避された。





2019年6月25日火曜日に横浜で開催された日産の年次株主総会の場で、西川廣人氏は考えを述べた。総会にはルノー会長ジャン-ドミニク・スナール氏も出席した。



この緊張した会議では、集まった2,800人を上回る株主が取締役会の新たなメンバーを承認した。メンバーは大きく入れ替わり定員も11人に増えた。そのうち社外取締役は7人だ。



しかし、日本側メーカーの社長は今回を機会に、不正経理で起訴された連合の設計者カルロス・ゴーン氏の逮捕後も、ルノーとの連合が不均衡を是正せずとも延命できると期待する人々の意気を殺いだ。



彼は、「私たちはルノーとウィンウィンの関係を望んでいる」「関係が勝者と敗者を生むものに変化した場合それは直ちに壊れるだろう」と明言したと、RFI東京特約記者フレデリック・シャルルは伝える。



「私たちは連合を続けていけるような構成を見出す必要がある。持合いを見直す必要はあるか?恐らくないだろう。」「不均衡が不安定要因になるのならば、私たちはこの問題をテーブルに出すだろう。」



「必要ならば、私たちは両パートナー間の資本関係を見直すだろう」と日本側は警告する。ルノーは日産資本の43%を保有しているが、日産はルノーの15%しか保有しておらず議決権を持たない。





フィアット・クライスラーとの計画、「失われた機会」





一方、スナール氏は個人株主たちから批判された。特に、日産の吸収合併を推し進めたこと、フィアット・クライスラーとの一件を日産に知らせなかったこと、株主総会の開催を阻止すると脅したことにより、彼は非難を受けた。



「日産取締役としてのあなたのミッションは何ですか、スナールさん?」1人の小株主は苛立った。「あなたはこの最初の6ヵ月間は、観察と信頼関係の構築に時間を取るべきだった。」



「就任以降、私は連合内部の緊張緩和のためにあらゆることをした」と、ゴーン氏逮捕を受けて抜擢されたジャン-ドミニク・スナール氏は答えた。そして、自分は日産の社長になる「自己の権利を放棄した」と付け加えた。



「フランス人の狡猾さ」を体現していると非難され、ルノー会長は繰り返し述べた。「お願いする。私を信じて欲しい。侵略的な意図は全くなかった」「それでも、皆さんが私のことで怒りを覚えたのならばお詫びする。」



フィアット・クライスラーとの合併計画の問題では、ルノー会長はそれを成し遂げられず残念だと述べた。彼によるとこれは「機会の喪失」だ。そして、日産のガバナンス改革計画に反対したことはないと否定した。





西川氏は職を続けられることになった





実際は、ルノー会長は6月初めに、フランス側メーカーがこの新体制の中で最大のプレゼンスを示せない場合には、日産の新しいガバナンスを承認しないと強く脅していた。



ルノー取締役会長は「公平と平等」を望んだだけだ、と言う。最終的に彼はルノー役員を新たなガバナンス体制の中に据えることに成功し、そして総会当日、ルノーは計画を通した。



ジャン-ドミニク・スナール氏とルノーCEOのティエリー・ボロレ氏はいずれも、内部統制強化のために設立された3委員会―指名・監査・報酬―のうちの2つのメンバーになる。



西川氏はゴーン氏が非難されている不正についてその責任の一部を認めた。さらに、彼は東京の不動産を自分が利用するために規則を破っている。それでも、ルノーのお陰で彼は職を続けられることになった。



批判は数々あるが、かつてのカルロス・ゴーン氏の信奉者―2017年、ゴーン氏は彼をCEOに任命した―は、日産との経営統合を目論むルノー側のあらゆる企てに反対できる唯一の指導者と考えられている。



総会が緊張したのはそのためだ。しかし、フランス大統領の日本到着を控えて混乱は回避された。エマニュエル・マクロン氏は、20年前に日産とルノーにが生んだ「連合へのフランスの強い愛着」を蘇らせることを望んでいる。