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「シルクロード・サミット:中国の野心、ロシアの失望、インドの反感、欧州の疑念」(RFI・DW English):阿修羅♪

シルクロード・サミット:中国の野心、ロシアの失望、インドの反感、欧州の疑念」(RFI・DW English):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/17/kokusai19/msg/495.html







(La Chine veut réunir le monde autour de nouvelles routes de la soie: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20170513-chine-veut-reunir-le-monde-autour-nouvelles-routes-soie





中国貿易・為替習近平ロシアウラジミール・プーチン





中国は新シルクロードを中心に世界を結びたがっている





記者 RFI





発表 2017年5月13日・更新 2017年5月14日02:10








この多方位的な事業は特に習近平・中国主席の心を惹き付けている
REUTERS/Bogdan Cristel






中国は「一帯一路」« One belt, one road »のスローガンの下、古代のシルクロードを甦らせる広大な事業を進めようとしている。その目的は、自国とアジア・欧州・アフリカを新しいインフラで結ぶことにより世界経済のエンジンを再起動することにある。日曜日と月曜日、習近平・中国主席は28ヵ国の国家元首・首相と北京に集まり、65ヵ国を超える国々を1つに纏めるこの構想の利点を売り込む。この65ヵ国で世界のGDP総額の3分の1を生み出している。





報告 RFI北京特約記者、ヘイケ・シュミット





2000年前、この中華帝国シルクロードを使ってラクダの背に商品を載せ欧州に向けて商品を送った。今日、中国は再生されたこの道により世界最大の大国として地位を行使することになると、「中国・アジアの夢」« Le rêve asiatique de la Chine »の著者、トム・ミラー氏は述べる。「これは習近平主席の下で起きた大きな転換点だ。今日、中国は国際舞台で積極的な役割を果たしたいと考えている。中国はそこで十分な存在感を示しておりダンスをリードしようとしている」と、彼は説明する。



数千億ユーロの資金調達を受けた道路・鉄道・港湾は全ての国に利益をもたらすと信じるよう宣伝が行われている。現実にはそこから利益を得るのは特に中国だと、トム・ミラー氏は述べる。「中国は世界的な成長の原動力とアジア経済のリーダーなりたがっている。中国は信じている。自国が他国の発展を支援すれば、これらの国々は中国に一層依存するようになる。こうして中国はそれらの国々への影響力を得られるようになると!」



また、中国はそこに自国経済の奇跡の解決策を見ている。「中国の成長は鈍化しており、中国は外国に新たな市場と新たな機会を探している」と、トム・ミラー氏は述べる。1つの例として、中国は余りにも鉄鋼を生産し過ぎた。そのため、これを輸出できれば過剰生産の削減に役立つ。」





中国は原料の供給を確保したい





ドナルド・トランプ氏の米国が保護主義への転換を始めたがっているように見える今、世界第2の経済大国の習近平主席はこのサミットで、自由貿易とグローバリゼーションの大いなる守護者としての姿を改めて示す機会を掴むことになりそうだ。海の「道」が組み込まれたシルクロード2017年ヴァージョンは、鉄道・自動車道路・港湾・エネルギーの各事業への一連の投資により構成されており、最終的にはアジア・中央ヨーロッパ・中東に工業団地や保税地域を創設するものだ。



世界人口の60%と世界のGDPの約3分の1を占める65ヵ国を1つに纏めるこの構想を通じて、このアジアの巨人は欧州を初めとする(投稿者による和訳自国の主要市場に製品を輸送しつつ、原料の供給確保を模索する。














■この大事業が自国経済に及ぼす影響に失望するロシア





2015年5月8日、習近平氏とウラジミール・プーチン氏は中国とユーラシア連合の関係の可能性について話し合ったと、RFIモスクワ特約記者ミュリエル・ポンポーヌは報告している。ロシア政府は中国がロシアのインフラに多額の投資を行うことを期待していた。中国がカザンとモスクワを結ぶ高速鉄道路線に資金を供給する話が既に行われた。



しかし、中国はその直後に株式の大暴落に見舞われその意欲に冷水を浴びせられた。そのため、この新たなシルクロードからロシアが利益を得ることはないだろう。中央アジアについては、いずれにせよ中国にとって絹の帯の有無に関わらず優先的な地域の1つだ。この地域は中国の石油・ガス類や農産物の重要な供給源だからだ。



そのため、北京に赴いたウラジミール・プーチン氏が幻想を抱くことはなかった。それでも、彼はロシアを忘れなかった習近平氏に感謝せざるを得なかった。今は米国や欧州連合が対露制裁を行っている。ところが、中国の諸銀行は米国による制裁に触れるリスクを冒してノヴァテックやシブールなどロシアの一部の戦略的企業を支援したのだ。これらはウラジミール・プーチン氏の友人たちが所有する企業でもある。





→モスクワ・カーネギーセンターの専門家、アレクサンドル・ガブイエフ氏の分析





「ロシアには現在、絹の帯に関してある程度の失望が存在している。2015年5月、プーチン氏と習近平氏が絹の帯とユーラシア経済連合の連携を模索したが、その時ロシアは中国から優遇的な信用供与とあらゆる種類の運輸事業への投資を期待していた。しかし、中国の経済事情が好転しなかったためにそれらは実現していない。銀行は多額の不良債務を抱え、収益力のない無駄なインフラが余りにも多く、さらに、中国にはロシアや中央アジアを含めて外国のインフラに投資する準備が出来ていない。そのため、ロシアはこの計画について少し失望している。絹の帯へのアクセスが投資と低利資金へのアクセスを意味しないのだ。」











(Route de la soie: l'Inde boycotte le sommet de Pékin: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20170514-route-soie-inde-boycotte-sommet-pekin





中国インド貿易・為替





シルクロード:インドは北京のサミットをボイコットする





記者 RFI





発表 2017年5月14日・更新 2017年5月14日23:47








新シルクロード・サミットを歓迎する宴会で習近平・中国主席が挨拶を行った
REUTERS/Wu Hong/Pool






5月14日日曜日、中国の巨大な新シルクロード事業に参加する60ヵ国の代表を結び付ける2日間のサミットが中国・北京で始まった。道路・鉄道・海事に亘るこの総合インフラ事業により欧州・中東と中国の間の商品や石油・ガス類の輸送が容易になるだろう。地域における中国のライバルであるもう1つのアジアの大国インドはこの会議をボイコットした。インド政府はこの道の計画に異議を唱えている。





報告 RFIニューデリー特約記者、セバスティアンファルシ





この週末、インド政府がこの大きな国際サミットをボイコットし、中国とインドの競合関係は頂点に達した。



事実、中国はインドにとって旧来の敵であるパキスタンを長年支援している。中国は新シルクロードの1本の道をパキスタン国内に展開し、道路と港湾の総合事業に420億ユーロを投資している。問題は、主要な自動車道路がパキスタンカシミールを通過することだ。そこは70年前からインドが主権を主張しており、同国政府はこれを承認できないと考えている。



それでも、インドはこの反対のために厳しく孤立している。極小国ブータンを除き、地域の国々は全て中国のゲームに参加しているからだ。彼らは中国の借款と中国建設業界のノウハウのお陰でインフラを速やかに建設することが出来る。



インド政府はスリランカネパールに対抗的攻勢を掛け始めたが、中国による圧力の波に早々と屈するかも知れない。











(China's Xi uses Silk Road summit to call for rejection of protectionism: DW English)

http://www.dw.com/en/chinas-xi-uses-silk-road-summit-to-call-for-rejection-of-protectionism/a-38839336





ニュース





中国の習氏がシルクロード・サミットを利用して保護主義への反対を呼び掛ける





中国は自国のシルクロード構想を支持し保護主義を拒絶するよう促した。この構想を支持する指導者たちもいるが、中国が開放性について一方通行の道のように考えているのではないかと疑念を表明する指導者たちもいる。











月曜日、習近平・中国主席は自身のシルクロード計画についてのサミットで世界の指導者たちに保護主義を拒絶するよう促したが、一部の国々は中国の貿易面や地政学上の野心をめぐり懸念を表明すらしている。



習氏は自らが署名した、アジア・欧州・アフリカや他の地域を結ぶインフラ網と輸送路を建設する多年に亘る計画である一帯一路構想を紹介した。





読む:新シルクロードと中国の覇権への野心





北京でのサミットの2日目、習氏は「私たちは、より開放的に協力を強めて分裂を避け、協力に対して抑制的な上限を設けたり排他的な協定を追求したりすることを控えるとともに、保護主義を拒絶することを通じてウィンウィンの結果を求める必要がある」と語った。





読む:中国に新シルクロード−認識と現実





ドナルド・トランプ米大統領が「アメリカ・ファースト」政策を進める現在、保護主義が台頭しつつあるが、習氏はこれと対照的に中国を開かれた経済国家として描出するために今回のサミットを利用した。



また、習氏が2013年に提案したこのシルクロード構想は中国を排除した地域的貿易協定である環太平洋パートナーシップ(TPP)に対抗するものと考えられている。TPPはオバマ政権により交渉が進められたが、トランプ氏が米国の支援を取り下げたことにより事実上凍結している。











日曜日、中国はインフラ事業の資金として1240億ドル(1130億ユーロ)の拠出を約束した。また、同国の国家開発銀行は900件近い事業に8900億ドルを融資すると表明した。



ウラジミール・プーチン露大統領、レジェップ・タイイップ・エルドアン土大統領、ボリス・ジョンソン英外相などが中国の構想を支持した。



開放性を支えるとの中国の表明を余所に、一部の企業家と西側諸国は透明性・公平な競争・労働基準・環境などをめぐる問題について疑念を表明した。また、中国が自国企業や自国の地政学的利益に有利な保護主義的政策を維持しているとして、彼らは中国政府を非難した。



ブリギッテ・ツィプリース独経済相は日曜日、透明性・公正な入札・環境保護・国際的な貿易規格への適合性が満たされない限り、欧州連合は中国の構想に参加しないだろうと語った。


読む:ドイツはシルクロード貿易計画をめぐり中国から更なる保証を求めている





また、経済的に殆ど意味を成さないインフラ事業の建設により開発途上国に債務を押し付けることのないよう、エコノミストたちは警告している。



「収益力のない投資は誰のためにもならない」と、GKI経済研究所のアンドラーシュ・ベールテーシュ所長は語った。



習氏は諸事業をAPECASEANアフリカ連合欧州連合などの諸機関の開発目標に合わせて進めるよう主張している。







cw/rt (AFP, Reuters)







この話題の音声・動画

中国がシルクロード・サミットを主催する







発表 2017年5月15日

関連テーマ 欧州連合(EU), 習近平, 中華人民共和国, アジア

キーワード 中国貿易習近平EUアジアシルクロード投資