日本・沖縄のオスプレイ航空機をめぐる騒動を米国は無視する(DW English):阿修羅♪

日本・沖縄のオスプレイ航空機をめぐる騒動を米国は無視する(DW English):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/17/warb20/msg/733.html









(US defies Japan's Okinawa in Osprey aircraft row: DW English)

http://www.dw.com/en/us-defies-japans-okinawa-in-osprey-aircraft-row/a-40011081





アジア





日本・沖縄のオスプレイ航空機をめぐる騒動を米国は無視する





米軍は、豪州の死亡事故を受けてオスプレイ航空機の飛行中止を求める日本の当局者からの圧力に抵抗している。これは、沖縄における米軍の存在をめぐる現在進行中の緊張についての最も新しいエピソードだ。











沖縄県は米軍に怒っている。豪州での訓練行動中の事故を受けたMV-22オスプレイ輸送機の飛行中止要請が無視されたからだ。



米軍はまた、この航空機の飛行と月曜日のオスプレイ機による日本上空飛行計画の中止を求める、日本政府からの同様の要請も無視した。



豪州北西海岸沖での軍事演習中に発生した土曜日の事故では、米海兵隊員3人が行方不明で彼らは死亡したものと思われる。日曜日夜、豪海軍の調査船がオスプレイ機の水没位置を特定した



オスプレイ機が係わる事故として、これはほんの最近のものだ。同機は最新鋭の「ヘリ航空」輸送機で、長さを詰められた両翼に取り付けられた特大のティルトローターを使って垂直に離陸し、その後は翼の角度を変えて従来型の航空機のように飛行することが可能だ。この事故は日本政府と沖縄の住民に新たな心配を引き起こした。





沖縄の怒り







日本国民が沖縄における米軍の存在に抗議している、2016年





火曜日、富川盛武・沖縄県副知事は沖縄県における米軍全軍の司令官ローレンス・ニコルソン中将と会い、オスプレイ航空機の飛行中止を要請した。



ニコルソン中将は「オスプレイ機は世界中で飛んでおり」、また、これは「軍の方針」であるとして要請を却下したと、富川氏は地元メディアに語った。



DW宛に出された声明の中で、米軍が飛行行動を続けていることに「私たちは怒りを抑えることが出来ない」と富川氏は述べた。



「MV-22オスプレイ機は過去の開発段階に死亡事故を起こしている」と、沖縄県基地対策課の職員がDWに語った。



「私たちはMV-22オスプレイ機の配備に反対している。事故の原因が特定されて居らず、そのために沖縄県民の間で不安が大きくなっているからだ」と、その職員は付け加えた。「これを考慮すると、人々の心配を払いのけることは難しい。」



ワシントンで月曜日、「私たちの全ての行動において安全が最優先だ」と、国防総省報道官のジェフ・デービス大佐はメディアに語り、米国は「安全について日本政府と対話している」と付け加えた。



沖縄の住民が勝利することはなさそうだが、この航空機のお粗末な安全記録が自分たちの安全に脅威を与えていると県民の多くが主張している。







オスプレイ機が空母から離陸する





『死の罠』ではない





オスプレイ機の飛行に対する反対は12月、同機の1機が沖縄北西のキャンプシュワブ沖の海に不時着水した時にも展開された。米国は速やかに機械の故障が事故の原因ではないと表明し、その後に空中給油作業中に航空機のローターの羽根が燃料パイプに接触したと発表した。この事故では死傷者は出なかった。



オスプレイ機の望まれない評判はその開発段階に遡る。1992年には乗員・乗客7人が試験飛行中に死亡し、2000年には2度の事故により海兵隊員23人が死亡した。この航空機のお粗末な信頼性や際立った保守の困難さの大部分は是正されたと軍は語る。オスプレイ機が初めて戦闘地帯に配備されてから文書に記録された同機が係わる事故は2007年にイラクで発生した1件だけだ。同機は続いてアフガニスタンに配備された。



「どこの地元政府も軍用機の衝突は心配するだろう、特に、事故が民間人の区域で発生した場合には」と、東京・大東文化大学の国際関係学准教授ギャレン・ムロイ氏はDWに語った。



「この航空機は問題を抱えていることで知られている−それでも、一部で言われているように『死の罠』と表現するのは間違いだろう」と、彼は付け加えた。



「問題は、これが新しい型の航空機であり、新しい航空機の第1世代には良く起きるように実際に訓練し操作しなければ解決できない問題が存在することだ。率直に言えば、オスプレイ機は乗客を運ぶ輸送機なので人はより多く死亡したかも知れないが、同機の事故率が特に高いわけではない。」



また、オスプレイ機の飛行をめぐる最近の意見の相違は日本列島上の米軍基地をめぐる米国と沖縄の間の長年続く紛争(投稿者による和訳についてのエピソードの別の1つだと、ムロイ氏は語った。



「沖縄の米軍基地の存在をめぐり沖縄は米国や中央政府と争っており、彼らはそれらを叩く棒として使えるものは何でも全部使っている。そして、オスプレイ機はちょうど別の1つの棒だ」と、ムロイ氏は語った。





多目的の空飛ぶ機械





オスプレイ機の最高速度は時速530km(時速330マイル)と現行の輸送ヘリコプターのほぼ2倍で、航続距離は3,900km(2,400マイル)で置換対象であるCH-46シーナイト・ヘリコプターの5倍だ。



同航空機は兵士32人の着席が可能で、最適積載量は9トン超と、米軍内の置換対象ヘリコプターの4倍大きい。また、同機は空母からの離着陸や空中給油が可能だ。



このような属性のために同機は米軍にとって魅力的な乗り物であり、現在24機が沖縄の米海兵隊普天間飛行場に配備されている。2020年より東京近郊の横田基地に同機をさらに配備する計画もある。



日本軍もオスプレイ機の多目的性や能力に感銘を受けており、日本政府は評価と訓練を目的に数機を購入している。日本は今後5年間に同機を17機購入する計画だ。







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発表 2017年8月8日

記者 Julian Ryall (Tokyo)

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