日本が「低欲望社会」に 東京で現状を取材(人民網日本語版):阿修羅♪

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http://j.people.com.cn/n3/2017/0714/c94473-9241870.html

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日本が「低欲望社会」に 東京で現状を取材





人民網日本語版 2017年07月14日15:31





日本の著名な経営コンサルタント大前研一氏の著作「低欲望社会」が最近大きな話題を呼んでいる。タイトルの横に「大志なき時代」と書かれた同書で、大前氏は、「日本の若者は欲望、夢、やる気がなく、日本は『低欲望社会』に陥った」と嘆いている。新華社が報じた。





「嫌婚」「借家派」が増加





大前氏の述べる「低欲望社会」とは、いくら物価が下がっても、消費を刺激することができず、経済が明らかに成長することもなく、銀行の利率が低くなっても、30歳以前にマイホームを購入する若者は依然として年々減少し、物欲や成功したいという欲望を失い、車やぜいたく品を買うと冷ややかな目で見られ、「オタク文化」が盛り上がり、1日3度の食事も簡単に済ませるという社会を指す。

















家を買わない、結婚もしない、子供も産まない、ひいては家から出ない…。最近、高視聴率となった日本ドラマ「東京タラレバ娘」や「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」、「家族ノカタチ」などに登場する人物は、現在の日本の若者の姿を映し出している。



厚生労働省の施設等機関である国立社会保障・人口問題研究所が4月に発表した報告によると、2015年の時点で、生涯未婚率(50歳の時点で結婚をしないで未婚のまま独身でいる人の割合)は、男性が23.4%、女性が14.1%と、過去最高を記録した。



つまり、日本の男性の4人に1人が、女性の7人に1人が生涯未婚ということになる。



日本社会は、「開放的」から「性的なものに興味がない」社会へと少しずつ変化しているといえる。



日本政府が昨年9月に発表した調査結果によると、日本の18-34歳の未婚者のうち、「性経験がない」との回答が40%以上あり、回答した男性の約70%が「交際している異性はいない」と答えた。



一部の専門家は、若者が恋愛・結婚に関心を持たない傾向は、日本を長年悩ませている少子化問題に拍車をかけると懸念している。



結婚しないということは、マイホームを買う必要もないということだ。日本の「マイホームを買って所帯を持つ」という伝統的な観念を若者は嫌がり、借家で生活する人が増加している。



日本内閣府が15年に発表した「日本人の住宅に関する意識調査」によると、「住宅を所有したいか?」との質問に、61.5%が「したい」と答え、13.4%が「どちらかといえば所有したい」と答えた。合計74.9%で、日本人の約4分の1が住宅を所有していなくてもいいと考えていることになる。20-40歳の若者を見ると、その割合がもっと高くなる。





結婚による束縛を受けたくない





日本人は、「低欲望社会」をどのように見ているのだろう。筆者は東京の街で取材し、人々の経験などを聞いた。



調査によると、結婚して子供を産むことを望まない日本人の多くは、気楽で自由な独身生活を楽しみ、結婚によって束縛を受けることを望まないことが分かった。



ある研究者は、「伝統的な日本の家庭では、結婚、出産、子供の世話、両親の世話は『一括り』になっている。既婚者、特に女性にとって、結婚という箱、ふろしきの中にはいろんなものが入っていることになる」と分析している。



その他、日本の経済が長年低迷しているため、いい仕事を見つけるのも難しくなっており、男性も一昔前と比べると、結婚後自立して家族を養うという重責を担うのが、難しくなっている。そうなると、「主婦」という立場の魅力は下がり、経済的に自立、または余裕のある女性は仕事をやめて結婚しようとは思わなくなる。





一人は気楽すぎる





40代のサラリーマン・近藤さんは取材に対して、「縁がずっとなく、まだ結婚できていない」と話した。



そして、「仕事が忙しいというのはたぶん言い訳で、一人がとても気楽。でも、できることならやっぱり結婚したい」と語った。



別の人は取材に対して、「日本の男性にとって、結婚するということは、毎月の給料を全部妻に渡さなければならなということ。一生懸命仕事をしても、お小遣いは1ヶ月に3万円ぐらいしかもらえない」と話した。



日本人は結婚と同時に新しい銀行口座を作り、夫の給料はそこに振り込まれて、妻がそれを管理し、夫にお小遣いを渡す。



筆者は、それに不満を感じている既婚男性の声を日本で何度も聞いたことがある。日本の多くの独身男性が結婚したくない理由もそこにあり、そのような男性は気楽で自由な生活を好む。





お一人様向けの店がなくなったら死んでしまう





現在、お一人様向けのサービスが日本では増加していることに関して、近藤さんは、「そういう店がなかったら、僕は死んでしまう。お一人様向けの店がなければ、とても不便。最近、仙台に行った時に入った店はお一人様お断りで、とても不快に感じた」と話した。



「お一人様経済」が日本では日に日に成長を見せている。お一人様専用のレストランやバーチャル彼氏・彼女などが、独身者の生活のクオリティを底上げしている。



また、ミニマリズムも、日本人の物欲をある程度低下させている。



ユニクロ無印良品などが人気になっていることは、消費主義から脱却して、質そのものに目を向けるスタイルへの移行を示している。日本の多くの若者は、「誰かと競い合うことなく、限りある収入を他の人から良い評価を受けるために使うのではなく、自分のために使う」という生活スタイルを受け入れ始めている。





「低欲望」の子供に親は焦り





一方、「低欲望」の子供を見て、日本の親たちは焦りを感じている。



東京に住む山崎さん(女性)は、「これは私にとって切実な問題。娘が2人おり、いい年なのにまだ結婚していない。結婚していない原因は二つあり、一つは縁がないことで、もう一つは独身の生活をとても気楽に感じていること」と説明した。



そして、「親として、子供に早く結婚していほしいという思いは強い。だから、子供たちに良い機会を作ってあげて、早く結婚させたいとずっと思っている」と話した。(編集KN)





人民網日本語版」2017年7月14日











(投稿者より)



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