「福島の放射性の水漏れ」(RFI・DW Englishの記事):阿修羅♪

「福島の放射性の水漏れ」(RFI・DW Englishの記事):阿修羅♪








(Fuites d'eau radioactive à Fukushima : Tepco tire la sonnette d'alarme: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20130820-fuites-eau-radioactive-fukushima-tepco-tire-sonnette-alarme





日本−記事発表:2013年8月20日15:02−最終更新:2013年8月20日16:55





福島の放射性の水漏れ:東電は警報を鳴らす





ブレア・ソーントン東京大学教授は福島原発と運営者・東電を指さす。最近の研究で、毎日300トンの放射性の液体が海に溢れ出ていることがはっきりと示された。

REUTERS/Toru Hanai






記者 RFI





福島では水漏れが続いている。漏れているのは、2011年3月の大事故の際に発電所の冷却に使われ、数百ものタンクに収められた水の一部だ。日本の原子力安全当局は既に2週間前、汚染された自由地下水が海洋に流れ込んでいることに懸念を示していたが、今回は発電所の運営会社・東電が発表を行った。





東電に透明性は認められないが、今回は東電が警報を鳴らした。月曜日の午前から、放射性の水300トンが漏出して水たまりが出来、発電所の土壌に染み込んでいった。水は貯蔵タンクから出たものだ。この電力会社によれば、水漏れの際は堰がその液体を食い止めることになる。バルブが開いたままだったであろうことは明らかだ。この危険は相当なものだ。この水1リットルが、8000万ベクレルの数々の放射性元素を含んでいるのだ。



水たまりの僅か50cm上での汚染レベルは相当なもので、そこで被曝した人全てが1時間で許可された上限値の5年分の線量を受ける。月曜日の夜、東電は水を汲み上げ始めたが、そのテンポは極めて遅く、1時間当たり1立方メートルだ。火曜日も水漏れは続いている。しかし、この発電所運営会社によれば、水漏れ地点から500m離れた太平洋には、その液体は達していない。



2011年3月の大事故以来、発電所の冷却に使われた放射性の水の管理は、同社にとって深刻な問題となっている。原子炉と海洋の間では、大量の水が地下に蓄積されている。最も新しい研究では、この液体300トンが毎日海に流れ込んでいることがはっきりと示された。





タグ:エネルギー環境日本日本の地震・津波・原発の大事故











(Fuite d’eau radioactive à Fukushima : la contamination s’étend: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20130821-fuite-eau-radioactive-fukushima-contamination-s-etend-cesse





日本−記事発表:2013年8月21日10:22−最終更新:2013年8月21日16:00





福島の放射性の水漏れ:汚染は広がる





被災した福島原発を空から見る、2013年8月20日

REUTERS/Kyodo






記者 RFI





日本の原子力規制委員会は今日、事故で損傷した福島原発の用地で発生した300トンの高レベルな放射性の水漏れについて、国際原子力事象評価尺度をレベル3に引き上げた。「施設内部への放射性物質の放出量の大きさ」に応じてレベル0から7まであるのに対し、レベル3に分類されたことになる。





報告 RFI東京特約記者 フレデリック・シャルル



合計300トン近い高レベルな放射性の水が、先日、事故で損傷した福島原発の貯蔵タンクの1つから漏れた。日本の原子力規制委員会がこのような水漏れの重大性について、国際原子力機関(IAEA)が策定した国際原子力事象評価尺度(INES)を利用して警報を拡散したのは、今回が初めてだ。



今まで、東電と日本政府はこうした放射能漏れの重大性を、繰り返し過小評価する傾向があった。しかし、放射能が強かろうが弱かろうが、毎日300トンの水が太平洋に流れていることを、東電が2年以上経ってから認めたことでそれも終わり、それ以来今では、東電のこのような汚染水管理能力のなさが、日本の国外で反応を呼んでいる。



例えば今日、韓国は日本に、日本の放射性の水が海洋や漁場に達することをいかにして防ぐつもりなのか、よりはっきり説明するよう求めた。





さらに大量の水漏れか?



原子力規制委員会は、別のタンクから別の水漏れが発生する可能性を心配している。既に、問題となった貯蔵タンクから50cm先の場所に居続ける人の全てが、原子力産業の従事者が日本で容認される年間上限の5倍の強さの放射線を1時間で受ける。ロビンフッド代表のジャッキー・ボンヌマン氏は、この新たな事象が人や環境に及ぼす影響について語った。








ジャッキー・ボンヌマン氏



ロビンフッド代表




「作業員たちへの影響は深刻だ。太平洋を汚染するリスクもある。」




聞く (00:58)



21/08/2013 取材 RFI











タグ:エネルギー環境日本原子力日本の地震・津波・原発の大事故











(Japanese officials fear radioactive water leak could point to larger problem: DW English)

http://www.dw.de/japanese-officials-fear-radioactive-water-leak-could-point-to-larger-problem/a-17038132









原子力





放射性の水漏れがもっと大きな問題を指し示すことを、日本当局は怖れている





日本の原子力監視機関は、福島原発からの放射性の水漏れが、もっと大きな問題のサインとなる可能性を怖れている。その原発は、歴史上最悪な核のメルトダウンの1つの舞台となった。



木曜日、その福島の原子力施設を運営する企業・東京電力(TEPCO)の作業員たちは、トン単位の放射性の水の保管に使われている、数百のタンクの緊急検査を行った。

同社はこれに先立ち、300,000リットル(80,000ガロン)の汚染水がタンクの1つから漏れ出し、その一部が太平洋に入った可能性を認めた。



東電の社員たちは、恐らくタンクの底にあるヒビを通して、問題のタンクは数週間かけてゆっくりと水漏れを起こしたと考えている、と語っている。このため、東電と、政府の原子力監視機関の双方は、他のタンクの一部または全部に、水漏れの原因となるような同様の欠陥がある可能性の有無について、疑念を抱き続けている。東電は2011年の核のメルトダウン以降、放射性の水を保管するために、300基以上の特別なタンクを建設した。



「私たちはそれがいちばん怖い。私たちは警戒し続けなければいけない。一度起きたことは再発の可能性があることを想定し、今後に備えるべきだ」と、原子力規制委員会(NRA)の田中俊一委員長は、東京で水曜日の会議の後に開かれた記者会見で語った。「私たちは、無駄にできる時間がない状況にある。」



また、NRAの当局者たちは会議の間、この水漏れについての国際原子力事象評価尺度の評価を、「逸脱」と評価されるレベル1から、「深刻」と考えられるレベル3に引き上げることも論議した。



東電はまた、2011年3月11日の大事故の結果として、原子炉を冷却する水を保管するために、急拵えで建設されたタンクについても不安を表明した。ざっと350基のタンクで継ぎ目にゴムが使われている。つまり、約5年保つだけである。同社は、継ぎ目を溶接して耐久性をより高めたタンクを付加的に建設していく計画を発表したが、それでも、継ぎ目にゴムを使ったタンクを全く使わずに済むようになるのは、予知できる限りの将来では不可能だろう。



「3.11の事故以降、私たちが最も憂慮していることの一つは汚染水の増加だ」と、東電の相澤善吾・執行役副社長は語った。「汚染水は危機的な結果をもたらしねない問題であり続けている。」



2011年の地震津波によって発生した福島のメルトダウンは、1986年にチェルノブイリを襲った事故以来、世界最悪の原子力災害を引き起こした。





pfd/mkg (AFP, AP, Reuters)



発表 2013年8月22日










(High radiation readings found at Fukushima water tank: DW English)

http://www.dw.de/high-radiation-readings-found-at-fukushima-water-tank/a-17058422









原子力





福島の水タンクから高い放射線数値が見つかった





損壊した日本の福島原発の運営会社は、用地内の水タンクの1基で放射線数値が18倍の上昇を示したと語った。この発見は、先週の大量かつ深刻な水漏れの発見に続くものだ。



発電所を運営する東京電力(TEPCO)は、土曜日、貯蔵タンクの近くで1,800ミリシーベルト毎時の放射線が検出されたと語った。



計測された放射線量は、そこで被曝を続ければ人が4時間で死亡するのに十分な量だ。



8月22日、100ミリシーベルト毎時の放射線が同じタンクで計測された。法律によって、日本の原子力作業者は通常の時間内において、年間50ミリシーベルトを超えて被曝してはならないことになっている。



東電は、合計4基の冷却水タンクの周囲で新たなホットスポットが見つかったが、他のホットスポットではここまで高い表示は出なかったと語った。



さらに、同社は日曜日、2基の冷却水タンクを繋ぐために使われるパイプから高レベルの放射性の水が滴り落ちているのが見つかったと語った。4カ所のホットスポットのうちの1カ所は、この水漏れが原因だった。



この水漏れは、吸着材料とプラスティックテープを用いて修繕された。





海洋に危機



これが発生する前、先週、用地内の約1,000基のタンクの1基から300トンの有毒な水が漏出したことを東電が認め、その後、この水漏れが見つかった。



先日の水漏れは、日本の原子力規制当局によって、レベル3の事象と評価された。2011年3月11日地震津波の結果としてこの原発メルトダウンを発生させてから、最も重大と評価されたことになる。



その水漏れは、有毒な水が近隣の海洋に染み出した可能性があるとの強い不安に拍車をかけた。



安倍晋三・日本首相は木曜日、政府が高レベルの水漏れを止める東電の支援に乗り出すことを約束した。





tj/ccp (Reuters, AFP)



発表 2013年9月1日












(投稿者より)



RFIサイトとドイチェ・ヴェレの英語サイトに掲載された記事です。誤訳があるかも知れません。ご容赦ください。



貯蔵タンクの水漏れをめぐる、この10日くらいの動きを追っている形です。