河野外相「日本外交は危機に直面」、ではどうする???(メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』):阿修羅♪

河野外相「日本外交は危機に直面」、ではどうする???(メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/17/kokusai21/msg/681.html







http://archives.mag2.com/0000012950/[本文より抜粋]





カテゴリー:

ニュース・情報源

一般ニュース

国際情勢





2018年01月19日






【RPE】★河野外相「日本外交は危機に直面」、ではどうする???





RPE Journal==============================================





       ロシア政治経済ジャーナル No.1685





               2018/1/19





=====================================================





★河野外相「日本外交は危機に直面」、ではどうする???





全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!



北野です。





[この部分、『阿修羅♪』投稿規定により省略:投稿者]







では、本題。



少し前(1月8日)になりますが、河野外相が興味深い発言をされています。







河野太郎外相は8日、中国の国際的な影響力拡大を念頭に、「日本の外交は危機に直面している。



今までと同じことをやっていたのでは国益を守ることはできない」と述べ、懸念を示した。




毎日新聞 1月8日)





「日本の外交は危機に直面している。



今までと同じことをやっていたのでは国益を守ることはできない」





そうです。



「危機に直面している」とは?







河野氏は「中東やアフリカに行くと、中国が建てたビル、国会議事堂、橋、道路。



どこへ行っても建設現場には中国語の看板が掛かっている」と指摘。





「かつて日本のODA(政府開発援助)拠出が世界一という時は、日本の外相が来なくても通った時代があった。



しかし、今、中国は世界中のほとんどの所で、日本のODAと民間企業の投資を足した何倍もの金額を落としている」と訴えた。



加藤明子
(同上)







要するに、中国は世界中に金をばら撒いて影響力を拡大しているのに、日本にはそれができない。



だから「日本外交は危機だ」と。



わかります。



では、どうすればいいのでしょうか?





▼金と時間を使う相手は選べ!





中国の影響力が拡大している。



日本の影響力が衰えている。



これ、仕方ないです。



というのは、中国のGDPは2016年、11兆2321億ドル。



日本は同年、4兆9365億ドル。



中国のGDPは、日本の倍以上。



「インチキだ!」という人もいます。



しかし、世界における中国の影響力が拡大しつづけていることを見れば、メチャクチャウソをついているとは思えません。



日本は、「中国のGDPは、わが国の倍以上だ」という現実をはっきり認識して、「戦い方」を考える必要がある。



弱い国が、強い国に勝つ方法は、「選択」と「集中」です。



たとえばイスラエルのことを考えてみましょう。



この国のGDPは2016年、世界34位。



ちなみに32位はエジプト、33位は香港となっています。



(出所はIMFですが、「香港」も「一主体」としてカウントしているのですね。)



イスラエルは、どう見ても「小国」。



しかし、ロビー活動、工作資金を、「アメリカ」に集中させることで、見事に自国の安全を確保しています。



アメリカへの影響力、最近はチャイナ・ロビーが世界一でしょう。



2位はイスラエル



そう、小さな国でも、時間と金をある国に集中させることで、安全を確保することができるのです。



日本は、確かに中国より金がない。



それでも世界3位の経済大国です。



だから、賢く選択し、集中すれば、中国に負けない影響力を確保することができるはずです。





▼日本が、時間と金を投入すべき対象は???





1番は、もちろん同盟国のアメリカです。



日米関係が強固であれば、中国は尖閣強奪に動けません。



実際、2010年の「尖閣中国漁船衝突事件」のとき、2012年の「尖閣国有化」のとき、人民解放軍は、尖閣侵攻を検討していた。



しかし、二度ともアメリカ政府高官たちが、「尖閣は、日米安保の適用範囲だ!」といった。



それで、決心できなかったのです。



ですから、日本は、アメリカとの関係が強固であるよう、常に努力していく必要がある。





アメリカと同様に大事なのが、インドです。



アメリカは、落ち目の覇権国家



影響力は、毎年小さくなっています。



ですから日本は、「未来の同盟国」のことも考える必要がある。





インドは、近い将来必ず米中に並ぶ大国になる国。



日本と同じ民主主義国家で親日



さらに、中国と問題を抱えている





日本は、全力をあげてインドの発展を支援すべきです。



それは、日本企業に利益をもたらすだけでなく、日本国を安全にします。





アメリカとインド。



この二か国が日本にとって「最重要国家」です。



そして、米印を味方につけるのに、「中国に匹敵するGDPがなければ」なんてことはありません。





次に大事なのは、欧州とロシア。



次の次に大事なのは、ベトナム、フィリピン、オーストラリア台湾など、中国に脅威を感じている国々。





極端な話、世界200か国のうちで、日本が時間と金をかけなければならないのは、このくらいです。



他の国々が「重要でない」とはいいませんが、やはり重要度は低くなります。





中国は、世界に金をばら撒く力がまだある。



日本は、河野さんも認めているように、そんな金はない。





それなら、「影響力のある国」「大事な国」を中心に金を使うしか方法はありません。





だから、中国が世界中に金をばら撒いていても、心配することはないのです。





イスラエルは、「アメリカを取り込んでいる」というその一点だけで、サバイバルしています。



GDP世界3位の日本は、アメリカ、インド、欧州、ロシアなどを取り込むことで、きっとサバイバルできるでしょう。



限られた金でも、有効に使うことで、日本の安全を確保することは可能です。





[以下省略:投稿者]





===========================================================



メールマガジン「ロシア政治経済ジャーナル」



発行者 北野 幸伯



Copyright (C) RPE Journal  All Rights Reserved. 358



アドレス変更・解除は http://www.mag2.com/m/0000012950.html



===========================================================