ヴァルダイ会議[内容:平和条約と領土問題についての大統領の考え](在日ロシア連邦大使館):阿修羅♪

ヴァルダイ会議[内容:平和条約と領土問題についての大統領の考え](在日ロシア連邦大使館):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/18/kokusai24/msg/359.html









https://tokyo.mid.ru/web/tokyo-ja/-/---128











ヴァルダイ会議





ウラジーミル・プーチン大統領はヴァルダイ国際討論クラブの第15回会議のプレナリー・セッションに出席した。



質問:すみませんが、質問せずにはいられません。2年前、私はまさにこのホールで大統領に次のように質問しました。「日本とロシアが近い将来、2、3、4年のうちに平和条約を締結できるような雰囲気づくりは、どの程度現実的なのでしょうか?」そのとき、大統領は次のように回答されました。「何らかの期限を決めることはできない、それは不可能であるし、むしろ害になる。なぜなら、両者の間にはそのための十分な信頼がないからだ。」



しかし、今年9月、ウラジオストクで行われた東方経済フォーラムのプレナリー・セッションで、大統領は安倍晋三首相に対して「今すぐではなく、今年末までに、一切の前提条件なく、平和条約を締結しようではありませんか」と提案されました。



次のように説明することは可能でしょうか?これは、すでに両国の間に、2年前におっしゃっていた、平和条約を締結するための十分な信頼関係が構築されたということを意味するのでしょうか?それとも、何か他のことを意味するのでしょうか?



プーチン大統領:たしかに、私は信頼を高めることが必要だと言いました。私は、今から言うことが乗り越えることのできない障害だと言うつもりはありません。とはいえ、です。私たちは信頼醸成について話し合い、平和条約締結の可能性と、日本が常に取り上げている領土問題で何らかの妥協点を見出す可能性について話し合っています。私たちは、領土問題は存在しないと考えていますが、それでも、対話を拒んでいません。



私たちは安倍首相の要請に応じて、日本人が自分たちの歴史的な場所を訪問できるように、親類の墓参りなどができるように、日本国民が簡素化された方法で、簡素化された制度でこの領土を訪問するための環境作りを行なっています。つまり、私たち側は、信頼関係に必要な環境づくりを心がけ、努力しているのです。



ところが、日本は突如、私たちに対して制裁を発動しました。これが信頼醸成に向けた措置だと思うのですか?シリアとクリミアが日本にどう関係するというのですか?何のためにそんなことをしたのですか?信頼醸成のためですか?私たちはそれでもなお、放棄することなく、この対話を継続する用意がありますし、関係を回避することもありません。



先ほど、中国のジャーナリストから質問がありました。中国とはとても長い間、同じく領土問題について議論してきました。40年間、交渉してきたのです。想像できますか、40年です。この間に、露中関係には様々なことがありましたが、最終的に、私たちは友好条約の締結にこぎ着けました。そして、私たちは、ロシアと中国との間に、お互いに前例のないレベルだと評価する相互理解を達成したのです。領土問題はこの時点では未解決でした。



しかし、私たちが中国と、中国の友人たちとこの文書に署名し、このような関係性を築いたことで、はたして領土問題の議論に終止符が打たれることになったでしょうか?いいえ、むしろ逆で、問題を解決するための条件が整い、私たちは最終的にこれを成し遂げ、然るべき文書に署名し、妥協点を見出したのです。



私は同じことを安倍首相にも言いました。今、島の問題を解決せずに平和条約を結んでも、それはこの問題の解決に取り組まないという意味ではないし、この問題を歴史のゴミ箱に捨てて、何もなかったかのように先に進んでいくということではないと言いました。中国との関係の例が、そうではないということを示しています。私たちは信頼の環境を作り出し、その後、問題を解決しました。私は、まさにこれを提案したのです。



私たちは日本とすでに70年にわたってこの問題を争っていますが、未だに合意に達していません。いつまでたっても出口が見えない状態です。ですが、今度こそ平和条約を締結し、信頼レベルの向上に取り組み、二国間関係に問題を作り出すのではなく、前進して、さらにこの領土問題を議論しようではありませんか。



私たちは拒みませんが、安倍首相には安倍首相なりの見解があります。あの後、安倍首相と青少年柔道大会に行ったとき、たしかに、すでに非公式にではありましたが、私たちはこの議論を続けました。



安倍首相は、そのようなアプローチは現在の日本にとっては受け入れ不可能なものであり、私たちはまず、この領土問題に関する原則的な問題を解決し、その後、平和条約について話し合わなければならないと言いました。



それでも構いませんが、そのやり方で私たちはすでに70年間足踏みを続けており、終わりも出口も見えない状態です。島で共同経済活動を実施することも話していますが、それもアイデアは良いものの、今のところ、進捗状況はかなり控えめなものであり、そこが問題です。それでも、私たちはこれからも作業を行なっていく用意があります。







18/10/19