終戦記念日−日本首相は平和を守ると誓う(DW English):阿修羅♪

終戦記念日−日本首相は平和を守ると誓う(DW English):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/16/warb18/msg/477.html













(WWII anniversary - Japanese PM vows to safeguard peace: DW English)

http://www.dw.com/en/wwii-anniversary-japanese-pm-vows-to-safeguard-peace/a-19475277





日本





終戦記念日−日本首相は平和を守ると誓う





アジア太平洋地域に地政学的緊張が高まっているが、安倍晋三・日本首相は論争の靖国神社に儀式の供物を捧げるという、やはり論争を呼ぶ行為をした。ジュリアン・ライオールが報告する。











月曜日、アジア太平洋地域の地政学的緊張の増大を背景に、日本首相と明仁天皇は国の降伏による第2次世界大戦終結71周年を迎え、改めて平和を誓った。



安倍晋三首相は5,000人程の日本の戦没者遺族が出席した東京都心・日本武道館での追悼式典で挨拶し、日本は二度と戦争の恐怖を繰り返さないようにすると誓った。「私たちは歴史に謙虚に向き合うことにより世界の平和と繁栄に貢献していく」と安倍氏は語り、彼は「希望に満ちた未来への道を開く」つもりだと付け加えた。



首相は、20世紀初めの数十年間のアジア本土の大部分と太平洋諸国に対する日本の侵略行為と残酷な占領についての言及を避けたが、中国はこれを侮辱と感じて直ちに反応した。安倍氏は「日本の戦時中の侵略行為や、日本が第2次世界大戦前と大戦中に他国に与えた苦痛に言及するのを嫌がった」と、中国国営・新華通信社は報じた。





「反省」の言及がない





安倍氏が毎年の追悼式典で『反省』に言及しなかったのは今回で4年連続だ」と新華社は論評した。「これは、日本の自衛隊に外国での武力戦争を認めた新安保法制の発効や、日本の平和憲法を見直す安倍氏の企てと共に、日本が平和主義の立場から離れる可能性についての懸念を高めた。」







安倍氏は第2次大戦終結71周年を迎えるに当たり、軍事の神社・靖国に供物として玉串を奉納した





また同日これに先立ち、首相の側近が近隣の靖国神社に参拝して安倍氏に代わって儀式の供物を奉納した。また、安倍政権のメンバー数人−丸川珠代・五輪相や高市早苗総務相も含まれる−が、国の戦没者に哀悼の意を表するためにこの論争の神社を参拝した。



靖国は、19世紀中期以降の国の戦争の期間中に死亡した246万人を上回る日本人の最後の安息の地と考えられている。そのうち合計1,000人を上回る人々が第2次世界大戦中の戦争犯罪で有罪となり、さらに、14人が「平和に対する罪」で有罪となったA級戦犯として連合国から死刑判決を受けたという事実をめぐって論争が起きている。





1分間の黙祷





安倍氏天皇が短い挨拶をした後、恒例の正午の1分間の黙祷となった。1945年、同時刻に現天皇の父・裕仁天皇がラジオを通じて日本国民に向けて演説を行い、「堪え難きを堪え」るよう促すと共に日本が降伏することを伝えている。



靖国では、天皇の言葉が拡声スピーカーを介して流されると、数千の人々が彼に敬意を表するために立ち止まり頭を垂れた。彼の挨拶が終わるとラッパが鳴った。



今年の行事に出席した退役軍人の数が減少したのは避けられず、僅かに少数の老兵たちがこの神道神社の礼拝の間・「拝殿」の前に整列して、揃って祈りの拝礼をし柏手を打っていた。



その代わり、つなぎの制服のようなものを着て軍隊調の記章・旭日柄のバッジ・長靴を身に付けた右翼団体が増えたようだ。他には、戦時中の将校や一般の兵士・水兵・航空兵の軍服を着た人たちもいた。



特攻部隊の兵士たちが祀られている飛行士を模した等身大の像の前に、ビール・水・花の供物が置かれていた。また、戦死した軍人の未亡人と遺児のための像の前に、折り紙の鶴が置かれていた。





成長する国家主義





大阪から来た技師カワモト・トオル氏(57)は、1930年代の日本帝国陸軍歩兵の制服を着た30人ほどの集団と一緒に立っていた。但し、銃剣とライフル銃は模造品だ。



それでも、カワモト氏は日本軍の制服でなく、フィールドグレイの第2次大戦中のドイツ軍服を着ていた。彼はまた、胸ポケットの上に鉤十字を掴む銀鷲のバッジを付けていた。彼は、ドイツで鉤十字を身に付けるのは違法であることは知っているが日本では禁止されていないと語る。



「私は、ドイツの私たちの同志や戦時中の盟友たちを追悼するためにここに来た」と、カワモト氏はDWに語った。



安倍氏は国際的な圧力に立ち向かい、毎年靖国神社に参拝すべきだと思うとカワモト氏は語る。「中国や韓国の脅しのために彼にはそれが難しいのを私は知っているが、私は−そして、ここにいる誰もが−首相は毎年8月15日にここに来るべきだと考えている」と、彼は語った。







DWのおすすめ



日本で敬われる戦犯たち

靖国神社に合祀されたA級戦犯14人の紹介:英語]







発表 2016年8月15日

記者 Julian Ryall, Tokyo

関連テーマ 第2次世界大戦アジア日本

キーワード アジア,
日本第2次世界大戦靖国安倍晋三東京