福島:公式の統計に表れない、汚染を受けたより多くの子どもたち(RFI)















(Fukushima : plus d'enfants contaminés que ne le révèlent les statistiques officielles: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20110913-laboratoire-independant-annonce-davantage-enfants-contamines-fukushima





日本/原子力−記事発表:2011年9月14日水曜日−最終更新:2011年9月14日水曜日





福島:公式の統計に表れない、汚染を受けたより多くの子どもたち





記者:RFI













西側諸国放射能検査協会(Acro)(と一応訳しておきますが、日本でも「アクロ」の名称が一般的なようです:投稿者) は、市民の要望に応じ、福島県・東京・東京近郊から採取した、18人の子どもの尿を分析した。アクロはフランスの独立した組織で、チェルノブイリ原発の事故を受けて発足した。この分析は2011年5月に始まり、7月まで続いたが、福島原発の事故の後、公式の統計からは予測されてこなかった、より多くの子どもたちの汚染が明らかになっている。





アクロは3カ月の間に、あるグループの子どもたちに対して、2度の放射能分析調査を実施し、その結果、推移の追跡が可能となった。分析により明らかになったことは、「福島の15人の子どもの尿は、60km先に位置する、事故を起こした原発の放射性降下物によって、過去に汚染されたか、あるいは、現在も汚染されている。これは、その子どもたちが、過去に汚染を受けたか、あるいは、現在も汚染を受けていることを示している。これに反して、東京や東京近郊の3人の子どもからは、いかなる汚染も検出されなかった。」



アクロの説明によれば、最初に分析をした10人の子どものうち、9人が福島第一原発事故の後に福島県を離れ、1人だけが福島県に留まっている。その子からは、高レベルのセシウム137(Cs-137)が検出された。セシウム137は、その放射線学的特性のために、毒性のある物質だ。アクロによれば、「両親の判断で福島を離れた子どもたちは、尿の汚染に低下が見られた。その他の子どもたちは、両親が内部汚染を食い止める努力をしているにもかかわらず、環境に放出された大量の放射能による汚染を、4カ月以上前からずっと受けている。この内部被曝は、食品に由来する可能性が非常に大きい。」





アクロは、原子力安全機関(ASN)と放射線防護原子力安全研究所(IRSN)の支援を受け…





日本当局が実施した検査による公式の数字によれば、福島の子どものおよそ2人に1人が汚染を受けていることになっているが、独立機関・アクロの検査結果では、100%の子どもが汚染を受けているという結論に達している。アクロは、公式な計測について、精度の欠けた「全ての汚染を検出することができない」ものであると、事実上の告発をしている。



適切な方法論について、アクロは、今年5月の分析報告の中で、「分析の手順は、フランスや国際的な現行の規格(ISO/CEI 17025)に適合している」ことを示している。さらに、アクロは、「当研究所は、原子力安全機関(ASN)から、原子力が環境に及ぼす影響の分析を実施する資格を与えられている」ことを強調する姿勢をとっている。



放射線防護原子力安全研究所(IRSN)も、アクロと共同で、福島の大事故の後の陸地汚染に取り組んだ。IRSNは2011年7月の報告で、福島第一原発の北西方向に、「大量の放射性堆積物が、長さ約50km、幅約20kmにわたる区域にわたり存在している」と示している。



独立研究所・アクロにすれば、避難の基準は拡大されるべきではないのかということを、この分析は示している。これから何をすべきか…土地を離れることか?一部の住民は安全のために、原発の遠くに移転する方を望むだろう。しかし、地元を離れることは、それほど簡単じゃない!





よりよく理解するために:



クリラッド(放射能 に関する調査および情報提供の独立委員会)(仏文です:投稿者)



日本でアクロが実施した計測の結果(こちらには邦文ページがあります:投稿者)











(投稿者より)



RFIサイトに掲載された記事です。誤訳があるかもしれません。ご容赦下さい。



シンプルな文章ですが、さまざまな事を示唆していると思われます。私が下手な解説をするよりは、皆様にこれを読み解いていただきたいと思います。