「南京事件を否認する著作物がAPAホテルの客室に置かれている」(RFI・人民網日本語版):阿修羅♪

南京事件を否認する著作物がAPAホテルの客室に置かれている」(RFI人民網日本語版):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/14/idletalk41/msg/480.html









(Scandale au Japon: un hôtelier distribue des livres niant le massacre de Nankin: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20170119-revisionnisme-japon-hotels-apa-livres-massacre-nankin-toshio-motoya





日本歴史





日本で物議:ホテル業者が南京虐殺事件を否認する本を置く





記者 RFI





発表 2017年1月19日・更新 2017年1月19日13:59








生き残った人たちの写真、中国の旧首都・南京の記念館にて。
STR / AFP





日本のホテル業者・APAが1937年の南京虐殺事件を否認する社長の著書を読むよう促していることをきっぱりと認め、改めて物議を醸した。中国のSNSでは同ホテルをボイコットする呼びかけが始まった。日本側では大新聞各紙が憤りを隠さない。去年、日本は記録的な数の外国人観光客を受け入れ、特に中国人が際立っていたからだ。





報告 RFI東京特約記者、フレデリック・シャルル





日本最大のホテルチェーンAPAの創業者・元谷外志雄氏は、歴史修正主義の書籍や雑誌を客室に置いていることで既に知られていた。その彼がまたやらかした。



文筆家であり編集者でもあるこのホテル経営者はペンネームを使って新しい本を出版した。彼はこの中で、1937年に日本軍軍人が犯した南京虐殺事件は「全部中国による捏造だ」と言い切った。





歴史修正主義





しかし、これが日本の中国侵略戦争で最も血生臭い残虐行為の1つだったことについては、日本の歴史家も中国の歴史家も同じ考えだ。現地では日本帝国軍が140,000人を超える文民・戦争捕虜を処刑した。



これは1937年12月、当時中華民国の首都だった南京の占領に続いて6週間行われた。APAチェーンの社長は400軒の自社ホテルから著書を撤去することを拒否している。これらのホテルは全て駅から数分の場所に位置している。



元谷外志雄氏は1970年代から、自社ホテルの客室内に歴史修正主義に基づく歴史書や雑誌を置いている。APA社は声明で、宿泊客の大半を占める日本人に「実際の事実に基づく現代史の本当の解釈を教える目的だ」と曰った。



その文章の数点は部分的に英語に翻訳されている。それらの文章では、例えば1930〜1940年代に200,000人の若いアジア人女性が日本帝国軍のために売春を強要されたことを否定している。





中国人宿泊客





外国人による日本旅行ブームが始まってからは、APAホテルの客室の4分の1が外国人観光客で埋まっている。そして、このブームは中国人観光客がかなりの程度を支えている。



最も国家主義的で最も歴史否定主義的な日本の指導者層に近い元谷外志雄氏は、こうした中国人宿泊客を失う懼れがある。



一方、日本の官房長官は、「日本の過去の悲劇に過度に注意を向ける」よりもむしろ各人に「未来に目を向ける」よう促すとだけ述べた。













(人民網日本語版)

http://j.people.com.cn/n3/2017/0119/c94475-9169274.html

http://j.people.com.cn/n3/2017/0119/c94475-9169274-2.html





日本の右翼勢力は中日民間友好交流の「青空」を返せ





人民網日本語版 2017年01月19日18:44





最近、日本のアパホテルが一気にメディア報道の「焦点」に躍り出た。この「焦点」はプラスの「焦点」ではない。同ホテルを擁するアパグループ元谷外志雄社長(ペンネームは藤誠志)が自著(日英両言語)をホテルの客室内に置いたというもので、本来はニュースメディアが追いかけて報道するようなことではないが、その著作は右翼史観を称揚するもので、「誰にも言えない国家論」や「誇れる祖国 日本復活への提言」などは、南京大虐殺慰安婦といった確かな証拠が山のように存在する歴史的事実を否定するという荒唐無稽な観点に充ち満ちている。こうした行いは当然のことながら、正義に基づく歴史観を抱いた中日両国のすべての人々の怒りを引き起こした。良識を備えた人であれば、第二次世界大戦中に日本の軍国主義が犯した数々の暴力行為を否定する元谷社長の言論に対して軽蔑と怒りのまなざしを向けるに違いない。



元谷社長はビジネスマンであり、ビジネスの世界でビジネスにいそしみ、身の程をわきまえ、ホテル経営ビジネスに精を出していればよかった。だがこのたび激しい社会的論争の最前線に立たされたのは、「人々の怒りの琴線」にふれたからであり、中日両国の民間友好交流における「人々の怒りの琴線」にふれたからだ。



ここ数年、日本は観光産業の発展に力を入れてきた。その中で大勢の中国人観光客が日本を訪れ、日本の観光産業と経済の回復を助ける非常に大きな力を提供してきたといえる。中国人観光客の大量訪問により、日本のホテル産業、外食産業、化粧品産業などは経営が息を吹き返し、元谷社長のアパホテルも大勢の中国人観光客が利用したため、ビジネスを拡大することができた。元谷社長は利用する中国人客に感謝すべきであり、ビジネスの世界にいて政治に言及するべきではなく、ましてやホテル経営という看板を掲げながら、「軍国主義の史観を称揚する右翼活動家」のようなことをするべきではない。



「国と国との交わりは民の相親しむにあり」という。中日友好の「根っこ」は民間交流にあり、中日友好という大木の枝葉を茂らせ、すくすく成長させようとするなら、「積極的な民間交流」という「恵みの雨」を絶えず大木に注ぎかけなければならず、そうしてはじめて中日関係を安定的に遠くまで前進させることができるのだ。



中日民間交流はこれまで中日の国交の回復・正常化を後押ししてきたし、今年はちょうど中日国交正常化45周年にあたる。かつての中日国交正常化の大変な困難さをじっくりと振り返れば、中日民間交流の得難さ、貴重さがよくわかり、中日民間交流が両国の関係史の中でどれほど重要な位置を占めているかがよくわかる。



アパホテルが客室に右翼史観の書物を置いたのは、小さなことのようだが、中国人の心の中では、第二次世界大戦中に日本の軍国主義が犯した尽きることのない罪行を美化するいかなる出来事も小さなことではなく、非常に敏感な出来事であり、公憤を引き起こすものだといえる。歴史的事実は客観的に存在しており、誰かが糊塗し粉飾してもいささかの変化も生じない。「美しいものは美しいのであり、醜いものは醜い」。元谷社長のような輩が「著作で自説を吹聴し」くどくどと弁解しても、第二次世界大戦中の日本の軍国主義の犯した歴史的な罪行を書き換えることは決してできない。



中日の民間友好交流は「浄土」であり、「晴天の青空」だ。中日の平和を愛するすべての良識ある人々はこの「浄土」・「青空」を心を込めて守り、細心に保護し、その表面にどんな小さなものでも塵があれば真剣にぬぐい去らなければならない。たとえ塵があっても恐れるには足りず、手を動かして、はじき飛ばせばよい。塵芥のない中日民間交流が、より晴れ渡った青空になることは間違いない。(編集KS)





人民網日本語版」2017年1月19日













(投稿者より)



旧軍は確かに中国大陸で悪行を重ねましたが、それでも文化大革命で疲弊し切った中国経済が現在まで登り詰めた蔭には日本の資金援助と技術支援がありました。1989年の天安門事件のために世界から孤立した時も、その3年後の天皇・皇后両陛下のご訪問により中国は信頼を取り戻して国際社会に復帰できました。贖罪の気持ちがあったからこそ日本はそこまでしたのでした。



APAのボイコットを呼びかける中国の動きに政府機関が加わりました。国家の意思として一企業の行動を力ずくでねじ伏せる考えのようですが、APA側は「事実に基づいて本書籍の記載内容の誤りをご指摘いただけるのであれば、参考にさせていただきたいと考えています」というスタンスです。



ボイコットを正当化するためにはAPA側の主張を論駁する必要が中国側にあります。APA側が示した論点を否定する事実を示せば良いのでその事実があれば難しいことでありませんが、「歴史的事実は客観的に存在しており」と中国側が書くその中身を示さないと、今度は中国側が嘘つきと言われます。そもそも今回の件は「一部の極端な考え」とあしらうことも出来たのです。歴史をめぐる消耗戦は続くようですが、私たちは前に進みたいものです。



ところで中国のAPAボイコットを歓迎する動きは国内にもあります。「爆買い」などのために高値で宿泊していた中国人がいなくなると日本人ビジネスマンが再び廉価で利用できるようになる、ということのようです。APAは本来そのような人たちためのものでした。「チャイナフリーのAPAには安心して泊まれる」との声も聞かれます。こちらも困った話です。