日通、中国欧州間クロスボーダー鉄道輸送サービスで混載貨物の受託を開始(日本通運のプレスリリース):阿修羅♪

日通、中国欧州間クロスボーダー鉄道輸送サービスで混載貨物の受託を開始(日本通運のプレスリリース):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/16/china9/msg/297.html











http://www.nittsu.co.jp/press/2016/20160726-1.html





日通、中国欧州間クロスボーダー鉄道輸送サービスで混載貨物の受託を開始





2016年7月26日





〜少量貨物にも「第3の輸送モード」を提供。日通グループによるドア・ツー・ドア一貫輸送サービスを拡充〜



当社の現地法人日通国際物流(中国)有限公司董事長:杉山龍雄)と欧州日本通運有限会社(社長:小渕雄二)は、中国欧州間クロスボーダー鉄道輸送サービスに、混載輸送商品を追加し、7月27日から販売を開始します。





【ルート図】









中国側は武漢、欧州側はドイツ・デュイスブルグを起点に、コンテナ1本に満たない複数のお客様の荷物を日通がまとめて鉄道で輸送、中国・欧州の各都市までは日通グループのトラック輸送網で責任を持って配送します。少量の貨物を早く・安く送りたいお客様のご要望に、複数の輸送モードを組み合わせた日通の総合力でお応えします。



当社では中国欧州間クロスボーダー鉄道輸送を、航空輸送と海上輸送の中間に位置する「第3の輸送モード」として、新商品の開発に取り組んでいます。





【当サービスの特徴】





(共通の特徴)



・中国、欧州の各現地法人がRail Waybill※1を発行し、発地から着地まで一貫して輸送責任を明確化することで、お客様に安心のサービスを提供。



・昨年11月に販売開始したコンテナ1本単位の貸切輸送サービスに加え、1本のコンテナに複数のお客様の荷物を積み合わせる「混載」サービスを追加し、「第3の輸送モード」としての位置付けを強化。



・輸送コストは、航空輸送の30〜70%に圧縮(海上輸送の2.5倍程度)。



・リードタイムは、海上輸送の半分から5分の2程度に短縮。



・運賃料金は、わかりやすく利用しやすいドア・ツー・ドアのパッケージ料金。



・当サービス専用の輸送経歴追跡サービスで、日々、最新の運送状況をお客様に配信。



・欧州はデュイスブルグ・中国は武漢重慶にそれぞれ鉄道輸送専門のチームを設置、各種問い合わせや見積もりに個別に対応。





(中国発の特徴)



武漢CFS※2に貨物を集約、デュイスブルグ経由で欧州各国へ一貫輸送。



・自動車関連を中心に製造業の集積地である武漢を起点とし、お客様の利便性向上。また、当社の中国国内混載トラック輸送サービス「零担特快」などを利用することで、中国各都市から武漢へのスムーズな接続が可能。



・出発は週二便、武漢CFSからデュイスブルグCFSまで14〜15日で輸送。





(欧州発の特徴)



・デュイスブルグCFSに貨物を集約、重慶経由で中国国内向け一貫輸送。



・国際鉄道輸送のEU圏ゲートウェーであるデュイスブルグに、ドイツ日通のサービス対応窓口を設置。



・当社トラック輸送網を利用し、英国や中東欧を含む欧州全域主要都市の配送をカバー。



・出発は週一便、デュイスブルグCFSから重慶CFSまで17日で輸送。





【商品開発の背景】





中国政府の提唱する「一帯一路」政策が継続して推進される状況の下、中国内陸都市では航空機の貨物積載スペースが慢性的に不足しており、欧州との輸送にスピードを求める自動車・精密機器関連のお客様からは航空輸送と海上輸送に代わる輸送手段へのニーズが高まっていました。



昨年、中国発欧州向け・欧州発中国向けにコンテナ1本単位の貸切鉄道輸送サービスを開始したところ、少量貨物にも同様のサービスを求める、強いご要望を頂きました。



また、デモや災害による空港や港湾の閉鎖、作業遅延などに対する代替手段、としての評価も頂きました。





【輸送スケジュール】









【比較表】



輸送モードコストリードタイム
航空輸送(混載)鉄道(混載)の1.5〜3倍
4〜5日間
鉄道輸送(混載)
1
18〜21日間
海上輸送(混載)鉄道(混載)の4割程度37〜55日間








※1 Rail Waybill:鉄道輸送事業者または利用運送事業者が発行する鉄道貨物の運送状のこと。

※2 CFS:コンテナフレートステーションの略。輸出される貨物の荷受け、行き先別の仕分け、コンテナ詰めをしたり、輸入された混載貨物を仕分けて配送したりするまで手続きや作業が行われる。(日経文庫『ロジスティクス用語辞典』より)