「タイ洪水と日本のグローバル企業」(RFI・BBCの報道から):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/11/hasan73/msg/897.html













(Le Japon soutient les entreprises nippones touchées par les inondations en Thaïlande: RFI )

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20111025-le-japon-soutient-entreprises-nippones-touchees-inondations-thailande





日本/タイ−記事発表:2011年10月25日火曜日−最終更新:2011年10月25日火曜日





日本はタイ洪水の被害を受けた日系企業を支援する





記者:RFI











日本政府は2011年10月25日火曜日、タイ洪水の被害を受けた400社以上の日系企業に対し、担保ローンと保証を供与する施策の実施を決めた。今回の洪水は、この数十年で最も大きな打撃をタイに与えている。この豪雨により、タイの産業構造の一部が破壊された。タイの産業構造の発展は、かなりの程度、日本の企業・資本に負っている。





報告:RFI東京駐在記者フレデリック・シャルル





「タイは、東南アジアに生産を移転させた日本企業にとって、サプライ・チェーンの中心だ」と、日本の経済産業大臣は明言した。



タイ洪水のために、そのサプライ・チェーンが寸断された。約1800社の日本企業がタイに工場を設置した。そのうち450社の工場が浸水し、自動車やデジタルカメラの生産に必要なモジュールを、日本の生産拠点に供給することが不可能となっている。



トヨタソニーキヤノンは、日本国内でのライン生産の遅延を余儀なくされている。タイから大量の小エビを輸入している、日本の食品加工業も被害を受けている。



日本政府は、タイ政府が供給する資金に対して、円建てによる保証の提供に動き出す。



日本銀行は、今回の洪水の被害を受けた日系企業を支援するタイの金融機関に対して、緊急流動性を供給するだろう。3.11の地震津波の影響から立ち直ったばかりなのに、円高に悩む日本の輸出企業は、さらに悩んでいる。













(Inondations à Bangkok : le Japon prêt à accueillir un millier de travailleurs Thaïlandais: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20111029-inondations-bangkok-le-japon-pret-accueillir-millier-travailleurs-thailandai





日本/タイ−記事発表:2011年10月29日土曜日−最終更新:2011年10月29日土曜日





バンコクの洪水:日本は数千人のタイ人労働者を受け入れる用意をしている





記者:RFI











バンコク中心部は、タイの北部・中部を発生源とする大量の洪水に脅かされている。1200万人の住民の一部が、既にこの巨大都市の郊外から逃れている。さらに、日本政府は、数千人のタイ人を一時的に国内に受け入れることを容認した。これは主に、日系タイ企業で働く技術者が対象となる。日本政府が自然災害を受け、日系現地法人の従業員に対してこのような措置をとったのは初めてだ。





報告:RFI東京駐在記者フレデリック・シャルル





日本は、移民に対して世界で最も閉ざされた国の一つだが、数千人の日系タイ企業の従業員に、彼らが所属する自動車・電子機器・食品加工などの分野の企業の本拠地で、6ヶ月間の就労を認めるだろう。



名古屋に本拠を置くトヨタのある責任者の話では、日本での滞在中に、タイ人労働者が自動車組立ラインで働くことはないだろう。日本での滞在を彼らの研修期間とすることにより、トヨタは利益を得るつもりだ。



タイには1500社以上の日系企業があるが、そのうち400社が、タイ国内を叩きつけた豪雨による直接的な被害を受けている。例えばトヨタは、必要なモジュールの一部をタイから輸入することができなくなり。日本での生産を遅らせなければならない。













(Thailand floods hit production at Honda in Swindon: BBC NEWS WILTSHIRE)

http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-wiltshire-15552015





2011年11月2日最終更新14:18GMT





タイ洪水がスウィンドンのホンダ工場を襲う







洪水のためにホンダの電子機器が作るタイの各工場の生産が止まっている





スウィンドン(英国イングランド・ウィルトシャー州:投稿者)のホンダ従業員は、タイ洪水のために、週3日操業を余儀なくされている。



洪水のためにタイの各工場の生産が止まり、ウィルトシャー工場で組み立てるホンダ車に装備される、電子機器が作られなくなっている。



ホンダの広報担当者は、「私たちは、部品の供給体制を再構築するために、タイの部品供給業者やホンダの世界ネットワークと緊密な連携をとっている」と語った。



シビックの大量生産が開始される予定だったが、1カ月遅れる可能性がある。



従業員は、操業時間の短縮を今後2週間続けなければならないかも知れないと伝えられている。





日本の地震





労働組合・ユナイトのホンダにおける広報担当者であるジム・ダビラ氏は、タイのマネージャーたちは、「実質的に不可能な仕事」を引き受けていると語った。



「洪水が新型シビックの立ち上げに重なった。タイミング悪くこうなるはずではなかったのだが」と、同氏は語った。



企業側は、生産が通常に戻るまでの期間について語るのは時期尚早と語っている。



ホンダは8月に、3月11日の東北日本地震津波のために、第1四半期は88%の減益と発表した。



震災のために部品不足が生じ、サプライ・チェーンが寸断された。



4月には、スウィンドン工場の労働者は、週2日操業という生産縮小に見舞われた。



その期間中、彼らは満額の給与を支給されたが、残余の労働時間が企業への債務として積み上がっている。



彼らがフルタイム労働に復帰したのは9月初めだった。













Toyota extends production cuts due to Thailand floods: BBC NEWS BUSINESS)

http://www.bbc.co.uk/news/business-15587229





2011年11月4日最終更新03:06GMT





トヨタはタイ洪水による減産を延長する







タイの洪水のために日系の全自動車メーカーはタイ国内の生産停止を余儀なくされている





トヨタは、タイ洪水の結果生じた部品不足のために、タイと日本での工場の生産削減を延長する。



同社の話では、タイでの生産は引き続き停止され、一方、日本の生産拠点では11月12日まで、負荷を削減した作業が行われる。



この動きは、トヨタにとって最も新しい後戻りとなる。同社は今なお、今年初めの地震津波から回復する取り組みを続けている。



トヨタは世界最大の自動車メーカーだ。



同社は日本での生産について、「各生産ラインへの部品供給状況は評価が進行中で、これに基づいて修正されるだろう」と語っている。





生産の逸失





洪水のために、トヨタの生産台数は落ち込んでいる。



トヨタの広報担当者であるトミタ・アミコ氏はBBCに対し、タイでの生産停止のために、10月10日から11月5日までの間に、6万9000台の逸失が見込まれると語った。



同時に、日本の各工場で、10月24日から11月5日までの間に、2万2000台の生産減少となる見通しだ。



さらに悪いことに、タイの状況が好転しなければ、来週から米国・カナダ・南アフリカ・フィリピンなど、他国での生産を削減しなければならない可能性があると、同社は予告している。



「11月14日以降の生産は、事態の進展状況の評価に基づいて決められるだろう」と、同社は語った。



今週初め、やはり日本の自動車メーカーであるホンダが、部品不足のために、米国とカナダの工場で生産を50%削減すると発表している。











(投稿者より)



RFIBBCの各サイトに掲載された記事を集めてみました。誤訳があるかも知れません。ご容赦下さい。



経済には疎いので、長々としたコメントは控えようと思いますが、グローバル企業のあり方について問われている、という見方はできると思います。



搾取の対象としか見ないのならば、現地に対する配慮は不要でしょう。しかし、共生を目指すならば、何かあったときには、現地の経済や地元の雇用などに対して、本部や本国が積極的に関与する必要がある、ということだと思います。



他にも様々な見方はできると思います。