「メルケル氏は新年のスピーチで反移民抗議者たちを強く非難する」(DW English):阿修羅♪

メルケル氏は新年のスピーチで反移民抗議者たちを強く非難する」(DW English):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/14/kokusai9/msg/741.html









(Merkel criticizes anti-Islam PEGIDA movement in New Year's speech: DW English)

http://www.dw.de/merkel-criticizes-anti-islam-pegida-movement-in-new-years-speech/a-18164445





ドイツ





メルケル氏は新年のスピーチで反イスラム・ペギーダ運動を批判する





アンゲラ・メルケル独連邦首相は今後もドイツに保護を求める移民の受け入れを続けると語った。国民に向けた新年のスピーチで、同首相はまた反イスラム運動ペギーダを批判した。









アンゲラ・メルケル独連邦首相は大晦日に公表された国民に向けた演説で、ドイツは助けを必要としている人々に支援を提供していくと語った。



「私たちが私たちの元に保護を求める人々を助けて迎え入れることは、言うまでもない」と、連邦首相は語った。



ドイツは今年、亡命希望者からの200,000件以上の申請を受領し、これによりドイツは世界最大数の難民を受け入れる国となったことを彼女は指摘した。



今年の世界中の難民の数は第2次世界大戦以来最大だったとメルケル氏は付け加えたが、迫害を受けた両親の子供たちがドイツで平和な環境の下で成長できる−これはドイツが誇りにできることだとも語った。





イスラム国」は『諸価値への脅威』



こうした難民の5分の1近くが紛争下にあるシリアから来た。シリアでは2011年から反体制派がバッシャール・アル=アサド大統領の体制と戦闘を続けており、また、「イスラム国」(IS)の過激派が同国北部の広大な部分を奪取している。



メルケル氏はまた、「イスラム国」の過激派が世界に及ぼす危険に対して警告を発した。このテロリスト団体は「全ての人類を迫害し、その権威に従わない人々を残忍な方法で殺してきた」。また、「イスラム国」は「国内における私たちの諸価値」への脅威でもあると、連邦首相は語った。





ペギーダ:『彼らの心は冷たく、偏見と憎悪に満ちている』



メルケル氏はまた、この数ヵ月の間にドイツ全土でいくつもの抗議行動を実施している、反イスラム・ペギーダ運動の主唱者たちに慎重な態度を取るよう、市民に呼びかけた。



このような運動は肌の色や宗教の異なる人々への差別であると、彼女は語った。



「こうした運動を組織する人々に従ってはいけない。なぜなら、彼らの心は冷たく、多くの場合偏見に満ち、憎悪にさえ満ちているからだ」と、メルケル氏は訴えた。





『ロシアと協調する欧州の安全保障』



メルケル氏は、ウクライナ危機によって欧州が分断されることはないと強調した。欧州が、国際法を無視する「強力なグループが騙る偽りの法」を受け入れることは「不可能であり、また、そうなることはない」と、彼女は語った。



ドイツは「ロシアに対立するものでなく、ロシアと協調する欧州の安全保障を」強く望むと、メルケル氏は強調した。



独連邦首相はまた、西アフリカのエボラ伝染病にも言及した。彼女は、「まだ征服には時間がかかるこの病気の根絶のために」貢献してきた、ドイツ赤十字に属する全ての医師・医療従事者・ボランティアや兵士たちに感謝を述べた。







mg/cmk (Reuters, dpa)

発表 2014年12月31日

関連するテーマ アンゲラ・メルケルキリスト教民主同盟(CDU)

キーワード アンゲラ・メルケルアンゲラ・メルケル連邦首相




















(Merkel rebukes anti-immigrant protesters: DW English)

http://www.dw.de/merkel-rebukes-anti-immigrant-protesters/av-18165736





ジャーナル





メルケル氏は反移民抗議者たちを強く非難する





アンゲラ・メルケル連邦首相は新年のメッセージで、成長しつつある反イスラム抗議者たちを憎悪に満ちた人種差別主義者と呼び、その草の根運動に背を向けるよう国民に促した。彼女は、欧州最大の経済大国は紛争や戦争から逃れる人々を喜んで受け入れなければならないと語った。





動画はこちらをクリックしてください。ドイチェヴェレの英語サイトに移動します。また、環境によっては、下の枠内をスクロールしてくださっても見られると思います。(投稿者)













発表 2014年12月31日

時間 07:23

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関連するテーマ アンゲラ・メルケル, キリスト教民主同盟(CDU)

キーワード アンゲラ・メルケル, 新年, メッセージ, ペギーダ








(以下、書き起こし。)





同胞である市民の皆さん、私たちは2014年を、去年の大晦日に思い描いていたのとは違った道をとった年として記憶するでしょう。



去年は私たちが、欧州に長い間存在しなかった厳しさを思い知らされ、また、平和の礎が挑戦を受けている時に人民による自決が何を意味するのかを学んだ年でした。これはまさにロシアがウクライナに対して行っていることです。私たちはロシアに対抗するのでなく、ロシアとのパートナーシップを保つ欧州の安全保障を求めるべきであることは、絶対に間違いありません。



また欧州には、国際法に逆らうために強者が提案する「権利」を受け入れることは不可能であり、また、そうするつもりもないこともまた間違いありません。なぜなら2014年は、欧州がこれを挑戦であると認識し、大西洋の対岸にいるパートナーたちとともにその認識を受け入れた年だったからです。



欧州は分断のないようにすると決めていますが、かつてないほどに、平和的な秩序とその価値を防御するために一体となって活動するとも決めています。その価値は、欧州全体の未来を進め、加盟国の政治・経済のために有用なものです。欧州の統合それ自体に終わりはありませんが、ウクライナ危機を克服し法の支配を打ち立てるためには、これが鍵になります。



私たちは2014年を、悲惨なエボラウイルスがこれまで見られなかった規模で西アフリカの人々の命を奪った年としても記憶するでしょう。その病気は根絶からは程遠いですが、私はこれを抑え込むために貢献した医者の皆さん、医療従事者の皆さん、ドイツ赤十字職員の皆さん、そして特に、国内や世界の各地で命の危険を冒してくださる兵士の皆さんといった、全ての方々に感謝を申し上げます。



2014年には私たちはまた、「イスラム国」テロ組織が、自分たちの支配に従おうとしない人々を迫害したり残忍に殺したりする様子を見ました。このテロ組織はシリア全土やイラク北部で暴れ回っているだけでなく、国内でも私たちの価値を脅かしています。自由世界は彼らに立ち向かっています。ドイツ国民もまた、自分たちの役割を果たしています。なぜなら、それが私たちのためだからです。



こうした戦争や危機の結果の1つとして、第2次世界大戦以来私たちが見なかったほど多数の難民が世界の至る所にいます。多くの人々が言葉通りに死から逃れてきました。私たちが彼らを助け、避難先を求める人々を受け入れることは言うまでもありません。



最近、私はある方からドイツの市民権を得たクルド人の方のことをお聞きしました。彼は生命の恐怖を受け、数年前に非常に困難な状況にあったイラクから逃れました。彼は、ドイツについて最も重要なのは、自分の子たちが恐怖を受けることなく成長できることだと語っていました。迫害を受けた人の子どもたちが何の恐怖もなく成長できるという、この言葉はおそらく、私たちの国が受けることのできる最大の誉め言葉です。



25年前、東ドイツで月曜日ごとに民衆が通りに繰り出した理由の1つがこれです。1989年、民主主義と自由のために、そして、子供たちが恐怖を受けながら成長しなければならいような独裁政治に反対するために、数十万の人々がデモに参加しました。月曜日になると人々は繰り返し、「私たちは人間だ!」と叫びながら行進したのです。



彼らが本当に言いたいことは、「あなたたちよそ者はここの仲間じゃない。なぜなら、あなたたちは肌の色や信仰が違うからだ。」ですから、そのようなデモ行進に参加する方々の皆さんに私は申し上げたいのです。彼らの呼びかけに従ってはいけません。なぜなら、たいていの場合、彼らは心の中に偏見や冷淡さや憎悪さえ抱いているからです。



そして、同胞である市民の皆さん、統一された国の中でほぼ25年の間、平和と自由のうちに生きてきた私たちは何と幸運なのでしょう。あらゆる困難が私たちの日常生活にありますが、それでも、私たちは今年このことを特に感じるのです。



私たちは、記録的な数の人々が職を持っていることの価値を感じ取っています。来年は、ドイツが46年ぶりに国債の新たな発行がなくなるのを私たちは感じ取ることでしょう。そして、私たちは借り入れを止めるのを目にするでしょう。



私たちは、私たちの国が結束していることの価値を感じ取っています。これは私たちの成功の礎です。



サッカーのワールドカップの勝利の中で、あまりにも多くの忘れがたい瞬間を私たちに与えてくれたのも、チームの結束によるものでした。イングランドにいるあるファンが、この成功をすばらしい言葉で要約してくれました。彼は言いました。「ドイツにはチームがある」と。つまり、正確には、並はずれた目標を達成するために協力して取り組むチームがある、ということです。そして、女子のナショナルチームがワールドカップで競うときには、幸運を得ていただきたいと私は願っています。チームワークを通してのみ、私たちは将来の難問に対処することができるのです。



デジタル革命が私たちの生活を根本から変えつつあり、イノベーションと競争力のための新たな機会を生み出しつつあります。人口動態の変化は、私たちの職業生活だけでなく、私たちの生活全体に影響を与えつつあります。私たちは家族の介護についてしっかりと考える必要があります。移民は私たち全てにとってプラスになるものです。世界貿易は私たちに計り知れない機会を提供してくれますが、その一方で、そのためには社会面・環境面の基準を整えなければなりません。気候の保護について、私たちは最終的には拘束力のある新しい協定の成立に成功させる必要があります。G7議長として、数ヵ月後にこれを達成するために私の全てのエネルギーを注ぎ込むよう、私は計画しています。



同胞である市民の皆さん、私たちは来年、国の結束を強めるために最大限の努力をしなければなりません。結束することにより、私たちの社会はより人間らしく、より成功した社会になるでしょう。私はこのことを心に留め、困難の中にある皆さんや愛する人を失って悲しみに暮れている皆さんに心からのお悔やみの言葉を申し上げご支援いたします。



そして、2015年に皆さんが強く健康に恵まれ神のご加護を得られますよう、私は願っています。











(投稿者より)



ドイチェヴェレの英語サイトに掲載された記事です。誤訳があるかも知れません。



今年のメルケル氏のスピーチのタイトルは"Frieden und Zusammenhalt"「平和と結束」というタイトルのようです。上の記事に添付した動画はドイツ連邦政府のユーチューブアカウントのもので、設定によってドイツ語の字幕を見ることができます。下の記事の動画は、メルケル氏のスピーチにドイチェヴェレのスタッフが英語の字幕を付けたもので、書き下ろしはその字幕を日本語に直したものです。