ダライ・ラマ法王の85歳の誕生日におけるチベット亡命政権内閣の声明(ダライラマ法王日本代表部事務所)

ダライ・ラマ法王の85歳の誕生日におけるチベット亡命政権内閣の声明(ダライラマ法王日本代表部事務所)









http://www.tibethouse.jp/news_release/2020/20200706_news.html





ダライ・ラマ法王の85歳の誕生日におけるチベット亡命政権内閣の声明





2020年7月6日





本日は、偉大なるダライ・ラマ法王14世ジェツン・ジャンペル・ガワン・ロサン・イェシェー・テンジン・ギャツォ猊下の85歳のお誕生日です。最も敬愛されているチベットの指導者であり、世界平和の提唱者であり、仏陀智慧の典型であり、無条件の慈悲の源である法王に、内閣ならびにチベット内外のチベット人より、心からお祝いを申し上げます。



法王は常々、ご自身のことを「一介の僧侶」と述べておられますが、チベット人にとり、法王は輝かしい太陽です。16歳で国家と国民を双肩に担われた比類なき指導者であり、国家の困難、国民の困難、あらゆる困難のなかでチベット人を導いてこられた無二の師です。



1989年に法王がノーベル平和賞を受賞された時、チベット人の心は喜びと誇りで満たされました。チベットの民の幸福のために初めて改革に着手した指導者として、そして深刻な迫害に直面しながらも中国政府に対して対話による平和的解決の道を貫いている指導者として、世界が法王を認めたことが確信できたからです。法王のご指導の下、チベット人は慈悲と平和の民として計り知れない贈り物を経験したのです。



1959年3月、法王は、祖国を離れざるを得なくなりました。それがチベットの民のために自由を求めることのできる最後の手段だったからです。亡命生活が始まったその日から、法王は、チベット人チベット独自の文化的アイデンティティーの保護に取り組んでこられました。



過去を振り返るとき、私たちチベット人には大きな喪失感が思い起こされますが、このような喪失に耐えられたのは、法王が未来への希望を与えてくださったからです。法王は、私たちの人生の傷を和らげ、苦しみが福へと転じるよう導いてくださいました。チベット人が誇りを持って生きることができるのは、法王の導きのおかげなのです。



こんにち、世界中の多くの方々が、最も成功した難民社会として亡命チベット人社会を評価してくださっているのは、学校、難民居住区、僧院だけでなく、全チベット人の代表としてチベット人を団結させることのできる民主政体があるからです。親が無条件にわが子を思いやるように、法王は無上の犠牲を払って私たちを育ててくださいました。法王の不屈の努力と先見の明により、チベットはたんなる失われた国家とならずに済んだのです。



法王がこれまでに著された本は、チベット語と英語で330冊以上に上ります。55カ国を歴訪して人権、平和、思いやりについて講演をされ、より良い社会へと導かれました。法王はまた、環境保護と持続可能性を最初に呼びかけた提唱者のひとりでもあります。その貢献が認められ、1991年には国連地球賞を受賞されました。さらには率先して現代教育のカリキュラムに「こころの教育」を取り入れることや、現代科学の領域においてマインドフルネスの価値を高めること、異なる宗教間の調和を育むことや、異宗教間の対話の場をもつことなどに取り組まれ、人間間のみならず地球環境に対しても平和的に共存できる社会へと舵を取ってこられました。



法王のご献身は、米国名誉黄金勲章やテンプルトン賞をはじめとする最高峰の栄誉を受賞されていることからも明らかです。今年2月にロンドンの書店ワトキンスが実施した「世界で最も精神的に影響力のある100人」の人物ランキングにおいても、法王は第1位に選ばれました。



世界は今、きわめて困難な段階にあります。このように不確かな時代において、インターネットで配信される法王の法話は、世界中の多くの方々に安堵や希望、恩恵をもたらしています。法話を通して法王は、人類は人間家族としてひとつであること、それゆえにやさしさと思いやりを日常生活の指針とする必要があることを呼びかけておられます。



これほど傑出した指導者の人生と功績を、私たちはどうすればお祝いできるでしょうか? 法王は、世界中の何百万もの人々の勇気の源です。世界の人々の目には、法王は偉大な功績を成し遂げたひとりの人間として映っているかもしれません。しかしチベット人にとっては、法王は観音菩薩の化身なのです。法王は、祖国と家、愛する家族を失ったチベット人をただ独りの力でつなぎとめてこられました。不法占拠という状況が続くなかで、チベット人が存在し、人生を送ることができるのは、法王のおかげなのです。



偉大なるダライ・ラマ法王14世のチベット人に対する慈しみの心を、私たちは決して忘れません。ご存知のように、私たちは今年を法王への深い感謝の念を表明するための「感謝の年」としています。世界各地のチベット人ならびに支援者の皆様には、それぞれができる範囲でダライ・ラマ法王の人生と使命について認識を深める機会を持っていただくよう強くお願いしたいと思います。



新型コロナウイルスの感染によって命を落とした人の数は、全世界で50万人以上に上ります。この場を借りて、新型コロナウイルスの被害を受けているすべての国家ならびに個人の皆様に、祈りと結束を捧げたいと思います。インドにおいて感染者が急増していることから、市民の皆様には、よく注意して予防措置を取るとともに、法王の助言に従っていただくよう強くお願いしたいと思います。



法王の呼びかけに応えてチベット問題の解決に共に取り組んでくださっているすべての個人、組織、政府の皆様に、心より感謝の念を捧げます。



チベット人は、法王への深い恩義を抱いています。本日、私たちは誇りを持って、法王の人生とご功績をお祝いいたします。そして、法王が幾劫にもわたって生を得られ、その聖なる願いがすべて成就するようお祈り申し上げます。チベット本土のチベット人が、雪の国のポタラ宮殿の法座から、法王にお加持と法話を授けていただく日が来るよう祈願いたします。どうか私たちを照らし続けてくださいますように。





内閣





2020年7月6日








地域における中国との膠着状態の最中に、米国が遠く離れた太平洋の軍事基地を拡大する:報道(Sputnik International)

地域における中国との膠着状態の最中に、米国が遠く離れた太平洋の軍事基地を拡大する:報道(Sputnik International)









(US Expands Remote Pacific Military Base Amid Regional Standoff With China: Report: Sputnik International)

https://sputniknews.com/military/202007051079799393-us-expands-remote-pacific-military-base-amid-regional-standoff-with-china-report/





地域における中国との膠着状態の最中に、米国が遠く離れた太平洋の軍事基地を拡大する:報道







Seaman Dylan Lavin





軍事・情報





2020年7月5日09:38 GMT








6月下旬、中国政府のシンクタンクが、米軍がアジア太平洋地域に「前例のない」配備を行ったために軍事紛争の可能性が生じたと警告した。





ウォーゾーン・ウェブサイトは、「太平洋の奥深くの遠く離れた米国の前哨基地」と同メディアが表現する、ウェイク島の秘密めいた米軍基地の「大幅な改善」について報道した。

「[ウェーク島]飛行場への大規模な拡張は今年初めに始まり、現在も進行中だ」と、米民間映像関連企業プラネット・ラブズ社から入手した新しい衛星画像に触れながら、ウォーゾーンは述べた。


この改善には、飛行場東側のエプロンの大規模な拡張や、その北側の駐機場における建設工事、滑走路の完全な再建が含まれる。



ウォーゾーンの編集者タイラー・ロゴウェイ氏は、中国との武力紛争が起きた場合におけるウェイク島の「代替地としての重要な位置」について指摘した。紛争が起きればグアム島の主要な米海軍基地が襲撃を受けるのはほぼ確実だと、彼は述べた。





太平洋における米中の膠着状態



報告されたウェイク島基地の拡張は、アジア太平洋地域においてワシントンと北京との間の膠着状態が続く最中に行われている。いま、双方の側は海軍の演習のためにこの水域に軍艦を送り続けている。



米空母打撃群司令官のジョージ・M.・ウィコフ少将は、米海軍がUSSニミッツとUSSロナルド・レーガンの空母2隻を軍事演習参加のために南シナ海に派遣していると述べた。土曜日、ウォール・ストリート・ジャーナル紙がこれを伝えた


今回の派遣は、中国が南シナ海で実施した演習に対する米国防総省の批判を中国外務省が拒絶したことを受けたものだ。中国側は、演習は国の主権に合致して実施されていると述べた。







©Photo : Petty Officer 3rd Class Zachary / US Navy

2020年6月17日、第142電子攻撃飛行隊(VAQ)「グレイ・ウルブス」に所属するE/A-18Gグラウラー1機が、空母USSセオドア・ルーズベルト(CVN-71)の飛行甲板から飛び立つ。セオドア・ルーズベルト空母打撃群はインド太平洋地域に展開する予定だ。






マイク・ポンペオ米国務長官はこの演習を「非常に挑発的」だと非難し、ワシントンは「北京の[南シナ海に対する]不法な領有権の主張に反対する」と付け加えた。この領域は中国の他に、フィリピン、ベトナムブルネイ、マレーシア、台湾が領有権を主張している。米国は対抗策として、この水域で「航海の自由」作戦を実施することにより北京に異議を唱えているが、これに怒る中国はかかる行動を「挑発」として拒絶している。



6月下旬、中国政府のシンクタンク・中国南海研究院の呉士存[Wu Shicun]院長は、アジア太平洋地域における今回の米軍の配備を「前例のない」ものと呼んだ。



彼はAFP通信社とのインタビューで、「[この地域での]軍事事件や偶発的な発砲の可能性が高まりつつある」と主張した。






©AFP 2020 / Guang Niu

米国は太平洋で起こり得る中国との戦争において「重大な損失に苦しむ」かも知れない






呉氏によると、米国は約375,000人の兵士と軍艦の約60%をこの地域に配備している。これには3隻の空母が含まれる。



彼は、中国は「米国との新たな冷戦や熱戦を想定していない」と強調するが、「軍事関係が悪化すれば危険な事件、紛争、さらには危機の可能性がかなり大きくなる」と警告した。



一方、米海軍インド太平洋軍作戦指揮官のスティーブン・ケーラー少将は、空母と空母打撃群を「目を見張るべき米国海軍力の象徴」と讃えた。



米国がインド太平洋地域に常備的な展開を維持することは不可能だが、「私たちは自分たちが望むときにそれが出来る」と、彼は付け加えた。


2019年後半、中国海軍の規模が米国海軍よりも約300隻上回ると伝えられたことから、ワシントンは太平洋における人民解放軍海軍(PLAN)の能力増大に懸念を表明した。



国防総省は、新たな型式の対艦ミサイルの発注や、ミニ空母の艦種の導入、打撃群の縮小の提案により、力のバランスの変化に対応した。





関連:





タグ 基地, 領土, 空母, 南シナ海, 膠着状態, 中国, 米国










米国がチベット情勢で中国高官に制裁=米国務長官(Sputnik日本)/チベット問題で悪辣な行動を取った米国人にビザ発給を制限(人民網日本語版)

米国がチベット情勢で中国高官に制裁=米国務長官(Sputnik日本)/チベット問題で悪辣な行動を取った米国人にビザ発給を制限(人民網日本語版)









(Sputnik日本)

https://jp.sputniknews.com/politics/202007087594363/





米国がチベット情勢で中国高官に制裁=米国務長官







c Sputnik / TASS / Alexander Shcherbak





政治





2020年07月08日 10:27






米国政府は中国政府、および中国共産党の高官らを対象に入国規制を導入した。対象となる高官らはチベット自治区へ外国人の立ち入りを制限する政策立案に関与したとされている。7日の記者会見でポンペオ国務長官が明らかにした。





ポンペオ国務長官は会見の中で、「外国人のチベット立ち入りに関わる政策の発案、および採択に関与する中国政府、および中国共産党の関係者に対してビザ発給の規制を行う」と発言した。







c AFP 2020 / Johannes Eisele

米誌が告発 中国がウイグル女性に不妊手術の疑い






米議会は2018年にチベット相互入国法を制定しており、今回の制裁はこの法律に基づいて導入される。チベット相互入国法では、中国政府が米国人のチベット立ち入りを規制した場合、中国政府関係者の訪米を拒否することが規定されている。



ポンペオ国務長官によると、中国政府は米国の外交官やジャーナリスト、旅行者を対象にチベット立ち入りを「制度的に阻害」しているという。その一方、中国政府関係者や市民はより自由に米国へ入国することが可能となっている。



会見の中でポンペオ国務長官チベット自治区へのアクセスは人権侵害を防ぎ、地域の安定を維持するうえで非常に重要と強調した。







c AP Photo / Andy Wong

中国 香港に治安維持機関を新設






また、中国政府はチベット環境保全に取り組んでいないことも制裁の理由に挙げている。米国政府は引き続き、チベットの経済発展と環境保全、および中国内外におけるチベット・コミュニティーの人道的条件の改善にむけて協力を惜しまないとした。



さらにポンペオ国務長官チベット自治権、および人権の尊重に加え、宗教的、文化的、言語的独自性を保護していくとした。



先に米国政府は「香港の自治を破壊し、人権を侵害した」ことを理由として、中国共産党の幹部らを対象に入国規制を導入していた。





関連ニュース







タグ 中国, チベット, 米国











人民網日本語版)

http://j.people.com.cn/n3/2020/0709/c94474-9708793.html





チベット問題で悪辣な行動を取った米国人にビザ発給を制限





人民網日本語版 2020年07月09日14:21











米側がこのほど「2018年チベット相互入国法」の施行を発表し、中国の政府及び関係する高官へのビザ発給を制限するとしたことについて、外交部(外務省)の趙立堅報道官は8日の定例記者会見で、断固たる反対を表明し、米側の間違った行為を念頭に、チベット問題で悪辣な行動を取った米国人に対してビザの発給を制限することを決定したと明らかにした。



趙報道官は「中国側は米側に対して、チベット問題を利用した中国への内政干渉を直ちに止めるよう促す。中米関係及び両国間の交流と協力をさらに損なわぬよう、誤った道を突き進んではならない」と指摘。



「米側のいわゆる『2018年チベット相互入国法案』に関して、中国側はすでに繰り返し厳正な立場を表明している。チベットの事は完全に中国の内政であり、いかなる外部勢力の干渉も許さない」と述べた。



また「中国は対外開放政策を遂行している。チベットは開かれたチベットであり、外国人のチベット入境を制限するいかなる規定も定めたことはない。チベットは毎年、外国からの観光客や各界の人々を数多く受け入れている。概算統計では、2015年から2018年までに、チベット側は公務、観光、ビジネスなどを行う外国からの友人を延べ17万6000人近く受け入れた。そのうち観光客は延べ17万5000人近く、外交官は延べ約500人、記者は延べ343人だ」と説明した。(編集NA)





人民網日本語版」2020年7月9日