「日本の天皇・皇后がベトナムを初めて訪問する」(RFI・ベトナムの声・Suptnik日本)

「日本の天皇・皇后がベトナムを初めて訪問する」(RFIベトナムの声・Suptnik日本)
:阿修羅♪
http://www.asyura2.com/17/asia22/msg/416.html












(L'empereur du Japon au Vietnam pour une visite historique: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20170228-empereur-japon-akihito-vietnam-visite-historique





ベトナム日本





日本の天皇、歴史的な訪問のためにベトナム





記者 RFI





発表 2017年2月28日・更新 2017年2月28日01:02








日本の明仁天皇美智子皇后を伴って。2015年8月撮影。
REUTERS/Toru Hanai






2月28日火曜日、明仁天皇ベトナム訪問を始める。日本の天皇ベトナムを訪問するのは初めて。この歴史的外遊により、2000年代初めに始まってから強化を止めなかったベトナムと旧占領国との関係が確立される。





これが今回の訪問の山場となる。3月2日、明仁天皇美智子皇后日本兵の妻と子10人余りと会う。この非常に象徴的な行為は1940年から1945年の日本によるベトナム占領に関する痛みを和らげるのに寄与するに違いない。第2次世界大戦の終わり、700人程の日本軍兵士がベトナムに残ることを選んだ。独立後の1954年にその一部が国を離れねばならなくなったが、彼らは家族を連れて行くことは出来なかった。



両国の外交関係は1973年に遡る。2002年に信頼と安定のパートナーシップを結んで以降、関係には良い時も悪い時もあったが緊密化が止まることはなかった。



今日、日本はベトナムにとって最大の経済支援国であり、直接投資も韓国に次いで第2位だ。近年、両国は特に中国の海洋への野心に直面して戦略面でも関係を強めている。1月、安倍晋三・日本首相はハノイを訪問し、海上安全保障の強化のためにベトナムに10億ドルの支援を申し出た。













(ベトナムの声放送局)

http://vovworld.vn/ja-JP/%E8%A7%A3%E8%AA%AC/%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0%E3%81%A8%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%A8%E3%81%AE%E9%96%A2%E4%BF%82%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E7%AF%80%E7%9B%AE/516704.vov





ベトナムと日本との関係における節目





2017年2月28日 - 15:47:34





既にお伝えしましたように、チャン・ダイ・クアン国家主席の招きに応じて、28日、日本の天皇・皇后両陛下は3月5日までの日程で、ベトナム国賓訪問を開始されました。天皇・皇后両陛下のベトナム訪問は今回が初めてで、両国間の友好・協力関係の歴史的な節目になると評されています。







(写真:インターネット)





天皇・皇后両陛下の外遊は特別な意義を持つものと見られています。特に、天皇陛下ベトナムに対し、好意的な感情を持ち、皇室がベトナムとの交流を強化することを支持しています。



こうした中、今回の天皇・皇后両陛下のベトナム訪問はベトナムに対する日本の感情と関心を示し、両国間の広範な戦略的パートナーシップの強化や、相互理解の深化などに貢献するものとなります。





長い歴史を持つ関係





ベトナムと日本との関係は長い歴史があります。史書によりますと、8世紀に、ベトナムの渡来僧「仏哲」が日本に行き、奈良市の大安寺に住し、ベトナム雅楽「林邑楽」を伝えました。また、16世紀から17世紀の頃、日本人の商人らがベトナム中部のホイアン町にやってきて、取引を行いました。現在も、この町では日本人に関する多くの遺跡が保存されています。



1992年からこれまで、両国間の政治や、経済、文化関係が着実に発展し、相互理解と相互信頼が一歩一歩深まってきました。特に、この数年間、両国関係は迅速に発展しています。1995年、当時のベトナム共産党書記長は日本訪問を行いましたが、日本は、ベトナム共産党書記長を迎えるG7=先進7カ国の最初の国でした。



また、日本は、2009年にベトナムと戦略的パートナーシップを締結するG7の最初の国、2011年にベトナム経済を市場経済として認定するG7の最初の国、2016年にベトナムをG7拡大首脳会議に招へいする最初の国となっています。



2002年、両国は「信頼できるパートナー、長期的な安定性」という関係を構築しました。そして、2014年に、「アジアの平和、繁栄のための広範な戦略的パートナーシップ」に格上げしました。特に、2015年9月に行われたグエン・フー・チョン書記長の日本訪問の際に、チョン書記長と安倍首相は「ベトナム・日本関係の共同ビジョン」に関する共同宣言を発表しました。



2国間関係だけではなく、両国は国連や、ASEANAPECASEM、国連人権理事会など多国間フォーラムでも緊密に協力し、支援し合っています。ベトナムは、2016〜2017年期に、日本の国連安全保障理事会非常任理事国入り、そして、拡大された後の安保理常任理事国入りを支持しています。



ベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)問題に関し、日本は、「この海域での安全保障、航行と航海の安全を確保する必要がある」と確認し、「領海紛争を国際法に従って平和措置で解決する」という立場を支持し、原状を変化させる一方的行動に反対しています。





広範な戦略的パートナーシップの促進





天皇皇后両陛下のベトナム訪問は両国関係があらゆる分野で良好に発展している背景の中で行われます。現在、ベトナムの最も重要な経済相手国の1つとなっている日本は、ベトナムODA=政府開発援助を供与する国々の中でトップに、FDI=外国直接投資を行う国々の2位、観光相手国の3位、貿易相手国の4位に立っています。



こうした中、天皇皇后両陛下のベトナム訪問が両国関係に歴史的節目を記し、その協力の促進、両国国民の相互信頼・相互理解の深化などに寄与することは間違いないでしょう。







−参考−ベトナムの声放送局によるこの話題の記事)



日本の天皇皇后両陛下によるベトナム訪問、歴史的な出来事(17.2.26)



天皇、皇后両陛下のベトナム国賓訪問が開始(17.2.28)



クアン国家主席:越日関係の発展の潜在力は豊富ある(17.2.28)



天皇皇后両陛下、ベトナムを訪問中(17.3.1)



天皇皇后両陛下のベトナムご訪問、両国関係を深化させる(17.3.2)



国家主席夫妻、天皇皇后両陛下の歓迎晩餐会を主催(17.3.2)



天皇皇后両陛下、元日本留学生らと懇談(17.3.2)



フック首相、天皇皇后両陛下と会見(17.3.3)



チョン党書記長、天皇陛下と会見(17.3.3)



天皇皇后両陛下、首都ハノイを発ち、フエ市へ(17.3.3)



天皇皇后両陛下、古都フエをご訪問(17.3.4)



天皇皇后両陛下のフエご訪問に関する記者会見(17.3.5)



天皇皇后両陛下、無事ベトナム訪問を終える(17.3.6)













(Suptnik日本)

https://jp.sputniknews.com/opinion/201703023389818/





東南アジアでのビッグゲームで日本の希望の要となるベトナム 【写真】







© REUTERS/ Kham





オピニオン





2017年03月02日 09:20(アップデート 2017年03月02日 17:13)






ベトナムは初めて日本の天皇皇后両陛下をお迎えしている。両陛下はハノイとフエに滞在され、ベトナム側の要人と会見されるほか、第二次世界大戦後にベトナムに残った元日本兵の家族らと面会する。





今年1月に日本の安部首相もベトナムハノイを訪問したことを考えると、ベトナムが日本の外国政策で重要な地位を占めているのは明らかだ。ロシア科学アカデミー東洋学研究所東南アジア 、オーストラリア、オセアニア研究センターのドミトリー・モシャコフ所長 は「スプートニク」のインタビューで、「そのとおりだ」と述べ、次のように語っている−





「今我々は東南アジアでビッグゲームが展開されているのを目にしている。米国は長期の内部対立に入り、彼らは今アジアの問題どころではない。影響力を増す中国のカウンターバランス、このカウンターバランスとは米国だが、このカウンターバランスが存在しない中で、日本は中国に対抗するための新たな同盟国を探している。急速に成長する経済と強力な軍隊を持ち、中国と領有権争いをしている国のベトナムとインドがそのような信頼できる同盟国になることができる。」





日本はベトナムに気候変動の影響に対する闘いでの支援を提案し、教育センターや研究所を設立、ベトナムの学生たちは積極的に日本へ留学している。地域における空及び海洋の安全保障は、両国の協力における重要な方向性であり、日本はベトナムに巡視船を供与している。



モシャコフ氏はさらに次のような見解を表しているー





「現在の状況は、ベトナムの多方向外交政策の勝利だ。ベトナムとの関係発展に中国、米国、日本、EU、ロシアなどの世界の主要なプレーヤーたちが関心を持っている。私はベトナム指導部には、賢明さ、そして国の主要な外交政策ドクトリン「3 つのNo」に従いながら、これらの国の間でバランスを維持する力があると考えている。」









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