G7サミット、アメリカと6カ国の対立 (Pars Today):阿修羅♪

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http://www.asyura2.com/18/kokusai23/msg/240.html







http://parstoday.com/ja/news/world-i45134





G7サミット、アメリカと6カ国の対立







G7主要7カ国の首脳会議





カナダで2日間に渡って開かれたG7主要7カ国の首脳会議が、多くの対立の末に閉幕しました。





予想されていたように、この首脳会議は、世界の先進7カ国にとって、対立を抱えてきたさまざまな問題に関して合意に至らず、大きな失敗となりました。



G7の首脳会合は、最初から、核合意、追加関税、パリ協定など、さまざまな問題に関して、6カ国とアメリカの激しい対立の影響を受けました。ドイツ、フランス、イギリス、 そしてカナダの首脳とトランプ大統領の二国間、多国間の協議にも拘わらず、その対立は解消されなかっただけでなく、さらに拡大しました。そして、G7の首脳は、最終声明の採択に関して合意し、それが発表されたにもかかわらず、トランプ大統領は、この共同声明への支持を撤回しました。それにより、アメリカと他の6カ国の大きな亀裂が明らかになりました。







G7主要7カ国の首脳会議





こうして、昨年のイタリアでの首脳会議と同じように、今年の会議も、アメリカと他の6カ国の対立が浮き彫りになりました。



欧州理事会のトゥスク議長が語ったように、G7のアメリカ以外の国の批判は、アメリカによって、法に基づく国際体制が崩されていることに向けられています。言い換えれば、アメリカは、法に基づく国際的な秩序を擁護するのではなく、国際的な法規や取り決めの最大の違反者になっています。その明らかな例が、アメリカの核合意からの離脱です。これは、アメリカの前政権が受け入れた取り決めに完全に違反するものです。



トランプ大統領は、5月8日、イランに対して根拠のない非難を繰り返し、アメリカの核合意離脱とイランに対する核関連の制裁の2段階における復活を発表しました。この行動は、国内外から大きな非難を浴びています。



これに関して、核合意に直接関わったアメリカのケリー元国務長官は、次のように語っています。



トランプ大統領は、イランの指導者のすべての懸念を認めた。アメリカ政府は、非建設的な道を歩んでいる」



こうした中、ヨーロッパおよびカナダとアメリカが、強く対立している問題があります。トランプ大統領は、追加関税によって保護貿易を続けようとしており、それは、G7のアメリカの貿易相手国の強い反発を招いています。







カナダのトルドー首相とフランスのマクロン大統領





カナダのトルドー首相は、首脳会議の閉幕後、「アメリカのトランプ大統領に、不平等な関税の行使を続ければ、カナダも報復措置を講じると警告した」と発表しました。



この問題は、トランプ大統領の怒りを招きました。トランプ大統領はこれを受け、アメリカのG7関係者に対し、G7首脳会議の最終声明を承認しないよう指示しました。



このように見てくると、さまざまな問題に対して、他国の見解や利益は無視し、アメリカの利益だけを考える「アメリカ・ファースト」のスローガンに基づく、アメリカの利己的なアプローチは、この国をますます、世界で孤立させることになるでしょう。また、アメリカは、核合意からの離脱により、約束を破る信頼できない国となっているのです。





2018年06月10日20時01分