「日仏2+2」(RFIの記事):阿修羅♪

「日仏2+2」(RFIの記事):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/13/warb12/msg/354.html





(Paris et Tokyo veulent sceller un partenariat stratégique exceptionnel: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20140109-paris-tokyo-veulent-sceller-partenariat-strategique-exceptionnel-abe-hollande





フランス/日本−記事発表:2014年1月9日木曜日08:38−最終更新:2014年1月9日木曜日08:39





仏日両国政府は特別な戦略的パートナーシップを確固にしたいと考えている





東京、2014年1月9日。経済交流が仏日2国間の議論の主要な部分を成している。

REUTERS/Yuya Shino






記者 RFI





特別な戦略的パートナーシップ。今日、日本の防衛・外務両大臣訪仏の機会に、仏日両国政府はこれを確固にする。特別な、というのは、この2+2という形のパートナーシップは、他には唯一ロシアとにしか存在しないからだ。日本側閣僚は昨日スペインに滞在した後、強力な隣国・中国との競争に直面して、国際舞台における後ろ盾を強化するためにフランスに向かった。



1月9日木曜日午前の仏日両国の討論は、国際的な危機、特にアフリカの危機における協力が主要なテーマとなる。日本はマリの問題で7億3500万ユーロの拠出を約束し、他のいくつかの前線に部隊を派遣し、中央アフリカの危機でも日本政府はフランスに政治的な支援を表明した。中央アフリカの問題では、フランス政府は経済的支援も期待している。





フランス製兵器を買うか?



経済・貿易の面での新しい動きは、防衛装備に関することだ。というのは、フランス外交筋が強調するように、防衛の面で日本の政治的展開に新たな展望が開かれたからだ。安倍晋三首相は憲法改正に意欲的で、そのため、日本の軍事的独立性が強化されるかもしれない。そのため、フランス製兵器を買う可能性がある。





懲らしめるという問題でない



日本は尖閣諸島をめぐる領土紛争で、非常に攻撃的な中国の拡張主義による脅威を受けている。しかし、安倍晋三氏は国家主義的な立場−先日も軍国の神社・靖国に参拝したように−を示しており、緩和に向けて動いていない。この動きを和らげるよう日本に呼びかけることが必要だと、同盟国・米国が判断する程だ。



フランスの側としては、主張は明快だ。懲らしめるという問題でなく、中国と日本という無視できないほど重要な両パートナーの間で、立場をとることも同様だ。





タグ:商業・貿易 - 協力・開発 - フランス - 日本









(Le Japon passe à l’offensive diplomatique: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20140109-france-japon-passe-offensive-diplomatique-shinzo-abe-chine-yasukuni-senkaku-diaoyu





日本/フランス−記事発表:2014年1月9日木曜日20:33−最終更新2014年1月9日木曜日20:35





日本は外交攻勢に出る





フランソワ・オランド氏(中央)を囲んで、岸田文雄氏(日本外相)、ローラン・ファビウス氏、小野寺五典氏(日本防衛相)、ジャン−イヴ・ル・ドリアン氏





記者 ジュリエット・ギールブラン





今日の日本外務・防衛両大臣のパリ訪問によって、ローラン・ファビウス氏が言うところの「特別な」パートナーシップが始まり、仏日関係は新たな勢いを得た。今回行われた訪問の根底には、日本とその強力な隣国・中国との間の緊張悪化がある。



今回の訪問の日本側の目的の一つは、まさに、日中両国の紛争における中国側の立場に対立している、日本政府の立場をしっかりと説明することにある。特に、中国政府が釣魚の名の下に主権を主張している、尖閣諸島をめぐる紛争についてだ。





中国外海の緊張



日本は経済面は勿論、軍事・領土の面でも、中国の拡張主義政策による脅威をますます強く感じている。2013年末、いくつかの隣国と領土紛争の状態にある外海の支配を確保するため、中国はいくつかの排他的空域を宣言した。



1月9日木曜日の会談に続いて行われた記者会見の中で、ローラン・ファビウス大臣は、主権の問題について立場をとるという問題でないと表明した。しかし、フランスは地域の緊張増大に憂慮しており、あらゆる形式での対話を始めることが重要だと、同大臣は付け加えた。



別の軋轢の種は、12月に安倍晋三首相が靖国神社に訪問したことと、彼が再び靖国を参拝した意図だ。参拝する度に中国と韓国はそれを挑発として受け取ることを、安倍氏は承知していた。というのは、その神道の神社には戦に倒れた軍人200万人以上が祀られているが、1945年以降に連合軍によって戦争犯罪人として有罪となった14人の日本軍人の名も納められているからだ。



これは「記憶」の問題だと、フランス側は考えている。そのため、少なくとも公式にはこの点について、懲らしめる立場に立つという問題でもない。というのは、安倍晋三氏の非常に国家主義的な政策は西洋のパートナーたちを苛立たせているが、安倍氏に対する彼らの物言いには多かれ少なかれ尊大さがあるからだ。





2+2というパートナーシップ



今回は防衛・外務の両面が絡み合ったパートナーシップ会談の実施となったが、これはフランス政府が、日本の政治的展開により、防衛装備についての協力に新たな展望が開くと考えた表れだ。新しい点として、安倍晋三氏は、国の軍事的独立性を強化できるよう、憲法を改正したいとの考えを持っている。そうなれば、兵器の購入ができるようになる。日本側はフランスの新技術に、特に興味を持っている。つまり、無人航空機、ロボット工学、サイバー犯罪との戦いなどが問題となる。(日本側にとって)抑止力を目的としたこうした協力は、平和維持活動にも活用できる。



アフリカの危機などの国際的な危機も、大臣たちの間で大きな問題として扱われた。フランスは、日本が国際的な舞台で十分な役割を果たして貰いたい、また勿論のこと、アフリカでの平和維持・紛争解決については自分たちに味方して貰いたいと考えている。マリの問題で、日本は資金援助を約束した。日本は南スーダンや他の前線に部隊を派遣した。



日本政府は、中央アフリカの危機でフランスに政治的な支援を表明した。この問題で、日本から資金面での約束の表明はいまのところないが、これも今日の議題になっている。他には、アフリカの角の情勢、海賊との戦い、そして、より一般的な面として、テロとの戦いが強調されている。







タグ:中国 - 防衛 - 外交 - フランス - 日本 - ローラン・ファビウス - マリ - 中央アフリカ共和国 - 安倍晋三








(投稿者より)



RFIサイトに掲載された記事です。誤訳があるかも知れません。ご容赦下さい。



日仏2+2については、防衛省サイトに共同発表の全文共同記者会見の概要が、外務省サイトに共同発表の概要があります。在日フランス大使館からも、同様のコンテンツが出されています。



「2+2」レベルの協力関係にある国は、日本は・豪・・印(インドは次官級ですが)の4カ国、フランスはロシア1国。それに互いが加わった、ということです。



日本としてはフランスを中国包囲網に取り込みたい、フランスとしてはアフリカへの影響力行使に日本を巻き込みたい。お互いに下心はあるのですが、地道な取り組みが増えていくと、地に足のついた関係になっていくのだと思います。