最高指導者のイラン暦1396年の始まりに際したメッセージ(Pars Today):阿修羅♪

最高指導者のイラン暦1396年の始まりに際したメッセージ(Pars Today):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/17/kokusai18/msg/687.html











http://parstoday.com/ja/news/iran-i27926





最高指導者のイラン暦1396年の始まりに際したメッセージ











イランイスラム革命最高指導者野ハーメネイー師が、イラン暦1396年の始まりに際してメッセージを寄せ、新しい年を、「抵抗経済、国内の生産と雇用創出」の年と名づけました。このメッセージの内容は以下の通りです。





慈悲深く、慈愛あまねき、神の御名において



預言者の娘、ファーティマの生誕日とノウルーズの祝祭に際し、すべての祖国の人々にお祝いを申し上げる。イランの偉大な国民、愛すべき若者たち、すべての階層の国民に、新しい年の到来の祝辞を申し上げたい。



特にイランイラク戦争の献身者、負傷者、殉教者の遺族に、また、ノウルーズの祝祭を知り、それを大切にするすべての国民にお祝いを申し上げる。そして、再びノウルーズの祝祭をあなた方イランの愛する国民と祝う機会が与えられたことを、至高なる神に感謝したい。イラン国民にとって、この1年が恩恵と祝福に溢れ、安全と幸福を伴うよい年になることを祈っている。96年が、すべてのイランの国民と世界のイスラム教徒にとってよい年となることを願っている。イランのすべての家族、すべてのイラン人に、今始まったこの1年が神の慈悲と恩恵に溢れた年となるように。



イラン暦の昨年、95年を振り返ってみると、この1年も他の年と同じように多くの喜びや悲しみ、苦しい出来事やうれしい出来事があった年だった。苦しい出来事やうれしい出来事とは国民に関する出来事であり、個人的な問題ではない。喜びがあった。この喜びは、国民の栄誉、国民の安全、イラン国民の中の若い力に溢れた努力、国をあげての敬虔な信仰による動きに関するものだった。また苦い出来事があり、それは主に、社会や経済に関する問題であり、後ほどそれらに触れることにする。



95年のイランとイラン国民の栄誉は、一年を通して明らかであった。年の初めから終わりまで。我々の敵は、世界中で、イラン国民の力、イラン国民の偉大さを認めた。イラン国民のアイデンティティは、今年、さまざまな場面で示された。アメリカの大統領によるイランイスラム共和国への礼を失した態度に対し、国民は、イスラム革命記念日に自尊心と熱情によってそれに応じた。ラマザーン月最後の金曜日、パレスチナへの支持を示す世界ゴッツの日には、国民の壮大な集会が、この国の目的やアイデンティティを世界中に示した。この混乱に溢れた地域だけでなく、世界においても、国の安全はイラン国民にとって非常に大きな特徴であった。



今日、我々の周辺、我々の近隣諸国は、東から東南、北西に至るまで、情勢不安に見舞われている。混乱した地域である。だが幸いにも、イラン国民は一年を通して恒久的な安全を経験した。私が触れた若い力に溢れた努力は、イラン全国の多くの若者の活動を目にし、知ったことからくるものだ。彼らは、学術、文化、スポーツ、生産の分野で熱情に溢れた活動に勤しんでおり、イニシアチブを発揮し、新たな活動を示し、国の将来のために蓄えを作っている。私が触れた敬虔な信仰による動きとは、一年を通して行われてきた宗教的な集会のことである。預言者一門の問題、宗教の重要な問題、礼拝やラマザーン月、アルバインの追悼儀式、アーシュラーやモハッラム月10日の重要な会合、これらは我々の国、イランとその国民に喜びをもたらす肯定的な点である。



困難や苦い出来事は、主に、国民の経済に関する問題である。一年を通して、低・中所得層はこの問題を抱え、今なお、苦しんでいる。私は国民の状況を把握している。そのため、その苦しみを全身で感じている。特に弱い立場の国民、低所得層は、物価高騰、失業、経済問題を原因とした社会的な弊害、差別、不平等などの問題に苦しんでいる。我々は皆、責任を負っている。至高なる神に対しても、また、国民に対しても回答しなければならない。



私は、「措置と行動」の年と名づけた95年、私は体制責任者に対し、措置と行動のための本部を設置するよう求め、それが設置された。幸いにも、好ましい活動が行われ、その報告も提出された。しかし、これまでに行われた事柄は、国民や我々の期待とは大きくかけ離れている。今後の機会(マシュハドのイマームレザー聖廟で行われる年頭の演説)で説明するが、関係者から提示される一部の統計や指標は肯定的なものもあれば、一部は否定的である。これらを全体的に見る必要がある。



抵抗経済はひとつの集合体である。この集合体は、抵抗経済という名のもとだけで注目されれば、それほど効果を見ることができないかもしれない。この集合体を重要な点に分類し、それぞれの重要な点に関して時期を設定したらどうだろうか。そして体制責任者や関係者、国民に対し、その重要な点に全精力を集中させるよう求める。私が考える解決策は、この重要な点を今年、正しく認識することだ。その重要な点とは、国内の生産と若者の雇用である。これらは重要な鍵となる点である。我々がこの2つの点に集中し、それに基づいて活動を計画、分類することができれば、活動は大幅に前進し、具体的で目覚しい成功が得られるだろう。



私は別の機会で、この2つの重要で根本的な点からくる特徴について説明するだろう。このことから、私は今年のスローガンを「抵抗経済、国内の生産と雇用創出」とする。抵抗経済は全体的な標語であり、その後に国内の生産と雇用創出がくる。この集合体は、すべての人が集中すべき点である。体制責任者への私と国民の要求は、この2つの点に集中し、活動を計画的に実行し、一年の終わりには、その結果を国民に報告できるようにすることである。



あなた方すべてにシーア派12代目イマーム、マハディの恩寵が降り注ぎ、殉教者と偉大なるイマームの魂の祈りにより、安全と福祉を伴った喜びの多い年となるように祈っている。



神の慈悲が降り注ぐように





2017年03月21日20時29分