「フランス首相の日本訪問」 (RFIの記事):阿修羅

「フランス首相の日本訪問」 (RFIの記事):阿修羅

http://www.asyura2.com/15/kokusai11/msg/516.html











(COP21: depuis Kyoto, Valls réclame les dernières contributions: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20151004-cop21-depuis-le-japon-valls-reclame-dernieres-contributions





日本気候2015年パリ気候会議マニュエル・ヴァルス





COP21:ヴァルス氏はできる限りの貢献を京都から要請する





記者 RFI





発表 2015年10月4日・更新2015年10月4日11:59






マニュエル・ヴァルス仏首相(右)、安倍晋三・日本首相と一緒に。2015年10月4日、京都にて。
REUTERS/Kyodo






土曜日、マニュエル・ヴァルス仏首相は国連気候変動会議(COP21)に向けてまだ目標を公表していない50〜60ヵ国に、「できるだけ速やかに」自国の目標を公表するよう催促した。





報告 RFI東京特約記者、フレデリック・シャルル





マニュエル・ヴァルス首相は京都で、温室効果ガス放出量についてのパリ会議は成功までまだ遠いと語り、注意を促した。地球温暖化防止条約締約国のうち50〜60ヵ国がまだ自国の目標を公表していなかった。



日本は目標を公表したが、見劣りがするものだ。2030年までに26%削減という日本の目標は、欧州連合の40%に遠く及ばない。





石炭に依存する日本





マニュエル・ヴァルス氏は京都にいる。京都は温室効果ガス削減についての最初の合意書が署名された都市であり、フクシマを抱える国の都市でもある。原発事故以来、日本は原子炉1基をようやく再起動しただけだ。さらに、日本は原子力による電力生産を止めた穴埋めに、世界の趨勢に逆らって汚染物質を出す石炭発電所を複数建設している。



日本は気候についての目標を守るために原子力分野でフランスとの協力強化を欲している。



マニュエル・ヴァルス氏は三菱重工業から、アレヴァ社の原子炉部門への資本参加を得る方向性を検討している。三菱重工業とアレヴァ社は共同でアトメアの原子炉を開発した。











(Areva propose à Mitsubishi de travailler sur le nucléaire français: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20151006-france-japon-areva-nucleaire-mitsubishi-collaboration-manuel-valls





日本フランス原子力マニュエル・ヴァルス安倍晋三商業・貿易





アレヴァ社は三菱にフランスの原子力分野で活動することを提案する





記者 RFI






発表 2015年10月6日・更新2015年10月6日13:38






シェル県のベルヴィル−シュル−ロワール原発はサンセールの近くにある(フランス、サントル地域圏)。
Getty Images/Picavet/Guy/Agence Images






マニュエル・ヴァルス仏首相が世界第5と第3の経済大国の間の良好な関係を改めて築くために日本を公式訪問したことについて、これが日本文化のゆりかごである京都から始まったことを日本の報道は取り上げている。これは外国の首相としては異例のことだ。また、マニュエル・ヴァルス氏は安倍晋三・日本首相に、フランスの原子力産業を立て直すために日本企業の参加を提案したことも、日本の報道は取り上げている。





報告 RFI東京特約記者、フレデリック・シャルル





マニュエル・ヴァルス氏の日本旅行は京都の庭園や寺院から始まった。日本の報道、少なくとも京都の報道にとって、その意味は非常に大きい。フランスは日本との関係において、文化・研究・教育の面でここが重要な場所であることを認めたと、解説者たちは強調している。





背景は原子力





しかし、日本の実業界のバイブル・日経紙の見方では、フランス首相来日の主な目的はフランスの原子力の未来を話し合うことだった。マニュエル・ヴァルス氏に同行したアレヴァ社やEDF社の経営者は、アレヴァの原子炉建設担当子会社への出資を促すために、彼らの日本のパートナー・三菱重工業と会談した。日経紙によれば、三菱重工業はアレヴァ社への出資に前向きだ。あとは、金額で折り合いをつけるだけだ。三菱は既にアレヴァ社と共同でアトメアの原子炉を開発している。





日本と中国はやはりライバル





日本の新聞は、中国の投資家がアレヴァ社への資本参加の可能性に関心を持っているようだと考えている。フランスの原子力当局者は、中国と日本が同時にアレヴァ社再建に参加するのは難しいということを述べている。なぜなら、原子力の分野でも日本と中国はライバルなのだ。







−参考−



(AFPBB News - Youtube)







フランスのマニュエル・ヴァルス首相が訪日(在日フランス大使館)



安倍総理とヴァルス仏首相の会談(外務省)











(投稿者より)



RFIサイトに掲載された記事です。誤訳があるかも知れません。ご容赦下さい。



ヴァルス首相は、4〜6日に京都市で開かれた「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(STSフォーラム)」の第12回年次総会に合わせて訪日したとのことです。フォーラムには他に、ドヴォルコヴィチ・ロシア副首相なども出席しており、やはり京都で安倍首相と会談しています。



記事は環境問題や原子力開発などに焦点を当てていますが、5日に行われた東京での首脳会談でアフリカ政策について相互に補完する枠組みが示された、ということにも注目しました。中国とはどうしても相性が合わないフランスと内政のために中国をことさら敵視する日本が組んで、アフリカで影響力を強める中国と対峙する構図のようです。



アフリカ諸国からすると両天秤の重りは重いほどその価値も大きいのですが、ただ、アフリカのどこかの国の内戦を止めるために作戦行動をとるフランス軍自衛隊がおつき合いする日も、いつか来るかも知れません。



「温暖化詐欺」「原子力神話」という言葉があるくらいですから、記事が取り上げるテーマの重要性に個人的には疑問を抱いていますが、今回の訪問が何らかの分野で一里塚になるかも知れないと思い、この話題を取り上げました。