ベネズエラ:音楽家ホセ・アントニオ・アブレウ氏が死去、エル・システマの創設者 (RFI):阿修羅♪

ベネズエラ:音楽家ホセ・アントニオ・アブレウ氏が死去、エル・システマの創設者 (RFI):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/09/news8/msg/1133.html







(Venezuela: mort du musicien José Antonio Abreu, fondateur d'El Sistema: RFI)

http://www.rfi.fr/ameriques/20180325-venezuela-mort-musicien-jose-antonio-abreu-fondateur-el-sistema





ベネズエラ





ベネズエラ:音楽家ホセ・アントニオ・アブレウ氏が死去、エル・システマの創設者





記者 RFI





発表 2018年3月25日・更新 2018年3月25日19:05








恵まれない子供たちのためのエル・システマ音楽プロジェクトを創設したベネズエラホセ・アントニオ・アブレウ氏、2012年11月撮影。

Leo RAMIREZ / AFP






3月25日の土曜日から日曜日にかけての夜間に、ベネズエラの音楽家ホセ・アントニオ・アブレウ氏(78)が死去した。彼は恵まれない子供たちのための音楽教育プログラムであるエル・システマを創設した。音楽を伝導する彼のモデルは50を超える国々に広まった。アブレウ氏は1993年のユネスコ国際音楽賞や2009年の仏レジオン・ドヌール勲章など、数々の栄誉を受けた。また、彼はノーベル平和賞に値するとイギリスのオーケストラ監督サイモン・ラトル卿が明言している。





カラカスで彼は人々から「マエストロ」(El Maestro)と呼ばれていた。



1975年、彼は児童や青少年のためのオーケストラシステムである児童・青少年オーケストラシステムを創設したが、これはエル・システマという名の方が良く知られている。



彼はベネズエラ政府の支援を受け、カラカスの貧民街の子供たちに楽器を与え音楽を教えた。彼にとって音楽は貧困に対する防壁だった。



「計り知れない数多くの子供や若者がベネズエラ社会の最も脆弱な諸階層に属している。音楽は彼らに新しい夢や新しい目標を掴むための勇気を与える。さらに、売春・暴力・悪い仲間に対して、子供の人生を堕落させる可能性のある全てのものに対して、音楽が第1の予防手段であることは言う迄もない。」



今日、エル・システマベネズエラの子供たち900,000人を受け入れている。子供たちは国内各地に存在する1,500ヵ所のオーケストラや合唱団で活動している。














ニコラス・マドゥロ大統領は国として3日間の喪に服すると宣言した。大統領はホセ・アントニオ・アブレウ氏の「偉大な士気・道徳・文化の遺産」を讃え、その上で「彼の作品はベネズエラの街角の至る所で見られる」と締めくくった。









ユーチューブサイトの動画で日本語字幕の設定が可能です :投稿者)











(投稿者より)



氏が創設したエル・システマの業績は「ベネズエラの奇跡」として知られています。このシステムにより国内の貧困層の子女から数多くの音楽家が生まれ世界に羽ばたきましたが、氏の狙いはむしろ音楽により子供たちの人格を作り社会から貧困を撲滅することにありました。



記事に貼り付いていた動画と同じものがユーチューブにありましたのでこちらにも添付しました。2009年の発表ですが関連する活動に携わる方々には示唆に富むものと思います。



日本のことでないことは基本的に扱わないようにしていますが、氏のオーケストラを取り上げたドキュメンタリーを以前に見たことがあり、今回この話題を御紹介しました。



故人の御冥福をお祈り致します。







※ 2021.11.24 訳文を見直しました。