長年の友好が「さらに密接な協力への誘因」(ドイツ連邦首相府):阿修羅♪

長年の友好が「さらに密接な協力への誘因」(ドイツ連邦首相府):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/19/kokusai25/msg/421.html







(Long-standing friendship is an "incentive to cooperate more closely": The Federal Chancellor)

https://www.bundeskanzlerin.de/bkin-en/news/long-standing-friendship-is-an-incentive-to-cooperate-more-closely--1577310





アンゲラ・メルケルの日本訪問





長年の友好が「さらに密接な協力への誘因」





より高い新たなレベルの日独関係―それが連邦首相の2日間の日本訪問の成果だ。連邦首相は安倍晋三・日本首相との会談で、世界の自由貿易と多国間主義への両国共通の関与は拡がり、また、両国の貿易は増大するだろうと表明した。







天皇への謁見。明仁天皇アンゲラ・メルケルに接見したのはこれが3度目だ。写真: Bundesregierung/Steins





「2021年に外交関係樹立160周年を祝う長年の友好」がさらに密接な協力へと向かう誘因だと、アンゲラ・メルケル連邦首相は東京での安倍晋三・日本首相との会談の後で述べた。世界政治のレベルで状況が困難にある時に、これは正しく本当のことだ。





新たなレベルの友好関係





独日関係はより高い新たなレベルに引き上げられたと、安倍晋三氏は明言した。これは、国際社会に安定と繁栄をもたらすために両国の協力を強化するとの共通の意思により示されている。





経済問題に焦点





2国間関係と世界的な問題に加えて、アンゲラ・メルケル安倍晋三氏は経済と貿易の問題を話し合った。



連邦首相は発効したばかりのEUと日本のパートナーシップ協定や、「一部の多国間協定が著しい困難に直面しているにも係わらず」、両国が非常に好ましいウィンウィンの状況に到達するためにパートナーとして協力する用意のあることを称賛した。両首脳は公平さと相互利益のために働いている。



2019年2月1日、昨年締結されたEU-日本経済連携協定が発効した。欧州からの多くの日本向け輸出品と日本からの多くの欧州向け輸出品に掛けられる関税が段階的に削減されるか、もしくは、完全に撤廃された。





G20が優先課題





会談で2人は、日本が今年G20議長職を務めることや大阪で開催予定のG20首脳会議についても議論した。アンゲラ・メルケル連邦首相は、自分が訪問した大きな理由の1つは「G20首脳会議の準備を一緒に行う意思を示すことだった」と強調した。



6月のG20首脳会議で国際社会は主要な経済・貿易・気候の問題に並行して、日本の優先テーマである「ソサエティ5.0」を取り上げる。「ドイツと日本はここで非常に密接な協力が可能だ。なぜなら、私たちもこの分野で仕事を進めているからだ」と、アンゲラ・メルケルは明言した。



今年のG20首脳会議は、2019年6月28・29日に大阪で開催される。連邦首相は首脳会議への出席を計画している。





人工知能についての協力





人工知能と経済全体の分野におけるドイツと日本の協力に高いレベルの関心が注がれている。「サイバーセキュリティにおける協力を進められるように、機密保護についての協定を作る考えを私も支持する」と、連邦首相は述べた。



また、アンゲラ・メルケル安倍晋三首相と一緒に日本とドイツの経済団体の代表者たちに会った。ドイツの電気および電子工学・IT・化学・製薬・健康、ならびに、金融・自動車部品の諸業界の代表から成る、連邦首相に同行した経済使節団が会合に出席した。





世界的な問題についての合意





連邦首相は数々の分野における世界レベルの協力を強調した。例えば、彼女と安倍晋三氏は共通の協力パートナーであるロシア・中国について、また、アフリカの開発方法や西バルカン諸国におけるベルリンプロセスへの日本の支援について話し合った。また、朝鮮半島問題への独日協力についても話し合われた。



両首脳は、将来に世界レベルでさらに密接な協力を行う考えのあることを強調した。





天皇に拝謁





旅行の2日目、アンゲラ・メルケルは日本の知識人や出版人に会った。朝食会で参加者たちは日本の内政および外交政策の状況について話し合った。



その後、連邦首相はこれに続いて皇居を訪問し、明仁天皇の接見を受けて2者会談を行った。連邦首相が天皇に拝謁するのはこれが3度目―これは非常に特別な栄誉だ。明仁天皇は4月末に退位し、息子・皇太子徳仁親王がその玉座を嗣ぐことになっている。皇太子もまた午後の早い時間にアンゲラ・メルケル連邦首相に会った。





科学のあらゆる分野と





日本で最も歴史のある大学の1つ・慶応大学で、アンゲラ・メルケルは学生たちと独日関係や未来の課題について話し合った。その後、彼女はゲーテ財団でドイツ語学習者たちに会った。多様な科学・技術分野の研究者に会うこともまた彼女の訪日目的の1つだ。





経済協力への参加を誘う





アンゲラ・メルケルは旅行の仕上げに、独日ビジネスフォーラムの最終セッションに参加した。



彼女はスピーチの中で欧日経済連携協定を称賛した。これは「ただのちょっとした協定ではない―これは双方に真の新しい機会を開くものだ。」彼女は、欧州-日本地域が「ほぼ6億の人々が生活する場であり世界貿易のほぼ40%を占める」ことを指摘した。彼女は、同協定が「双方向の貿易の増大」という結果をもたらすことを期待している。



現在450社のドイツ企業が日本で活動している。アンゲラ・メルケルは「日本企業の全ての代表者がドイツに打ち解けて欲しい」と誘った。ドイツは彼らの必要とする開かれた市場を提供すると、彼女は彼らに語った。



最後に、連邦首相はNEC社のショールームを訪問した。彼女はそこで人工知能活用の可能性についてさらに多くを発見した。





2019年2月5日





Lange Freundschaft ist "Ansporn, enger zusammenzuarbeiten" (Die Bundeskanzlerin) [ドイツ語原稿]