「第7回日本・メコン首脳会議」(DW English・イランラジオ日本語):阿修羅♪

「第7回日本・メコン首脳会議」(DW English・イランラジオ日本語):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/15/asia18/msg/224.html













(Japan seeks influence in Mekong region with aid pledge: DW English)

http://www.dw.com/en/japan-seeks-influence-in-mekong-region-with-aid-pledge/a-18561122





開発支援





日本は支援の約束によりメコン地域への影響力を模索する





日本はメコン川流域5ヵ国に約60億ドルの開発支援を約束した。この動きは、中国による特に新たな投資銀行設立を通じた地域への影響力強化に対抗することを狙っている。









安倍晋三・日本首相(上の写真中央)は東京の首脳会談で、61億ドル(55億ユーロ)の支援を約束した。サミットには「メコン・ファイブ」諸国−カンボジアラオスミャンマー・タイ・ベトナム−の首脳が参加した。この5ヵ国は全てメコン川下流に位置する。



「日本は政府開発援助として今後3年間に約7500億円相当の支援を実施する」と、7年間毎年行われている日本−メコン首脳会談の後の記者会見で安倍氏は語った。



「日本は量と質の両面で地域のインフラ開発に貢献する」と彼は語り、「メコン地域と日本はともに発展していくパートナーだ」と付け加えた。





力の確執



日本が後援するアジア開発銀行と競合する新たな投資銀行の設立により中国が地域に影響力を広げつつある時に、今回の日本の新たな申し出があった。



日本の共同通信は匿名の政府高官の発言として、日本は先進的な同国の技術・環境に配慮したイノベーション・能力開発プログラムの普及を促したいと考えているが、これは中国のアジアインフラ投資銀行が支援する開発の形との対比を意図的に狙っている、と述べた。米国は、同銀行は環境保護策を欠いた事業に出資する可能性があると述べている。



また、南シナ海の他国も主権を主張している領域での人工島建設に見られるような近頃の中国による海への展開について、指導者たちはサミットで暗に言及している。



同サミットから発表された声明によれば、安倍氏と他の指導者たちは「近頃の南シナ海での事態の推移をめぐり、状況をさらに複雑化し信頼・信用を損ねると共に、地域の平和・安全・安定を蝕む可能性があるとの憂慮の表明があったことに留意した」。



日中関係は歴史と領土をめぐる紛争が長年の重荷となっているが、去年、安倍氏と習近平・中国主席が初の首脳会談を行ったことから最近僅かに和らぎが感じ取れる。







tj/ (AFP, dpa, Reuters)







発表 2015年7月4日

関連テーマ 中華人民共和国

キーワード 安倍晋三メコン・ファイブ中国















(イランラジオ日本語)

http://japanese.irib.ir/news/%E6%9C%AC%E6%97%A5%E3%81%AE%E3%83%88%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF/item/56137-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%82%B3%E3%83%B3%E9%A6%96%E8%84%B3%E4%BC%9A%E8%AD%B0





2015/07/06(月曜) 20:45





日本・メコン首脳会議









ホセイニー解説員





日本と東南アジアのメコン川流域の5ヶ国による首脳会議が、5日日曜、東京で声明を発表して閉幕しました。







この最終声明では、アジアのインフラ開発に向けた協力と国際機関との協力、恒久的な経済成長への支援が強調されました。その一方で、南シナ海での中国の人工島の建設には言及しておらず、アジアの緊張や南シナ海での新たな"出来事"に対して懸念が示され、このような流れは、状況を複雑にし、アジアの平和や安全を危険に晒すことになると強調されるに留まっています。さらにメコン川流域の5ヶ国の指導者は、ベトナムを除き、日本の期待とは裏腹に、この会議の後の記者会見に参加して、南シナ海での中国の最近の建設活動について指摘しようとさえしませんでした。多くのアナリストは、それを、中国を挑発しないようにするための東南アジア諸国の努力と見ています。日本政府はこの数週間、この中国の行動を何度も批判していました。



政治評論家によれば、アジアや世界における中国の現在の地位、この地域の経済を世界経済の中心とするためのアジアの経済協力強化に向けた中国の努力は、現在、アジア諸国を中国との建設的な協力に向かわせると同時に、EUなど、世界の他の国も、シルクロードの復活など、中国の大規模な経済計画を歓迎しています。アジア、ヨーロッパ、中南米諸国、アフリカの57ヶ国が、中国の提唱するAIIBアジアインフラ開発銀行に参加したことは、多くの国が、現在の国際関係に不満を抱いており、特に国際レベルで、大国間の政治的、経済的な関係にバランスが確立されることを支持していることを示しています。そして、メコン川流域の5ヶ国を含む東南アジア諸国も、それを支持する国となっています。



こうした中、世界レベルでのこのような取り組みにも拘わらず、日本はアメリカと同調し、アジア・インフラ開発銀行に参加しなかったばかりか、日本とメコンの首脳会議で、日本が主導するアジア開発銀行の強化を強調し、アジアで中国に対抗しようとしていることを示しました。



日本の安倍総理大臣は、この会議の終わりに、メコン川流域の国々の戦略は日本にとって重要なものだとし、「日本は、これらの国への財政支援を続けていく」と強調しました。日本が61億ドルの支援を約束したことは、日本政府にとって、これらの国がいかに重要であるかを示しています。



メコン川流域の5ヶ国は、現在、自国のインフラ開発の関して外国の支援に強く依存しており、日本などの国々からの支援を支持しています。それにも拘らず、これらの国は、日本の中国への対抗という政策を支持する意思はないようです。政治評論家は、このような政策は、東南アジア諸国が日本と中国の関係においてバランスを生じさせようとするものだと見ており、これらの国は、このような政策を続けることで、アジアの2大国である日本と中国の緊張を緩和することができるよう望んでいるのです。
 






−参考−



第7回日本・メコン地域諸国首脳会議(外務省)