「天皇陛下は美しく去ることを望んでいる」(Suptnik日本・RFI・人民網日本語版):阿修羅♪

天皇陛下は美しく去ることを望んでいる」(Suptnik日本・RFI人民網日本語版):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/16/senkyo211/msg/254.html













(Suptnik日本)

http://jp.sputniknews.com/opinion/20160802/2585356.html





天皇陛下は美しく去ることを望んでいる







© REUTERS/ Thomas Peter





オピニオン





2016年08月02日 20:15(アップデート 2016年08月02日 20:37)





リュドミラ サーキャン






7月13日に報じられた日本の今上天皇である明仁天皇生前退位の意向を示されているというニュースは、日本でセンセーションを巻き起こした。なぜなら現行の皇室典範(皇室などについて定めた法律)には生前退位の規定がないからだ。





なお最初のメディア報道では生前退位についてのある種の正式発表は12月以降になる可能性があるとされていたが、最近日本の大手紙「読売新聞」と「日本経済新聞」は、8月8日にも天皇陛下がテレビ中継などを通じて自身のお気持ちを国民に表明されることが検討されていると報じ、これもセンセーションを呼んだ。



首相官邸も、太平洋戦争終結の日の8月15日よりも前に意向を表明したいという天皇陛下の思いを確認したという。今上天皇をこのような決断に向かわせたのは、70回目の終戦の日にあたる2015年8月15日に開かれた全国戦没者追悼式で、天皇陛下が段取りをお間違えになられたことだったという。NHKは、天皇陛下は「象徴としての務めを果たせるものが天皇の位にあるべきで、十分に務めが果たせなくなれば譲位すべきだ」というお考えだと報じた。なお1945年8月15日に今上天皇の父親である昭和天皇による終戦詔書がラジオで放送された。そして今は来るべき意向表明のテキストをめぐる「戦争」が行われている。しかし「退位」という言葉が述べられることは恐らくないだろう。なぜならこの概念は現行の皇室典範にはないからだ。



ロシア科学アカデミー極東研究所日本研究センターのワレリー・キスタノフ所長は、現在の状況について次のようにコメントしている−





「私は、天皇陛下はまず国益、そして部分的にご自身の健康のためにお気持ちを表明されると思っています。天皇陛下御自身が、これ以上は日本国の象徴であり日本国民統合の象徴という天皇の務めを十分に果たすことができないことを認められました。政治的権威を持たない天皇は、外交団の接遇、信任状の受理、外国賓客の接遇、外国訪問など、代表者としての一連の務めを果たしています。なお天皇陛下の外国訪問は、日本との関係が良好な国とそうでもない国を明らかに示しています。これらの務めを82歳の御方が全て行うのは大変なことです。しかも天皇陛下は大きな手術を2回受けられています。天皇陛下の退位のご意向はご立派で美しく、『老いぼれ』の象徴だとは感じられません。純粋に人間としてよく理解できます。」





日経新聞世論調査によると、回答者の77パーセントが天皇陛下生前退位を認めて新しい制度をつくるべきだとの意見を表した。すなわち日本社会にはそのような理解があるということだ。明仁天皇は穏やかでお優しいお人柄だが、強い意志をお持ちだ。天皇陛下はかつて数世紀にわたる伝統に反して初めて民間人とご結婚された。福島第1原子力発電所事故を引き起こした2011年東日本大震災の時には、放射能拡散の危険性から東京から離れるようすすめられたものの、住民たちと一緒に残ることをご決断された。さらには国民に向けて前例のないメッセージを発表され、被災者たちを励ました。明仁天皇の父親の昭和天皇は、1946年に「現人神」を否定した。そして今、明仁天皇は、天皇とは単なる役目ではなく、穏やかな老後を送り、自分の人生を自分で決める権利を有する人間であることを証明しようとしている。



一連の政治学者たちは明仁天皇生前退位する可能性を日本の政治的変化と性急に結びつけた。7月の参議院選挙で3分の2以上の議席を獲得した安倍首相は、自衛隊発展の足枷となっている平和主義的規定を取り除き、憲法改正に取り組むことができる。基本法と元首に関する規定が改正される可能性も排除されていない。憲法によると日本は今、立憲君主制でも、事実上はそうである議会制共和国でもない。日本が立憲君主制になるとしたら、その最初の天皇となるのは56歳の徳仁皇太子だ。だが、このようなシナリオが実現するか否かは、実生活が教えてくれるだろう。







タグ 明仁天皇, 日本













(Japon: âgé de 82 ans, l'empereur Akihito souhaiterait passer la main à son fils: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20160807-japon-empereur-akihito-japonais-souhaite-abdiquer-fatigue-heritier-discours





日本





日本:82歳の明仁天皇は息子への譲位を望んでいるようだ





記者 RFI





発表 2016年8月7日・更新 2016年8月8日08:13








明仁・日本天皇が82歳の誕生日に、2015年12月23日東京にて。
REUTERS/Thomas Peter/File






2016年8月8日に明仁天皇を録画した動画メッセージが放送されるとの宮内庁からの告知を受け、日本は待っている。君主が側近に退位の意向を示したと国営テレビ局NHKが明かしたことにより大きな驚きを生んでから2週間後、この告知があった。そのため、全ての視線が東京の皇居に向けられている。しかし、メディアによれば天皇は必ずしも退位に直接言及するわけでないようだ。





報告 RFI東京特約記者、フレデリック・シャルル





自分で決めて良いのなら、82歳で持病を持つ−彼は心臓と前立腺の手術を1度ずつ受けている−明仁天皇(投稿者による和訳は退位を表明することだろう。しかし、憲法は彼にそれを許していない。天皇に出来ることは、自身の任務に関連する義務を引き受けることがもはや不可能となった日には、息子に地位を譲りたいとの願望を説明することだけだ。



しかし、その願望を説明するには最大限の繊細さを要する。なぜなら、憲法の条項によれば、天皇は国の象徴でしかなく政治に参加する権利も持っていない。



宮内庁安倍晋三首相を始めとする右派保守与党も退位を望んでいない。それでも、この世俗国家にあって天皇はずっと宗教的存在、つまり、日本第1の宗教・神道における日本の教皇のような存在として考えられている。



退位の可能性という問題に言及することで、天皇天皇制の民主化を模索している。彼はこう考えているに違いない。ベネディクト16世は退任できたのに、なぜ自分はできないのか?



「数週間前からこの件で論争が起きていたのは明らかだ」と、戦略研究財団のヴァレリー・ニケ氏は念を押す。実際に天皇が退位を望むならば、「皇族制度の運用を管理する法律を見直さなければならなくなるだろう。」憲法を見直す場合には別の問題が提起されるかも知れない。特に、「場合によって女性が天皇になる可能性についてだ。ただし、この件は現在の皇太子の弟の家庭で『折良く』男子が生まれたので最終的に流れたことがある」と、この研究者は強調した。















(Japon: l'empereur Akihito craint de ne plus pouvoir remplir son rôle: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20160808-japon-empereur-akihito-craint-plus-pouvoir-remplir-son-role





日本安倍晋三





日本:明仁天皇はもはや役割を果たせないことを心配している





記者 RFI





発表 2016年8月8日・更新 2016年8月8日18:39








日本の天皇がテレビを通して話しかけた、2016年8月8日。
REUTERS/Kim Kyung-Hoon






8月8日月曜日、明仁・日本天皇(82)は自身の義務を果たし続ける能力に不安を感じているとの思いを述べ、生涯の終わりまで天皇に留まる義務を課す法律の改正に期待を滲ませた。





「幸運にも私は現在健康だ。しかし、私の体調が次第に悪化していく時、国の象徴としての務めを果たすことが難しくなることを心配している」と、自身の年齢と自身の使命に打ち込むために自身が健全である必要性とを引き合いに出し、滅多に行わないテレビ談話で天皇は明言した。「天皇制について明示的な意見を述べる」ことが不可能なため、彼の話は自身の思いの説明となった。



その結果として、君主(投稿者による和訳が「退位」という言葉を口に出すことはなかった。憲法がそれを妨げるからだ。かかる言葉を口に出すことはこの基本憲章により禁止された政治的行為と見なされる。その代わり、彼は摂政を置く可能性を言外に批判した。「天皇の任務の減らし続けることを続けていくのは不可能だと私は考える。」なぜなら、彼によれば、それでは結局のところ天皇の地位が実質的な役割を欠いたまま放置されるだろう。彼はそれを避けたいように思える。





「私たちはお言葉について深く考えなければならない」





以来、彼の子供たちは繊細さを保ちつつ伝統と組み合ってきたが、月曜日の彼の談話は一部の人が日本の天皇制の「近代化」と名付けるものへの新たな一歩となるかも知れない。これを受けたコメントとして、安倍晋三首相が即座に「私たちは天皇陛下のお言葉を重大なものとして受け取り、そのお言葉について深く考えなければならない」と明言したが、論争は始まるだろう。



この議論は鋭い対立を生む危険がある。現存の摂政制度の拡大を支持する人々がいる。これが最も容易な解決策となる。それに対して、更に進んで君主に退位の権限を与えることを容認する人々がいる。ただ、一定の年齢になった時を基準とするか他の基準を用いるかの規定は今後決めることになる。





重い務め





メディアは殆ど報じないようだが、彼の次男・秋篠宮が強調していたように天皇が果たす国家を代表する務めは重い。天皇は、数々の法律・条約の本文や政府から送られた他の文書の署名(去年は1千件だった)・数々の歓迎会への出席(2015年は270件)・外国代表の接受などを行わなければならない。



共同通信が先週発表した調査によれば、天皇がその希望を表明するなら務めを軽減することに日本国民の85%が賛成しているようだ。







(AFPの記事を参考にしました)







−参考−



象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば(平成28年8月8日)宮内庁



Message from His Majesty The Emperor (August 8, 2016) (The Imperial Household Agency of Japan) [英語]





象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば(宮内庁提供)(BLOGOS(ブロゴス) - Youtube







Akihito makes coded plea to step down | DW News (DW(English) - Youtube)[英語]






Japan: Emperor Akihito suggests abdication in a rare video address (France 24 English - Youtube)[英語]















(人民網日本語版)

http://j.people.com.cn/n3/2016/0809/c94474-9097455.html





明仁天皇「退位」談話の「言外の意」





人民網日本語版 2016年08月09日13:13





日本の明仁天皇(82)は8日午後のビデオ談話で、高齢と体力の衰えにより国の象徴としての公務を履行するのが「困難」になったとして、強い「生前退位」の意向を示した。安倍晋三首相はその後、明仁天皇のビデオ談話の内容を真剣に考慮すると表明した。新華網が伝えた。





■明確な指向性?





新華社の元東京駐在記者、劉華氏によると、明仁天皇の今回の談話には注目すべき点が次の2つある。



第1に、退位の考えを明確に表明した。さらに、「摂政」の方法を採用しない理由も説明した。常に曖昧な天皇の発言において、今回、この問題における表現は極めて明確だった。これによって、今後の天皇の退位過程における各種の可変的要素が排除された。このため日本政府は「皇室典範」改正の作業に近く着手するとともに、複雑な国会での審議と討論を経る必要がある。これは客観的に、憲法改正のプロセスを遅らせる。第2に、繰り返し「憲法」に言及し、特に現行憲法に基づく天皇の「象徴」としての地位を強調した。この点は非常に重要だ。自民党が以前発表した憲法改正草案では、「天皇」の条文に「国家元首」としての権能が追加されていた。



天皇は「国家元首」との言い回しは、戦前の「大日本帝国憲法」に見られたものだ。安倍政権の憲法改正草案はこの言い回しを復活させようとしている。こうした中、明仁天皇が現行憲法を繰り返し強調し、天皇は「象徴」であることを繰り返し強調したことには、明確な指向性がある。



明仁天皇は今回、自らが現行憲法に基づき「象徴」であることを明確に指摘し、天皇には「国家政治」の権能がないことを強調した。この姿勢表明は政治的に非の打ち所がなく、右翼及び保守勢力が将来天皇制を利用して国家神道と旧日本のイデオロギーを復活させる可能性を奪うものだ。(編集NA)





人民網日本語版」2016年8月9日













(Sputnik日本)

http://jp.sputniknews.com/opinion/20160811/2627104.html





明仁天皇はほのめかし的表現でのご説明を余儀なくされた







© AFP 2016/ Katsumi Kasahara





オピニオン





2016年08月11日 10:35






7月13日、明仁天皇生前退位の意向を表明されて以来、日本だけでなく世界中が事の進展を注視している。





ご表明がなされた後、様々な矛盾する報道がなされ、とうとう8日、明仁天皇は国民に対するビデオメッセージを発表された。ビデオではご高齢の身で公務を十分に果たすことが困難になるのではないかというご自身の憂慮が表された。スプートニクの評論員からも明仁天皇の退位問題についてすでに幾度も見解が表されてきているが、今回はミハイル・シェインクマン評論員の論説をお届けしたい。





「10分間にわたる国民へのビデオメッセージはなんら具体的な内容ではない。直接的なほのめかしはごもっともな理由だと思う。



明仁天皇はご高齢にもかかわらず国民への支援のお気持ちを表し続け、自然災害で苦しむ地域に、また福島の原発事故現場に近い地区にさえ何度も足を運ばれてきている。



それでも2度も大きな外科手術を受けられている。ロシア人なら、ご年齢の割にはお若く見えるというだろうが、こうした外見の裏が実はどうなのか、診察医以外誰も知らないし、知っているところで患者自身がほのめかし的な説明をよしとしている場合、医師たちは何も語らないだろう。はっきりと認められたのは数年前に体力の低下を覚えるようになったということだけだ。かなり透明性の高い示唆を行うためにご自身よりずっと若年で退位した外国の国王の例をひくこともできただろう。 ベルギー国王アルベルト2世は病気がちなことを理由に79歳で退位。スペインのホアン・カルソス1世などは数年前、息子に王位を譲った際はわずか76歳だった。この国王は40年近くも王位にあって世界でも最も人気の高い国王として有名だった。8度の手術にもかかわらず、退位の原因は家臣らが王座への信頼をなくしたからだとされている。



明仁天皇を正しく理解するとすれば、国民にとって象徴としての務めが十分に果たせなくなるのではと語られるとき、天皇が憂慮されているのはまさにこの点なのだ。とはいえ天皇の義務は本質的には単に象徴的なものであることは万人が知っているのだが。



儀式、レセプション、宮中の小さな田んぼで行われる田植え。権利と義務のすべては記載されている。



1817年、光格天皇が退位するときなど、それをとやかく言うものは誰もいなかった。息子に皇位を譲ると、残りの人生は心の赴くままに生きた。ところが明仁天皇の場合、退位出来ないどころではない。それについて直接語ることさえ憚れる状態だ。デリケートなほのめかしをするほかは無い。



とはいえ、このほのめかし、安倍首相には通じた。首相は「重く受け止める」と発言している。事は重大だ。憲法も変えねばならない。なぜなら憲法にはこのような形の退位は書かれていないからだ。明仁天皇自身、27年前に皇位を継承したのは裕仁天皇崩御のあとだった。62年間にわたって皇位にあった裕仁天皇は87歳で崩御した。」








タグ 明仁天皇, 日本











(投稿者より)



今上陛下がお気持ちをお示しになった日に前後して記事を集めています。翻訳には間違いがあるかも知れません。ご容赦下さい。



やはり、私には「『生前』退位」という言葉に違和感があります。「生前〜」という言葉が民法用語として存在するのは知っていますが、それは本来その方の死後に為されるかその死を当然を見なした上で為される表現ですから、存命の場合はどの方にであれその安易な使用は呪詛となる可能性があります。日本は言霊の国です。言葉の1つ1つに命が宿ります。法曹ならばともかく、日本語を職業とするならばその程度の感覚は持って頂きたいのです。同じ考えの方は他にもいるはずです。



そもそも、死亡すれば「退く」という行動を取ることができません。そのため、存命中にその位を退く時には単に「退位」で十分だと思います。陛下の御退位は単なる法律行為ではありません。特に、私たちのために日々祈ってくださる方への言葉の使用は感謝の思いを土台に据えたいです。



今上様は、「象徴の務め」は「全身全霊をもって」果たすものとの基本的なお考えを示されました。その上で、御公務の分担も摂政の冊立も否定なさいました。御意向が示されましたので、今後はその通りに物事が滞りなく進みますよう願っております。今上様御自身と皇后様には今迄への感謝を申し上げるとともに今後の御長寿と御安寧をお祈り致します。