「除染プラントの停止と再開」(RFIの記事から):阿修羅♪

http://www.asyura2.com/11/genpatu13/msg/365.html













(Fukushima : arrêt d’urgence de l’usine de décontamination des eaux irradiées: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20110618-fukushima-arret-urgence-usine-decontamination-eaux-irradiees





日本/原発の大事故−記事発表:2011年6月18日土曜日−最終更新:2011年6月18日土曜日





福島:放射能汚染水除染プラントの緊急停止





記者:RFI











福島原発(東北地方)に建設された放射能汚染水の除染プラントは、運転開始後わずか5時間で停止した。このプラントは、原発内の膨大な容積の放射能汚染水を除去するために建設されたが、その機能は、フランスの原子力企業・アレヴァ社と、米国のキュリオン社の方式をベースにしている。何が起きたのだろうか?





報告:RFI東京駐在記者フレデリック・シャルル





作業開始から5時間で、福島の除染プラントは、セシウム137の除去に使われる機械の部品を交換しなければならなくなった。この物質は、環境中に放たれれば30年放射能が持続する。



福島原発の技術者たちの説明によれば、水を一度除染して残った放射性の汚泥が再処理装置に入った。処理にかけられた水の放射能濃度も、これまで考えられていたよりずっと大きかった。



なぜ、放射能濃度がこれほど高かったのか、福島原発の技術者には分からない。さらに、この浄水施設をいつ再開できるか、彼らは話せる状態にない。福島原発の諸施設は損傷が酷いという事実のために、彼らの任務は複雑になっている。











(Japon : deux défis pour les ingénieurs de la centrale de Fukushima: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20110619-japon-defi-ingenieursde-centrale-fukushima





日本−記事発表:2011年6月19日日曜日−最終更新:2011年6月19日日曜日





日本:福島原発の技術者に2つの難題





記者:RFI











日本では、福島原発の技術者たちは2つの困難に直面している。事故を起こした原子炉の冷却を続けることと、危険な形で蓄積している汚染水を取り除くことだ。しかし、有毒な放出物の除染プラントは、非常に高い放射能レベルのために、停止したままだ。





報告:RFI東京駐在記者フレデリック・シャルル





福島原発の技術者たちは、2つのことを同時にやり遂げなければならない。1つは、除染プラントの運転再開だ。高濃度の放射能汚染水を貯蔵する能力はすでにないからだ。もう1つは、地震津波から数時間後に燃料が溶けた、原子炉1.2.3号機を収容する建屋内の放射能を減らすことだ。



また、2号機原子炉建屋内部の湿度は非常に高く、作業者が計器を点検することや、新たな水素爆発を防ぐために、原子炉内に窒素を注入することができないでいる。

専門家の中には、東京電力発電所の運営会社)が、放射性物質が陸上や海洋に降り積もる問題を深刻にする怖れがある、大気中に蒸気を放出する操作を新たに進めたがっているのではと疑う者もいる。



放射能汚染水の除染プラントは、非常に高い放射能レベルのために停止している。11万トンの高濃度汚染水のために、各施設は水浸しになっており、今にも太平洋に流れ出す危険がある。











(L'eau contaminée de la centrale de Fukushima continue de poser problème: RFI)

http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20110622-eau-contaminee-centrale-fukushima-continue-poser-probleme





日本/福島−記事発表:2011年6月22日水曜日−最終更新:2011年6月22日水曜日





福島原発では、汚染水の問題は続いている





記者:RFI











福島原発では、火曜日から水曜日までに、わずかな割合の高濃度放射能汚染水の処理に成功した。2011年3月11日の津波から、原子炉を冷却を分担する装置の大部分が損傷しているために、事故を起こしたその原子炉に、運営会社は膨大な水を流し込んだ。それ以降、その水が海に達する前に、除染することが緊急の課題になっている。





福島原発を現在水浸しにしている高濃度汚染水は、オリンピックプール40杯分に相当する。10万トンもの水が所内に溜まっており、発電所にはこの水の貯蔵手段がない。



この水は、事故発生以降、地震津波で損壊した諸設備の代用として、冷却を試みるために、事故を起こした原子炉に使用されているが、この水が現在、重大かつ緊急の問題となっている。この高濃度汚染水は、事故を起こした地点に作業要員が入り込むことを妨げ、このまま何もしなければ海に溢れる怖れがある。



この事態を改善するために、仏アレヴァ社と米クリプトン社の装置を利用した水処理プラントが速やかに設置された。しかし、その処理の最初の試みは、あまりにも大量の放射性セシウムのために失敗し、水曜日の再トライで1000トンの水が除染できた。



このプラントは、1時間当たり50トンが処理可能だが、溜まった水の吸引は全てこれからだ。最悪の事態を避けるために水は毎日注ぎ込まれ、さらに500トン増えている。











(投稿者より)



フランスRFIサイトに掲載された記事を3本、投稿いたします。誤訳があるかも知れません。ご容赦下さい。



東電は、20日、実際に2号機原子炉建屋の扉を開け、建屋内の湿度を下げる操作をしています。



運転再開については、読売新聞の記事も下に付しておきますが、例えば組立ラインで、計画が日産600台、実績が6台だったとしたら、普通の企業なら大問題となるはずですが、その点については何も聞きません。



汚染水の問題は、もちろん終わったわけではありません。その水は、いずれは環境に返すことになるでしょう。汚泥の処理・保管の問題もあります。綱渡りは続きそうです。











(YOMIURI ONLINE)

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110624-OYT1T00915.htm





汚染水処理、目標濃度に…週明けにも循環冷却





東京電力は24日、福島第一原子力発電所の高濃度汚染水処理システムが、目標の放射性物質の濃度を10万分の1に下げる能力に達したと発表した。



塩分を取り除く淡水化装置も同日から稼働しており、週明けにも、処理した水を原子炉に注入し、冷却水として再利用する「循環注水冷却」を開始したいとしている。



処理システムは17日夜に一度本格稼働したが、想定外の放射線量が検出されて緊急停止。再開に向けた試運転でもトラブルが続いていた。



放射性物質を取り除くシステムは2段階。弁のトラブルのあったセシウムゼオライトに吸着させる米キュリオン社製の装置は、濃度を約10分の1に下げることしかできず、目標の「1000分の1」に遠く及ばなかった。しかし、薬剤と砂状の粒子を使って放射性物質を沈殿させる仏アレバ社の装置が1万分の1まで下げる能力を発揮したため、全体として10万分の1になった。





(2011年6月24日21時07分 読売新聞)