日本は実験用原子炉のプラグを抜く(DW English):阿修羅♪

日本は実験用原子炉のプラグを抜く(DW English):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/197.html











(Japan pulls plug on experimental nuclear reactor: DW English)

http://www.dw.com/en/japan-pulls-plug-on-experimental-nuclear-reactor/a-36854280





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日本は実験用原子炉のプラグを抜く





いわゆる「夢の原子炉」がウラン・プルトニウム混合燃料を燃やして、更に多くのプルトニウムを産み出すことが期待されていた。しかし、その夢にはいまなお掴み所がなく、このポスト・フクシマの時代に発電所は余りにも費用のかかる改良を突きつけられた。











日本はいわゆる「夢の原子炉」のプラグを抜くことにした。この原子炉は、ウラン・プルトニウム混合燃料を燃やしながら、その過程で更に多量のプルトニウムを生産する目的で建設された。この過程で燃料が更に多量の核燃料に転換する可能性を期待された。



しかし、もんじゅ原発は年間200億円(1億7000万ドル、1億6300万ユーロ)の経費がかかり、また、22年を超える歴史で運転したのは僅か250日だった。さらに、その運転コストは値上がりに直面している。



2011年に日本の福島の原子炉のメルトダウンを受けて実施された新しい安全規準に適合するために、この原子炉には費用のかかる改善が求められていた。



その発電所地震が引き起こした津波により浸水した。1986年にウクライナチェルノブイリの原子炉でメルトダウンが発生して以来、世界最悪の原子力大災害となった。



日本での改善には数兆円の費用が見込まれ、今まで僅かな結果しか出さなかった事業にそれだけの多額の資金を使うことへの一般国民は支持は乏しいと、政府−自由民主党が率いる−は考えている。



また、この発電所は度重なる事故・手順の誤り・文書改竄などの不祥事に悩まされてきた。



政府は「(もんじゅを)原子炉として再始動せず廃炉の手順を始める」、と松野博一文部科学大臣は原子炉が位置する西日本の福井県知事に語った。





知事は決定に反対





松野氏と世耕弘成経済産業大臣の決定を知らされた西川一誠・福井県知事はこの決定を「拙速」だと批判した。



「十分に検討されたとは私は思わない」と、西川氏は付け加えた。



日本の一部の地元自治体は原子炉の再開に反対しているが、原子力の技術が地域にもたらす経済的な便益と雇用のために、他の自治体は発電所の運転を支持している。





Nuclear energy - An error or the future? | Made in Germany [英語]







例えば、福井県はその見返りに中央政府から財政支援を受けていることもあるため協力してきた。



もんじゅの廃止は決定されたが、政府は高速核増殖炉の技術を完全に諦めたわけでない。



文部科学省によれば、もんじゅの施設周辺の地区は原子力技術の研究センターに転換され、別の種類の高速増殖炉を探す計画などがある。



同省の話では高速増殖炉は今後も、国際的な共同研究も含めた「長期的事業」であり続ける。



この政府の決定は日本の核燃料リサイクル政策に影響せず、日本政府はフランスから提案を受けている核増殖実証炉の共同開発を続ける計画であり、文殊の後継炉であるもう一つの核増殖実験炉・常陽での研究も続行される。



「今回の動きが核燃料バランス・核燃料サイクル技術開発・日本の国際協力に影響することはない」と、日本のエネルギー経済研究所の村上朋子原子力グループマネジャーが語った。







bik/sms (AP, AFP, Reuters)







発表 2016.12.21

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キーワード 日本原子力もんじゅ高速増殖炉夢の原子炉